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検察側の罪人(下) の商品レビュー

3.6

84件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    25

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2024/08/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最上検事の最後はそうなると思っていたけど、それはそれでモヤモヤします。 松倉の最低最悪な性格が本当にムカつく! 最後はもっと叩かれれば良いのに! 白川弁護士も最低だと感じました。 これから沖野はどんな弁護士になるのか楽しみです。 読了後は全然スッキリしないで色々考えさせられる作品です。

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2024/06/25

社会の構造を描写し、読者は物語の続きが気になる。それは良いんやけど、その「社会」が誰もが気付いている当たり前のところに焦点当てるのがもったいないと思った。もっと斬新な角度だともっとおもしろかった。 善と悪のグレーゾーン。これは近年子供向け作品でも取り上げられている話題だと思う。「...

社会の構造を描写し、読者は物語の続きが気になる。それは良いんやけど、その「社会」が誰もが気付いている当たり前のところに焦点当てるのがもったいないと思った。もっと斬新な角度だともっとおもしろかった。 善と悪のグレーゾーン。これは近年子供向け作品でも取り上げられている話題だと思う。「鬼滅の刃」や「僕のヒーローアカデミア」でも、悪役はそれぞれの背景があってそうなってしまう。 ただ、登場人物「松倉」は最後までクズで、モヤっと。

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2024/05/23

最上さん、流石にそれはやり過ぎだろう! と、呆れて終わった上巻から続けて読んだが、雫井さんの素晴らしい文章にどんどん引き込まれて、最後は寝不足になるくらい一気読みでした!

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2024/05/11

下巻の方が面白かった。最上の覚悟と家族の思い、沖野の考える正義が心に響く。最後の慟哭が余計に辛くなる。

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2024/04/09

前半に比べて後半の方が面白かった。 尊敬する先輩検事の最上に付き、がむしゃらにやって来た沖野だったが、ある時から最上に対しての不信感が止められなくなる。 結局、沖野は検事を辞めることになる。 そこから、最上に対抗する道を選ぶ。 正義を信じてのことだったが、その先にあったラストは本...

前半に比べて後半の方が面白かった。 尊敬する先輩検事の最上に付き、がむしゃらにやって来た沖野だったが、ある時から最上に対しての不信感が止められなくなる。 結局、沖野は検事を辞めることになる。 そこから、最上に対抗する道を選ぶ。 正義を信じてのことだったが、その先にあったラストは本当に求めていたものだったのか… 2024.4.9

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2024/03/31

加害者に更生の機会が与えられるのは、性善説がベースになっているから。さらに、育った環境や社会が悪いと甘やかし執行猶予を付けるのも量刑の相場となっている。 そうした反省なき犯罪者の多くが、安易に再犯を重ね新たな被害者を生み出す。 しかし、なぜこれ程加害者に優しい社会を維持する必要性...

加害者に更生の機会が与えられるのは、性善説がベースになっているから。さらに、育った環境や社会が悪いと甘やかし執行猶予を付けるのも量刑の相場となっている。 そうした反省なき犯罪者の多くが、安易に再犯を重ね新たな被害者を生み出す。 しかし、なぜこれ程加害者に優しい社会を維持する必要性があるのか、真剣に考えて欲しい。この仕組みで得をするのは、加害者と弁護士くらい。彼らは雇主と顧客の関係なので、再犯すればするほど、仕事が増えていく。そして、損をするのが被害者家族。死人に口なしとばかり、裁判でありえない抗弁をされたり、例え勝訴しても故人が生き返るわけでもなく、賠償金すら払われないケースさえある。このように被害者ではなく加害者側にとって有利な社会のまま放置するのにはわけがある。(人権を錦の御旗にする)弁護士にとっての人権という名の金づるは加害者であって被害者ではないから。もちろん彼らは、犯罪者の減刑のために雇われているので、被害者側の悲しみや苦しみを無視し、姑息な法廷戦術を平気で行う。仕事とはいえ、そこでは一般社会にあるべき良心や正義など期待できない。 ってことで、このまま加害者優先社会でいいのだろうか?少年法や心神喪失による減刑などのあり方を含めて改めて問うべき。もちろん冤罪を防ぐための努力は必要です。 さて、「正義とは何か」をテーマにした本書。下巻では、証拠捏造と殺人というワイルド7顔負けの私刑を行った検事の「正義」が問われる。結末は想定内だが、最終章が読ませる。とはいえ、沖野の最上弁護申し入れはやりすぎでしょう。 おまけで星3つ。

