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七月に流れる花 の商品レビュー

3.6

56件のお客様レビュー

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2017/01/31

なんだかひどく長い間待っていたような気がする。 ひとたび手に取れば不協和音が流れ、とても不安になる。 これぞ恩田陸なのです。

Posted byブクログ

2017/01/19

図書館で。挿絵もステキ。女の子が主人公の物語。子ども向けみたいだけど、十分大人でも楽しめる。わくわく。はらはらしながら読了。八月~の方も楽しみ。

Posted byブクログ

2017/03/07

こちらも素敵な装丁!! 2冊買って良かったーーー。 「八月は冷たい城」と対になってる本作。 どっちから読んでもなるほどと思い、こちらの作品もラストもきちんとしており良かった。 ミチルが「みどりおとこ」に追われるシーンは読んでいてぞくりとし、不穏でとても良かった。 またこんな作品描...

こちらも素敵な装丁!! 2冊買って良かったーーー。 「八月は冷たい城」と対になってる本作。 どっちから読んでもなるほどと思い、こちらの作品もラストもきちんとしており良かった。 ミチルが「みどりおとこ」に追われるシーンは読んでいてぞくりとし、不穏でとても良かった。 またこんな作品描いてくれないかなぁ。 ノスタルジーで不穏な世界観の本。

Posted byブクログ

2017/01/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミチルは母親の都合で中途半端な時期に夏流へと転校してきた。時期が悪かったせいもあって友人と呼べるひともいないまま夏休みは始まろうとしていた。そんなどこか憂鬱な昼下がり、母の使いでよく行く和菓子屋まで気分転換に歩いたミチルは、そこでおかしな〝もの〟に出会う。全身、肌も髪も緑色の、長身のなにか。それはいつぞやの工作の時間に先生が出した「夏の人」というテーマにミチル以外のすべての人間が描いていたものと同じだった。恐怖に逃げ出すミチルをそれは追いかけ、捕まるという瞬間誰かがミチルへ声をかけた。それはクラスメイトの佐藤蘇芳だった。彼女はミチルに手紙が入れられていると知らせる。あのみどりいろのものが入れていったであろう手紙には、夏流城への林間学校への招待状だった。 何のために、何故自分が正体されたのかも分からないまま、ミチルは林間学校へと向かわされる。 そこで集った少女たちと、不思議なルールに戸惑いながら、なんとか日常を続けるミチルに、不可解な出来事が続いていく。 鐘が一つ鳴ったら食堂へ、三つ鳴ったらお地蔵さんへお参りに、そして城を走る水路を流れてくる花の色と数をノートへ記すこと。 そしてミチルは二度とない夏休みを過ごすーーー。 児童へむけて書かれているために、いつもより語彙は少な目。おどろおどろしさもスパイス程度。でも、ミチルを通して知らされていくお城の、夏流の秘密は、なかなかに残酷。そして城を出ていく場面の少女たちの清々しさが鮮烈だった。

Posted byブクログ

2017/01/23

鏡の中に不気味な「みどりおとこ」の影を 見つけたミチル。手元には夏流城での 林間学校への招待状が残されていた。 ミチルは5人の少女と、濃い緑色のツタで 覆われた古城での共同生活を開始するが…。

Posted byブクログ

2016/12/20

とっくに完結したと思っていた『講談社ミステリーランド』から新刊が出た! とはいえ本書と同時刊行の『八月は冷たい城』で全30巻完結……ということになるようだ。 当初より『子供向け』を謳っていた叢書だけあって、さほど長い物語ではない。そのせいか、恩田陸のエッセンスを凝縮したような雰囲...

とっくに完結したと思っていた『講談社ミステリーランド』から新刊が出た! とはいえ本書と同時刊行の『八月は冷たい城』で全30巻完結……ということになるようだ。 当初より『子供向け』を謳っていた叢書だけあって、さほど長い物語ではない。そのせいか、恩田陸のエッセンスを凝縮したような雰囲気で楽しめた。 因みに本書が『女の子側』の物語で、同時刊行の『八月~』が『男の子側』の物語とのこと。

Posted byブクログ