パレートの誤算 の商品レビュー
この作品は生活保護に関するミステリだが、そのジャンルといえば最近では中山七里さんの「護られなかった者たちへ」が秀逸だった。 どちらを読んでも生活保護受給者の問題は根が深いと感じる。「護られなかった〜」では本来受給すべき人が出来ない不幸。この作品では不正受給と貧困ビジネスの問題。今...
この作品は生活保護に関するミステリだが、そのジャンルといえば最近では中山七里さんの「護られなかった者たちへ」が秀逸だった。 どちらを読んでも生活保護受給者の問題は根が深いと感じる。「護られなかった〜」では本来受給すべき人が出来ない不幸。この作品では不正受給と貧困ビジネスの問題。今後ますます増える課題だろうと思う。 柚月裕子さんの作品の特徴と言っていいか微妙だが、ヤクザの描写が迫力あって上手い。その辺がこの作品に緊迫感を与えていてハラハラさせてくれた。
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「働き蟻の法則」という言葉を初めて知った。 二割が全体の八割を担っている。二割以外のものは全体に影響を与えないー 本書では、この法則は誤算ではないか、と結論づけている。 少し前まで、私も、世の中は怠け者ばっかりではないか!と憤りを感じていた時期があった。まさに、この働き蟻の法...
「働き蟻の法則」という言葉を初めて知った。 二割が全体の八割を担っている。二割以外のものは全体に影響を与えないー 本書では、この法則は誤算ではないか、と結論づけている。 少し前まで、私も、世の中は怠け者ばっかりではないか!と憤りを感じていた時期があった。まさに、この働き蟻の法則のように。 だけど、少し時が経ち、且つこの本を読んで、一見怠け者に見える人たちも、実は懸命に生きているのかもしれない。その人たちにしかわからない苦労もあるはずだ。と思えるようになってきた。 各々が、自立と少しの親切を目指して、日々努力すれば、世の中は少しずつ良くなっていくに違いない。 私も己を律してがんばろう、そう思えた一冊でした。
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ドラマを先に見てしまってたから そこまで楽しめなかったかなぁ 山川タイプより、猪又タイプが 日本には沢山いそうよね 不正するかどうかは、おいといても 自分の保身ことしか考えてない上司 目の前に座ってるわとか考えながら 読んでしまった 聡美が拉致されて助かるまでが 私は最近の...
ドラマを先に見てしまってたから そこまで楽しめなかったかなぁ 山川タイプより、猪又タイプが 日本には沢山いそうよね 不正するかどうかは、おいといても 自分の保身ことしか考えてない上司 目の前に座ってるわとか考えながら 読んでしまった 聡美が拉致されて助かるまでが 私は最近のドラマの見過ぎで 遅いやろと思ってしまった いい感じのタイミングで 助かるのは、ありがち〜と 思ってしもたし… この作家さんは 孤狼の血のインパクトがでかすぎて 他の小説が少し霞んで感じてしまう でもヤクザが絡む不正支給は なんか現実にありまくりそうやなぁと 目の付け所がさすがやなぁと思った ちなみにドラマWでは聡美役は 橋本愛だったけど 私は芳根京子がいいなぁ 小野寺役を鈴木伸之あたりに 山川を西島秀俊に してもらったら華があるから ゴールデンでイケるんじゃない? なんて妄想しながら読んでしまったわ
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仕事柄、ケースワーカーの人とお話をしたことはありますが、過酷な仕事だなぁと思います。税金を納めている一市民としては、本当に自立が困難な人に生活保護が使われてほしいと、この小説を読んで強く思いました。
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コロウノチノ作者と知らず読了。 とびきり面白いわけではないが、ひまつぶしには最適。 社会派ミステリーの社会部分が強めな話が大好きなんだけど、 後半は犯人はだれだ?が主軸になり、 そのわりにミステリー部分は伏線がたりず、、 というかんじ
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佑月裕子さんは、がっつりミステリーのほうがおもしろいな。 パレートの法則と働きアリの法則で、題名説明されるんだけど、 題名の説明は本文にはいらないと思う派です。
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今年に入って孤狼の血を読んでから柚月裕子の作品にドハマリし、これで文庫化されているのはすべて読み終えた それだけ読むとまたこのパターンかとおもう部分もなきにしもあらずだが、それでも柚月裕子の作品に対してじぶんが求めているものがそれぞれにちゃんとあって、やっぱり面白くて期待を裏切...
今年に入って孤狼の血を読んでから柚月裕子の作品にドハマリし、これで文庫化されているのはすべて読み終えた それだけ読むとまたこのパターンかとおもう部分もなきにしもあらずだが、それでも柚月裕子の作品に対してじぶんが求めているものがそれぞれにちゃんとあって、やっぱり面白くて期待を裏切らない
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
生活保護、不正受給の話。 本当の犯人がさっと腑に落ちる分かりやすいミステリー。 ただ、金田が聡美を心配して連絡してきた心情とか、なんで拷問までして殺された…?と言うのがいまいち分からず。 刑事の若林さんは、嫌な奴で書かれてるのに結構イケメンで妄想してしまいそこは恋の方向に進まないのか~…とか。聡美に犯人と思われた小野寺さん可哀想
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やっぱり柚月さん、読み応えたっぷりです。 ほぼ一気読み! 生活保護をテーマにした小説で思い出すのが中山七里さんの「譲られなかった者たちへ」 こちらも圧巻でしたが、本作はそれとはまた違った視点で生活保護の闇に迫っている社会派ミステリー。 グイグイ引き込まれて本来の社会福祉の在り方を...
やっぱり柚月さん、読み応えたっぷりです。 ほぼ一気読み! 生活保護をテーマにした小説で思い出すのが中山七里さんの「譲られなかった者たちへ」 こちらも圧巻でしたが、本作はそれとはまた違った視点で生活保護の闇に迫っている社会派ミステリー。 グイグイ引き込まれて本来の社会福祉の在り方を考えさせられる。 本当に必要な人への支援、それをうまく利用する不正受給…そういう両局面て福祉に限らず様々な場面で隣り合わせにあるんだろうなぁと思う。 でも本当の意味での弱者は守られてほしい。 本人の努力と意志と、共に支える人が…行政があってほしい。 そんな社会であってほしい。 山川さんや小野寺さん、聡美のような志を持った人が行政の場で活躍してほしい。
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生活保護を中心に据えた面白い?作品。 本当にこんなことが行われているのかいないのか、、、コロナの不正受給が騒がれてる昨今きっととごかではこんなことがあるんだろうなと思って読んでいた。 税金だから誰も損しない保身の方が大事という考え方はきっと多くの公務員の中にあるんじゃないかと...
生活保護を中心に据えた面白い?作品。 本当にこんなことが行われているのかいないのか、、、コロナの不正受給が騒がれてる昨今きっととごかではこんなことがあるんだろうなと思って読んでいた。 税金だから誰も損しない保身の方が大事という考え方はきっと多くの公務員の中にあるんじゃないかと思わされた。
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