黒書院の六兵衛(下) の商品レビュー
慶応四年戊辰四月十一日 江戸城は新政府軍に引き渡された。的矢六兵衛は置物のように動かない。下巻では六兵衛は「慶喜公」「天朝様」「イギリス国公使の間者」などさまざまな憶測を読んだ。 年号は明治となり、江戸は東京と呼ぶようになるが六兵衛は十ヶ月あまりの間、横臥もせずじっと座っている。...
慶応四年戊辰四月十一日 江戸城は新政府軍に引き渡された。的矢六兵衛は置物のように動かない。下巻では六兵衛は「慶喜公」「天朝様」「イギリス国公使の間者」などさまざまな憶測を読んだ。 年号は明治となり、江戸は東京と呼ぶようになるが六兵衛は十ヶ月あまりの間、横臥もせずじっと座っている。 六兵衛の説得に大村益次郎、木戸孝允など歴史上の傑物も登場してきてコメディのようであったが17歳の聖上(おかみ)との対面をもって六兵衛が座を辞する。言葉はないが三百年にわたる武士の勤仕をやり通したような感があり、爽快な物語の締めの描写だった。
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(借り物)下巻。結論から言えば下城するものの、結局、「四千両を払ってまで旗本の身分ごと手に入れ、その身分を利用して江戸城に居座った理由」と「頑なに居座った後に唐突に下城した理由」がいまいちよく分からなかった。消化不良ではあるものの、六兵衛以外の登場人物同様、なにやら神格化したくな...
(借り物)下巻。結論から言えば下城するものの、結局、「四千両を払ってまで旗本の身分ごと手に入れ、その身分を利用して江戸城に居座った理由」と「頑なに居座った後に唐突に下城した理由」がいまいちよく分からなかった。消化不良ではあるものの、六兵衛以外の登場人物同様、なにやら神格化したくなった。実際、正体がわからないままなのはそういうことなのかも知れないと思うことにした。(解説を読めば多少は理解できるかも)
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結局、的矢六兵衛とは何者だったのか?下巻に入り著者得意のコメディ要素がヒートアップする傍らで、六兵衛自身もどんどん上席へ移りゆき途中鰻で腹を壊しつつも、最終的には明治天皇の龍顔を真正面から見つめるまでに大出世(?)する。そんな六兵衛を見守る者たちは最初こそ「排除必至の異物」として接していたのが、そのうち「忘れられた武士道」や「崩壊した幕府の未練」を体現する尊敬と畏怖の対象となり、最後には滅びゆく武士の気高さや時代に抗う孤高の魂をその存在に感じるようになる。言葉少なでも信念を貫く姿が心に深い余韻を残す。
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江戸城に居座り続ける六兵衛の正体を巡り、実は徳川慶喜説や朝廷の密使説、果てはイギリス女王のスパイ説まで飛び出す。彼を何とか退去させようとあの手この手で説得を試みる高官たちですが、いずれも己の方が底が浅いことに気付かされて断念する。 そして、最後にとうとう退去を決意するきっかけとな...
江戸城に居座り続ける六兵衛の正体を巡り、実は徳川慶喜説や朝廷の密使説、果てはイギリス女王のスパイ説まで飛び出す。彼を何とか退去させようとあの手この手で説得を試みる高官たちですが、いずれも己の方が底が浅いことに気付かされて断念する。 そして、最後にとうとう退去を決意するきっかけとなったのが明治天皇との無言の対面という、読書に国政というものの本質を考えさせる作品でした。 何も語らないからこそ雄弁だという発想には参りました。
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不戦開城決した江戸城に、てこでも動かぬ旗本がひとり。旧幕臣の正体があきらかになるにつれ、城中の誰もが遠ざけ、おそれ、追い出せない…。幕末の武士の屈託まで描き出す。
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的矢六兵衛とは、時代が動くときに必然的に登場する、天から降りてきた最後の武士だったのかな。 江戸幕府そのものか。
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これは明治維新に起きたファンタジーなのだな。上下巻とも巻末に西の丸御殿の見取図と、六兵衛の足取りが記されており、彼が詰める部屋の位が上がっていく。そして、彼を取り巻く旧幕、官軍達の態度も変わり、蔑みの的から尊崇の対象へとなるのだ。それは侍の矜持である武士道への共感なればこそと思わ...
これは明治維新に起きたファンタジーなのだな。上下巻とも巻末に西の丸御殿の見取図と、六兵衛の足取りが記されており、彼が詰める部屋の位が上がっていく。そして、彼を取り巻く旧幕、官軍達の態度も変わり、蔑みの的から尊崇の対象へとなるのだ。それは侍の矜持である武士道への共感なればこそと思われる。最後に辿り着いた黒書院の間は、本来将軍が着座する場所である。そこで若き明治天皇と無言の会話を終えた六兵衛が下城する場面で筆が擱かれた。六兵衛の目的は判ったが、正体はついに詳らかにされず。少しモヤモヤした終わり方だった。
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R4.3.12~4.15 イマイチでした…設定は好きなのにキャラクターに感情移入できない。最近の浅田次郎さん作品はこういうのが多い気がします。残念。
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初めて読んだ歴史物 慣れなくて読み進めるのに苦労したー 武士の矜持、良心、わかるようなわからないような…
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後半これでもかと幕末の主要人物が出てきて、ストーリーが進んでいく。少し退屈な前半から一気に読み進めることが出来る。やっぱりこの時代の小説は見方も色々あるし面白いね。
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