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米中もし戦わば 戦争の地政学
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米中もし戦わば 戦争の地政学

ピーター・ナヴァロ(著者), 赤根洋子(訳者)

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米中もし戦わば 戦争の地政学

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2016/11/01
JAN 9784163905679

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商品レビュー

4.3

39件のお客様レビュー

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2020/05/24

素晴らしい

国内のニュース番組を見ていると米国民主党びいきのCNN放送の内容がそのまま流れている(唯一の日本語翻訳付きなので誤訳のリスクが少ないと考えるのか?)ので、トランプ大統領は、下品な変人で何をしているのかまったくわからなくなる。だが、この本を読むと、台湾をWHO総会にオブザーバー参加...

国内のニュース番組を見ていると米国民主党びいきのCNN放送の内容がそのまま流れている(唯一の日本語翻訳付きなので誤訳のリスクが少ないと考えるのか?)ので、トランプ大統領は、下品な変人で何をしているのかまったくわからなくなる。だが、この本を読むと、台湾をWHO総会にオブザーバー参加させようとしたこと。蔡英文氏にエールを送り台湾の半導体大手がファーウェイに半導体の輸出しなくなること。香港国家安全法になぜ反対しているのか、インドと2月に急接近したことなど世界で起こっているすべてのピースがはまる。日米同盟を強くしたが、TPPは脱退し二国間の協議に切り替えたこと、米国のメインストリームニュースが報じない真実が見えてくる。この本を読めばメイドインチャイナの商品を買うことが自分の首を絞めることになる寒さがわかる。

コアラ

2024/07/07

ドナルド・トランプ大統領政権時、アメリカ政府の政策アナリスト、ピーター・ナヴァロ元大統領補佐官がの著書であり非常にリアリティにがある内容であった。 この手の本は、訳者の力量に頼ることが多いため訳者の赤根氏の翻訳も非常に読みやすい。ドナルド・トランプ大統領が負け、安倍元総理が暗殺さ...

ドナルド・トランプ大統領政権時、アメリカ政府の政策アナリスト、ピーター・ナヴァロ元大統領補佐官がの著書であり非常にリアリティにがある内容であった。 この手の本は、訳者の力量に頼ることが多いため訳者の赤根氏の翻訳も非常に読みやすい。ドナルド・トランプ大統領が負け、安倍元総理が暗殺されロシアがウクライナに侵攻しそこに見え隠れする中国。この大国をどう理解し対峙していくか、非常に興味深く読み進めた。戦争して戦うのか、戦えばどうなるのか、回避する策はどのようなものか。アメリカの役割とアジア諸国の役割。中国とはどのような国なのか。知るためにほ非常に理解し易い。 中国共産党は中華人民共和国の繁栄ではなく、中国共産党の永続的繁栄をもとに進めている点において、今の日本政治の中心にいた政党と重なってしまう。 安倍元総理がたった一人で、抑え込み舵を取っていた日本。その舵取りを失った日本はどうなるのか心配でならない。 折しも本日は歴史に類を見ない混迷の東京都知事選の開票日。そして安倍元総理の三回忌を明日に控えた日本。 今の日本の現状を安倍元総理はどのように見ているのかを思うと甚だ残念で悲しくて仕方がない。

Posted by ブクログ

2024/04/14

米中という世界の二大覇権国家にフォーカスして、その衝突可能性を解析する。物凄く分かりやすいし、誇張し過ぎずリアリティがある。そのため、本書を読むと日本の未来が心配になる。それほど、力のあるスゴ本である。 クイズ形式で読者に問いかけていく。最初はイージーな設問で答えは露骨。出発点...

米中という世界の二大覇権国家にフォーカスして、その衝突可能性を解析する。物凄く分かりやすいし、誇張し過ぎずリアリティがある。そのため、本書を読むと日本の未来が心配になる。それほど、力のあるスゴ本である。 クイズ形式で読者に問いかけていく。最初はイージーな設問で答えは露骨。出発点は、国際政治、学者ミアシャイマーの理論。世界体制は無政府状態だから、すべての国家は軍事力を増強する。またそれが自衛のためなのか征服のためなのか、他国からはわからない。取り締まる者のいない世界体制の中で、安全を保障する最良の方法は、その地域の覇権国家になり、優位に立つことで、どこからも攻撃されないようにすることである、と。中国は戦後の共産主義国家樹立まで、日本を含む西洋列強に好き放題侵略された経験もあり、現在もマラッカ海峡を経由した資源の輸入に生命線を握られている。アメリカに支配されないためには、軍事増強を止められない。 中国の北端に位置するゴビ砂漠に、アメリカの空母をかたどった標的が設けられている。四川省の衛星発射センターでは、アメリカの人工衛星を打ち砕くための対衛星兵器のテストが進められている。海南島では、巨大地下潜水艦基地が完成している。世界中のどんな都市でも破壊することができる大陸間弾道ミサイルを搭載した原子力潜水艦が密かに出撃できる。地下長城の開発も続けている。全長5000キロに及ぶ。迷路のように入り組んだ地下道。そこに核弾道ミサイルが保管されている。アメリカだけではなく、インド、日本、フィリピン、ベトナムといった国々も標的だ。 マラッカジレンマを回避すべく、中国はベンガル湾内のチャウピュー港と雲南省昆明を結ぶ石油及び天然ガスパイプラインを建設した。同様のリスクヘッジ策としては、ユーラシア大陸を横断する航空路、道路、鉄道、パイプラインのネットワーク構築。海上封鎖の影響を全く受けない新シルクロード経済ベルトを形成しようとしている。 ー 中国の目標は、ホワイトハウスの戦略的政治的計算法を変化させ、コストとリスクの負担感からアメリカの政策決定者がアジアへの介入を躊躇するよう仕向けること。そして、アメリカにとって台湾をめぐる利害は、中国と比較して、はるかに小さいように見える。 上記は本書から抜粋して文章を繋げたものだが、これを読むだけで日本の危うさが想像できる。トゥキディデスの罠というと言葉の迫力が独り歩きするが「何が正しいかという問題は、力の等しいものたちの間でしか解決できない。強いものは自分のしたいことをするし、弱いものは耐え忍ぶしかない」自由競争による技術革新がサチるなら、情報を一元化する独裁国家の方がAIとも相性は良いだろう。資本主義における格差のブレーキ機能すらも果たせない民主主義は、既にオワコンかも知れない。

Posted by ブクログ

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