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黒書院の六兵衛(下) の商品レビュー

3.6

28件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2020/10/18

(上下巻共通) いまいち、感情移入をすべき人が見当たらない印象。 当事者の考え方はわかるんだけれど、売りがわからないっていうかね。(^^; 最後の武士の矜持を主題とみるべきだとは思うんだけど、どちらかというとドタバタ喜劇的な感じもするしなぁ。

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2020/10/08

黙して語らず、城に座り続ける六兵衛に周りが巻き込まれていきます。ストーリーというのは余り無いのでそれを求めると読み物としてはイマイチかも。ただ、武士道や江戸時代が好きな人には面白く読めると思います。 ただ、浅田次郎さんの日本語は相変わらず綺麗。

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2020/07/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

六兵衛が、とても真面目で無口で精神力が強く、「侍」なのだと言うことは伝わってきたが、 『政の栄枯盛衰や一家の毀誉褒貶に惑わされて、その良心を見失うてはならぬ』と言う結論は、何だか分かったような分からないような、、、だった。 消化不良と言うのか、、、結局、【いったい何者なのか】と言う帯のまま、うーん何者だったの? ただまあ、六兵衛を巡って、周りの人間たちが、変わり行く時代に翻弄されるように、六兵衛に振り回されている様子は、面白かった。実際に、幕末には、こんなドタバタがあったのかもしれないなあ、と思わせてくれた。 さて、こんなに「侍らしい侍」の六兵衛が、明治になってからの世の中をどんな風に暮らしたのだろうか。

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2020/06/16

うーん、浅田次郎っぽいと言えばそれまでだが、なんとも冗長。もう少し展開があるのかと思ったのだが。ただ、六兵衛の生きざまに貫かれている武士道とそこに加味されている人間味のバランスが、なんともいい。昔の日本人気質や心根、細やかな情を書かせるとこの作家の右に出る人はいない。

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2020/01/03

神話のような、寓話のような。 お伽話のように武士の時代の最後を見送ってくれた。 六兵衛さんは、それ以前にどんな人生を送ってきたのか、とても知りたい。

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2019/01/27

面白かった。しかし、ちょっと消化不良です。 江戸城明け渡しが決まった中、一人だけ居座り続ける御書院番士、的矢六兵衛。 彼をめぐるミステリー仕立て?の展開となっています。 下巻では、六兵衛の正体がさまざまな憶測で語られていきます。 誰も顔を見たことのない徳川慶喜説 公家からの間者...

面白かった。しかし、ちょっと消化不良です。 江戸城明け渡しが決まった中、一人だけ居座り続ける御書院番士、的矢六兵衛。 彼をめぐるミステリー仕立て?の展開となっています。 下巻では、六兵衛の正体がさまざまな憶測で語られていきます。 誰も顔を見たことのない徳川慶喜説 公家からの間者説 イギリスからのスパイ説 などなど。 そんな中、六兵衛の居座る場所は宿直部屋からどんどん格上げして、ついには、最も高貴なお座敷の黒書院へ。 果たして、天朝様のご到着までに、退城させることが出来るのか? 六兵衛の正体は? といった展開です。 六兵衛を通して武士の矜持が語られています。 そんな中、ミステリーとしては、その正体含めて、ちょっと納得がいかない設定です。 なので、ミステリー仕立てではありますが、ミステリーとして読んではいけません。 しかし、江戸時代末期に忘れられつつあった武士のあるべき姿や矜持が、新しい時代に変わっていく姿という意味では、とても意味ある終わり方でした。

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2018/07/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

六べえの正体は結局・・・? 今までの経緯から最後につながってほしい。 こういう終わり方は避けてほしい、と思っていた終わり方で何とも。自分が読み切れてないのかも・・・。 旗本になるために支払った大金はどうやって手に入れたのか? 西郷は正体を知っていたみたいなところもあるが。 わからない。誰か頼む。

Posted byブクログ

2018/03/11

江戸城の奥深くに居座ったままの六兵衛 ついに天朝さまがおこしになり・・ 結局、六兵衛は誰で何がしたかったのか。 「武士の良心」みたいなまとめ方で キツネにつままれたような結末(笑)

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2017/05/13

六兵衛の正体はいかに・・・といろいろ想像していると、作中でもいろんな人が同じような想像をするようで。 でも、それは、おそらくその想像は違っているってことなのだろうな、と思いながら読み進む。 歴史上の人物がちらほら登場し、彼らと六兵衛の邂逅は浅田さんらしい味付け。塩結びやお粥、う...

六兵衛の正体はいかに・・・といろいろ想像していると、作中でもいろんな人が同じような想像をするようで。 でも、それは、おそらくその想像は違っているってことなのだろうな、と思いながら読み進む。 歴史上の人物がちらほら登場し、彼らと六兵衛の邂逅は浅田さんらしい味付け。塩結びやお粥、うなぎまで登場する。 大政奉還の物語。武士道の物語。

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2017/03/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

居座り続ける六兵衛を巡って、周りの人々は彼の正体をあれこれと詮索する。 あるいは前将軍家、あるいは公家衆の差し向けた間者、はたまた英国の密偵とまで。 その彼らのドタバタは、著者の『プリズンホテル』を想起する。 騒動の果て、六兵衛とは「流れゆく時と変節せる人心の中にあって、母なる国の花のごとく風のごとくに変わらぬ良心そのもの」と、視点人物を通じて、著者は明かす。 いつの時代でも、目先の物事に惑わされることのない良心を見失ってはいけない、これがこの作品に込めた著者のメッセージか。

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