犯罪者(下) の商品レビュー
駅前で起きた通り魔事件と、謎の奇病の発症が見事に繋がって、その勢いのまま下巻に。上巻では、盛り過ぎじゃないの?って思うくらい、人物の背景など詰め込んでいる感があったけど、その情報量があるからこそ、下巻に入ってからの対決に厚みが出て、とても読み応えがありました。映像向きでありながら...
駅前で起きた通り魔事件と、謎の奇病の発症が見事に繋がって、その勢いのまま下巻に。上巻では、盛り過ぎじゃないの?って思うくらい、人物の背景など詰め込んでいる感があったけど、その情報量があるからこそ、下巻に入ってからの対決に厚みが出て、とても読み応えがありました。映像向きでありながら、決して軽くなく、書き込みの量も半端じゃない。だから一発逆転に賭ける男たちの熱がストレートに伝わってきて、クライマックスではハラハラし通しだった。ご都合主義で、全てがうまく行く訳じゃない、少しほろ苦さを残した終わり方も良かった。
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面白かった! 決着が少しあっけなかった感と、ラストをちょっとひっぱり過ぎでくどい感じがしたが、文句なく面白かった。 久々のヒット!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
追う側と追われる側のスリリングな攻防に一喜一憂。上巻から燻っていた怒りと悲しみの昇華先へページをめくる手が止まらない。アウトローなりの自分の義を貫こうとする静かな闘志が点々と引き継がれていく様は胸がジンとして高ぶる。人間の強さと弱さを両方描ききった重厚な作品。 早季子さんたち母親の苦悩は客観的に読めず涙ぐんでしまった。もうダメかと思っていたお金の最終的な経緯にはあっと驚かされたな。 すべてをひっくり返すまでには至らずやや消化不良ではあるけど、 被害を受けた子どもたちが未来へ前進できる道が示されて本当によかった。
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すごい映像が浮かんでくる疾走感のある作品でした。 通り魔事件から徐々に浮かんでくるデカイ物語とちゃんと人間を描きながら、箸役まで人生を描き、事件の周辺を深くしている。 さすが太田愛です。
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