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米中もし戦わば の商品レビュー

4.3

38件のお客様レビュー

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2017/05/08

中国、と言うより、中国共産党がこの70年何をしてきたか。それを踏まえ、世界第二位の大国となった現状の中国共産党政府が近年何をしていて今後どう動こうとしているのか。米国と中国が鉾を交える可能性があるのか。それを避けるために米国は何をすべきなのか。と言うようなことを地政学的に冷静に戦...

中国、と言うより、中国共産党がこの70年何をしてきたか。それを踏まえ、世界第二位の大国となった現状の中国共産党政府が近年何をしていて今後どう動こうとしているのか。米国と中国が鉾を交える可能性があるのか。それを避けるために米国は何をすべきなのか。と言うようなことを地政学的に冷静に戦略を分析しています。中国(共産党)は西洋列強と日本から受けた屈辱の100年を取り戻すべく、まさに孫子の兵法にしたがって戦わずして勝つ戦略を着実に歩んでいるようです。民主主義国と比べれば、独裁国家はその歩みを長期に渉って進めることに利点がありそう。歴史的にも現状も、米国と中国もどちらも好戦的な大国であることは間違いないのであり、両雄並び立たずの故事の通り、何らかの衝突は避けられないだろう。そして、その意思疎通が上手く行かなければ安全保障のジレンマの行き着く先が待っている。問題なのは、その両雄の政治体制が、共産党の独裁支配する中国と民主主義国家アメリカで大きく異なっていることで、互いの不信が募れば何が起こるか分からない。日本にも大きな影響がある問題であり、現状に対応する必要あるにせよ、単に敵対心を煽るのではなく将来を見据えた政治・外交が必要であると感じた。

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2017/05/03

トランプ政権で要職を務める著者による地政学分析。戦争とは突然始まるものではなく、軍事的な衝突だけでなく、プロバガンダ・諜報戦を含めた衝突を重ねていくという前提のもと、東アジアでの様々な米中の摩擦や、両国の軍事力を分析している。軍事的な衝突の規模がどのくらいのものになるかはさておき...

トランプ政権で要職を務める著者による地政学分析。戦争とは突然始まるものではなく、軍事的な衝突だけでなく、プロバガンダ・諜報戦を含めた衝突を重ねていくという前提のもと、東アジアでの様々な米中の摩擦や、両国の軍事力を分析している。軍事的な衝突の規模がどのくらいのものになるかはさておき、近い将来にアジアが火種となるインシデントの発生の可能性が高いことを改めて認識。良本。

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2017/04/02

【184冊目】中国について知ろうキャンペーン1冊目。「日中と東アジアの安全保障をめぐる論点を余すところなく学べる良書」という、とあるプロからのススメによって読みました。大変読みやすかった。

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2017/03/30

読んでいて恐ろしくなる。現段階でもアメリカは中国に対し、技術面で圧倒していない。中国は建国以来、10年に1度のペースで戦争している。核に抑止力などないと考えさせる開戦の仕方だ。情報という戦いでもアメリカ国内では危機感がある。日本はどうなるのか。

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2017/03/01

本書はアメリカと中国がアジアで軍事衝突するシナリオに関して、トランプ政権で要職をつとめる著者の分析をまとめた本です。ある意味、トランプ政権が中国との軍事衝突リスクをどのようにとらえているのかを述べる本と言えると思います。何が引き金となりうるのか、もし衝突が現実化したらどのようなシ...

本書はアメリカと中国がアジアで軍事衝突するシナリオに関して、トランプ政権で要職をつとめる著者の分析をまとめた本です。ある意味、トランプ政権が中国との軍事衝突リスクをどのようにとらえているのかを述べる本と言えると思います。何が引き金となりうるのか、もし衝突が現実化したらどのようなシナリオが考えられるのか、衝突を避けるには何が必要なのか等々について非常にわかりやすく解説されています。中でも印象的だったのは、「中国製品を購入するたびに、我々消費者は中国軍を利する資金を提供しているという認識を持つべき」との部分でした。私たち一般市民が、気づかないうちに中国軍を利する行動を取っている可能性があるというのは斬新な視点でした。 アメリカと中国がアジアで軍事的に衝突したらどうなるのか、というテーマの本は数多く出版されています。その中で本書は訳も読みやすく、内容充実の1冊だと思います。 この本がアメリカで出版された時点では、まだトランプ政権は誕生していなかったのに、このタイミングで翻訳まで済ませて日本で販売している文藝春秋の手際の良さにも驚きます。

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2017/01/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初にもった感想は「題名やばくないか?」でした。 なんとなく右な人しか読まなさそうな題名。原題は「CROUCHING TIGER」です。ま、確かに人の目を引く邦題ではあります。 ともかく、この本は売れており、ベストセラーのようです。それくらい、世の中の人が中国を脅威に思っているのでしょう。 さて、内容的には、地政学や安全保障分野に詳しくない普通の人でも簡単に理解できる感じで、誰にでもおすすめできる本といえます。 おそらく、マスコミ等に刷り込まれていた考え方が、論理的に崩されていくことと思います。 たとえば、米中は核保有国で抑止力が働くため戦争は起こりえない、というのがよく聞く論法ですが、歴史的事実からもそれが明確に否定されます。 また、現代はグローバリズムが普及し、経済的に国同士が相互依存関係にあるため戦争が起こりにくい。あるいは、平和を実現するためには軍備増強よりも、とにかく経済を優先させるべきだ、という論法も、論理的に意味がないとして否定されます。 ところで、この本を読んでいる間に、著者のピーター・ナヴァロ氏が、トランプ政権にて、国家通商会議のトップに指名されました。 これからどのような通商政策がとられるのか、万人が興味のあるところだと思います。 その通商政策を決める組織のトップにナヴァロ氏がつく、ということは、その政策の真の目的は、中国の国力弱体化と米国国力の強化になるだろう・・・と予想できます。 今後トランプ大統領が打ち出してくる政策に世界が右往左往させられると思いますが、この本を読んでおけば、その裏にはこんな狙いがあるのではないか?と、少し楽しめるかもしれません。 「左だ」「右だ」ではなく、リアリズムの視点で、ぜひ読むべき本だと思います。

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2016/12/31

2016/12/30読了 ▶︎中国人の無法ぶりを笑っているうちは良い。▶︎ただ心したいのは、文中にあるように「我々西側の人間は、国際関係のあり方についてこう考える。(まず誰もが他人の主権を尊重し、誰もが互いに対等に交渉する。そして問題を解決し理解を深める最良の方法は対話である。)...

2016/12/30読了 ▶︎中国人の無法ぶりを笑っているうちは良い。▶︎ただ心したいのは、文中にあるように「我々西側の人間は、国際関係のあり方についてこう考える。(まず誰もが他人の主権を尊重し、誰もが互いに対等に交渉する。そして問題を解決し理解を深める最良の方法は対話である。)と」しかし中国人は全くそうは考えていない。

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2016/11/24

【中国は「非対称兵器」でアジア制覇を目論む】歴史上、既存の大国と新興国が戦争に至る確率は70%以上。中国が制海権獲得のために突破を目指している第一・第二列島線とは何か。

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