1,800円以上の注文で送料無料

七月に流れる花 の商品レビュー

3.6

56件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    16

  3. 3つ

    23

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2017/03/10

夏流という街に引っ越してきたミチルは「夏の人」と呼ばれるみどりおとこに招かれ、夏休みを謎の城で過ごすことになるのだが…。 みどりおとこの正体、奇妙な風習、消えた友人の謎など魅力的な謎のオンパレードと不穏な雰囲気で興味を引きつけますがオチが呆気なくて残念。『八月は冷たい城』を読まな...

夏流という街に引っ越してきたミチルは「夏の人」と呼ばれるみどりおとこに招かれ、夏休みを謎の城で過ごすことになるのだが…。 みどりおとこの正体、奇妙な風習、消えた友人の謎など魅力的な謎のオンパレードと不穏な雰囲気で興味を引きつけますがオチが呆気なくて残念。『八月は冷たい城』を読まなければ全ての謎は解けない造りのせいもあってモヤモヤ感が残ります。

Posted byブクログ

2017/03/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちょっと装丁が違う。。。イラストが全面にあって、右端がピンクの帯状になっているタイプ。 男の子バージョンもあるが、こちらを先に読むのが正解との事。 紙の角が丸くなっていて、イラスト担当も好きな方で、凝った作りだなと感じていたら 「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」を合い言葉に創刊された企画らしい。 ミステリーランドというノーベルで恩田作品が全30巻のラストを飾ったそうだ。 過去作品も凄く魅力的な作家さんが多く、読みたい。。 フォロワーさんに『朝日のようにさわやかに』の『淋しいお城』からきていると教えてもらった。恩田先生も今作品2作の予告のつもりで書いたとの事。 読むのが速い人ならば30分位で読み終えそう。 けれど読み終えた後、二度読みしたくなるのは同じ。 多少謎が残ったままなのは、次作を読めば明らかになるのだろうか。。 夏を題材にした作品は、何故こうも独特の侘しさのようなものを感じるのだろうか。。 序詞のなつかしさについての恩田氏の見解が興味深い。

Posted byブクログ

2017/03/03

読む順番って大事。 図書館で借りたから「八月は冷たい城」から読んでしまった… なので、ミチルの素性(?)や周りがミチルに何を隠しているか解っている状態で読んだ。 あたりまえだけど、知らない方が楽しめた。

Posted byブクログ

2017/02/22

+++ 坂道と石段と石垣が多い静かな街、夏流(かなし)に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元に...

+++ 坂道と石段と石垣が多い静かな街、夏流(かなし)に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城――夏流城(かなしろ)での林間学校への招待状が残されていた。ミチルは五人の少女とともに、濃い緑色のツタで覆われた古城で共同生活を開始する。城には三つの不思議なルールがあった。鐘が一度鳴ったら、食堂に集合すること。三度鳴ったら、お地蔵様にお参りすること。水路に花が流れたら色と数を報告すること。少女はなぜ城に招かれたのか。長く奇妙な「夏」が始まる。 +++ ミチルが六月という半端な時期に転校してきた理由。転校して間もないのに六人という少ない人数の林間学校に招待された理由。なんとなく思わせぶりな参加者の少女たちの様子。そのすべてが明らかになったとき、深い悲しみと慈しみ、そして命の終わりということを前にした無力さが押し寄せてくる。謎めいた設定と、なにが起こるかワクワクドキドキする雰囲気が、とても著者らしい一冊である。

Posted byブクログ

2017/02/20

良かった。みどりおとこが出てきた時は、読んでいる私もドキドキして、こわくて。謎もいっぱいで。その謎の答えが知りたくて一気にページを読み飛ばそうかなと思ったけど、グッと我慢して1ページ1ページ捲りました。その謎の答えがわかったときは意外とあっさりしてました。 「麦の海に沈む果実」や...

良かった。みどりおとこが出てきた時は、読んでいる私もドキドキして、こわくて。謎もいっぱいで。その謎の答えが知りたくて一気にページを読み飛ばそうかなと思ったけど、グッと我慢して1ページ1ページ捲りました。その謎の答えがわかったときは意外とあっさりしてました。 「麦の海に沈む果実」や「黄昏の百合の骨」の雰囲気に似てるなと思いました。

Posted byブクログ

2017/02/11

ああ、恩田さんだなぁ、という世界にどっぷりはまって嬉しくなる。 閉ざされた世界、少女たち。そして不思議な現象。 隠されていた事実は、とても悲しい。 引き続き少年編へ。

Posted byブクログ

2017/02/07

ミステリーランド配本!しかも2冊! 夏休み、「夏の城」に呼ばれた少女達。奇妙な決まりのあるその城の秘密とは?! 恩田さんとしてはわりとまともなオチだった(笑) 8月編につづく!

Posted byブクログ

2017/02/05

恩田陸×酒井駒子のコラボレーション。なんて贅沢!! ミステリーランドということでジュブナイル向けだけど、 子供の頃に読んだような謎に満ちた読書体験を思い出してワクワクしました。 10年ほど前に発売された短編集『朝日のようにさわやかに』で 「淋しいお城」を読んでから、続きを楽し...

恩田陸×酒井駒子のコラボレーション。なんて贅沢!! ミステリーランドということでジュブナイル向けだけど、 子供の頃に読んだような謎に満ちた読書体験を思い出してワクワクしました。 10年ほど前に発売された短編集『朝日のようにさわやかに』で 「淋しいお城」を読んでから、続きを楽しみにしていたこの作品。 蔦に覆われた古城や、招待された少女達、奇妙な3つのルールなど、 いつもの恩田ワールド全開でとても良い雰囲気でした。 真相は、とても切なく悲しい物語だったけれど… 『八月は冷たい城』も続けて読みます!

Posted byブクログ

2017/02/04

恩田陸、いっときずっと続けて読んでいたけれど、しばらくご無沙汰。 7、8年ぶりか。 あいかわらず巧みなストーリーテーラー。 が、続きの『八月は冷たい城』を読むまではまだ評価ができない。 それにしても、酒井駒子さんの挿し絵も装丁も素晴らしく、なんと美しい本だろう。

Posted byブクログ

2017/02/02

恩田さんお得意の不思議な… 直木賞受賞作とはかなりイメージが違う本だが、ヤングアダルト向けのぐいぐいと読者の気持ちを引っ張って行く感じは絶妙。 すぐ、「八月~」を読む予定。

Posted byブクログ