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2024/03/21

やはり、予想通りの結末。 淡々と進んでいった印象。 最上に忍び寄る捜査網がもう少し見たかったなぁ。 松倉の最後はちょっとやりすぎか。

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2024/03/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前半は沖野頑張れ立ち上がれという思いで読み進めた。それはこの国においては法によって全ての人間は従いそして、裁かれるべきだと。それは当然の事だと。信じて疑わなかったからだ。 が、読了後にその思いはグラグラに揺らいだ。 最上が捕まって、ざまぁ!とはならない複雑な気持ちを抱いた。 陽の当たるところに居てそこで守られ、その中で問われる正義と、そうでない極限のところで問われる正義。そこにはどれだけ大きな解釈の差が有るのだろうか? 陽の当たらない方の道を選んだ最上のその先は本当に人間の踏み込む領域では無かったのか? 最上の行為こそ最も本来の人間臭い行いでは無かったのか?……犯した罪は消えない。それを知ってる者が居る限り。例え、法がそれを無かった事にしてしまったとしても……。(語弊が有るが。) 結論は出ない。強いて言うなら……、どの立場に立たされているか。で、正義の概念も変わるのか。と。 (に、しても松倉ーっ!ちと同情してたけど、最後の最後でムカっ!!あいつ、またやるよ!怒) 悪者が捕まってめでたしめでたしで終わらない結末を用意したこの作品の奥行に拍手を送りたい。

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2023/12/04

検察側の判断が逮捕見送りに決しようとする寸前、新たな証拠が発見され松倉は逮捕された。しかし、どうしても松倉の犯行と確信できない沖野は、最上と袂を分かつ決意をする。慟哭のラストが胸を締めつける感動の巨篇!(e-honより)

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2023/10/02

久々の星5でした。 下巻では徐々に追い詰められる最上の状況が素晴らしい。 刑事もの、法廷ものでよくある決定的な証拠を見つけて、法廷であなたが真犯人だ!みたいな感じになるのかなと思いましたが、状況証拠をさがして、そこからは警察が動くリアリティのある内容が逆に良かった。 どんでん返し...

久々の星5でした。 下巻では徐々に追い詰められる最上の状況が素晴らしい。 刑事もの、法廷ものでよくある決定的な証拠を見つけて、法廷であなたが真犯人だ!みたいな感じになるのかなと思いましたが、状況証拠をさがして、そこからは警察が動くリアリティのある内容が逆に良かった。 どんでん返しや最後にスッキリ終わる刑事ものではなく、最後は切なく悲しい終わり方も雫井侑介さんの素晴らしいやり方だと思います。 最初は仲が良くなかった最上家も最後の方は悲しい状況で奥さんが頑張って支えようとしてるところや、石狩鍋を食べたくても食べれないところなど涙が止まりませんでした。 最上が捕まることで、ザマァ見ろと思えるかと思いましたが全然違います。 彼は彼なりに正義を貫いた、法的には間違ったかもしれないが、正義を貫いたところが人として男としてとても魅力的だと思います。 沖野のやり場のない気持ちも心に刺さります。 これから映画を見ようと思います。 このストーリーより心情をテーマにしている小説を実写化で2時間の短時間で表現できるのか不安です。 見ない方が良かったと思うかもしれませんが、見てみようと思います。 追記) 映画を見ました。本当に残念です。 映画の感想をここに書くのは間違っていますが、原作を読んでいないと分からないところ多数。 沖野や最上の心情が全然ダメ。 映画は星二つ。キムタクがかっこいいだけ。

Posted byブクログ