犯罪者(下) の商品レビュー
圧倒的な読み応え。そして、デビュー作とは思えないくらいの完成度。上巻冒頭はなんだか読みづらく感じてしまってなかなか読み進められなかったけど、途中から怒涛の展開で一気読みしてしまった。ご都合主義な感じではなく、ちゃんと緻密に考えられた内容だったと思う。一緒に戦う気持ちで読んでたので...
圧倒的な読み応え。そして、デビュー作とは思えないくらいの完成度。上巻冒頭はなんだか読みづらく感じてしまってなかなか読み進められなかったけど、途中から怒涛の展開で一気読みしてしまった。ご都合主義な感じではなく、ちゃんと緻密に考えられた内容だったと思う。一緒に戦う気持ちで読んでたので、どっと疲れた。
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上巻がハイスピードな展開だったのに比べると、かなり冗長な流れの下巻だった。 上下巻でかなりのページ数をかけた割には、オチとしてはモヤモヤの残る内容であり、スッキリしないといえばスッキリしない。 また上巻のレビューにも書いたが、同じ章の中でコロコロと視点の変わる文体が、どうしても気になる。 編集者とか、誰も指摘しないのかな? 間違いなく力作であり、考え抜かれたプロットであることは間違いないが、残念ながら上手く昇華できずに日の目を見てしまったという感触。 惜しい。面白いけどね。
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どうなっていくのかの思いを引きずり、下巻に突入。 繁藤、鑓水、相馬三人の対応、緊迫した状況に、上巻に引き続き、のめり込んでしまいました。 久しぶりにサスペンスで面白いと思える本に出会えました‼︎
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政治家や大企業の役員たちが自分の立場を守るために、他の人間を人間とも思わないような行動に出ていくのだが、本当にここまでやるだろうか、とか、良心・良識のある人は流石にもうすこし多いのでは?、とか、思ってしまった。 事件の発端となることがショッッキングで、しかもその後で隠蔽のためにさ...
政治家や大企業の役員たちが自分の立場を守るために、他の人間を人間とも思わないような行動に出ていくのだが、本当にここまでやるだろうか、とか、良心・良識のある人は流石にもうすこし多いのでは?、とか、思ってしまった。 事件の発端となることがショッッキングで、しかもその後で隠蔽のためにされることがあまりにも酷く、更に「悪者」側の人間たちが憎々しくて、怒りや憎悪を掻き立てるのが、うまい描き方だなと思った。
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一言で言うと、映像作品っぽい。 さすが、作者が脚本家出身。 会話のテンポのよさも、めまぐるしく変化する場面やアクションの攻防も、映画やドラマになったら面白いだろうなぁと想像しながら読めた。 深大寺での通り魔殺人事件 乳児を襲う恐ろしい病と企業の秘密 産廃業者の男が何を目指してい...
一言で言うと、映像作品っぽい。 さすが、作者が脚本家出身。 会話のテンポのよさも、めまぐるしく変化する場面やアクションの攻防も、映画やドラマになったら面白いだろうなぁと想像しながら読めた。 深大寺での通り魔殺人事件 乳児を襲う恐ろしい病と企業の秘密 産廃業者の男が何を目指していたのか… 多くの謎が交差して読みごたえ抜群、 読後感はさわやかなエンタメ小説。
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上巻の終わりあたりから下巻の中盤にかけてのスピーディーな展開がこの本の特徴であろう。 突如として起きる通り魔事件とメルトフェイス症候群という奇妙な病。そして、いきなり出てくる企業の重役や大物政治家とその秘書たち。そのそれぞれにストリートがふられ、なおかつ、それにも値しないような端役にもちゃんとしたストリートを与える作者の作風はとても良かった。 ただ、政治家たちの話が出てくるのが少し早い気がした。このような物語に出てくる大物政治家はだいたい黒幕であることが多いので、なんとなく察してしまえたのがちょっと残念だった。 最後の結末で全てオールクリアーでオッケーっという結末にならなかったのはちょっとよかった! ただ、タイトルの犯罪者っていうのは誰を示しているのかが気になった。
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先が気になり寝られず一気読み。怒涛の展開でした。フィクションでしょうけど実はノンフィクションもあるんだろうな。。幻夏既読なので、三部目楽しみ。
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大好きなドラマ「相棒」の脚本家の小説って事なので読んだ。インパクトのある登場人物繊細な描写ちょっとしつこい感じ。展開が複雑で重い。著者の作品全部読んでみたい読後感
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上下巻を手に取り、その分厚さにまず圧倒された。 主人公3人にそれぞれ強い個性があり、闇に相対する光側の登場人物は皆魅力的だった。 現代社会における様々な問題提起や、巨大な力によってねじ伏せられ埋もれてしまう真実と、異質なものに対する排他的思考と無意識に感じてしまう恐怖など、とて...
上下巻を手に取り、その分厚さにまず圧倒された。 主人公3人にそれぞれ強い個性があり、闇に相対する光側の登場人物は皆魅力的だった。 現代社会における様々な問題提起や、巨大な力によってねじ伏せられ埋もれてしまう真実と、異質なものに対する排他的思考と無意識に感じてしまう恐怖など、とてもリアルに描かれていて引き込まれた。 2冊の表紙を合わせると現れる温かな母子の姿は、最後にもう一度感動を与えてくれた。 続編も読みたいと思う。
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白昼の駅前広場で4人が殺害される通り魔事件が発生。 犯人は逮捕されたが、ただひとり助かった青年・修司は再び襲撃を受ける。 修司は刑事の相馬と、その友人・鑓水と暗殺者に追われながら事件の真相を追う。 修司と相馬、鑓水の3人は、通り魔事件の真の目的が、ある巨大企業グループの残忍な罪業の隠蔽であることを掴む。 3人は、犠牲者を救済するためにメディアと警察を利用した一発逆転の賭けに挑むが……。 いやー、評判通り面白かった!!久々のヒットだわ~!!! キャラもそれぞれいいし、存分に堪能した! 「相棒」の人気脚本家が放つノンストップクライムノベルなわけね、なるほどこりゃ、おもしろいわけだーw
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