総理の夫 First Gentleman の商品レビュー

原田マハ(著者)

2017/04/20

政治がテーマになった小説で、ストーリーが面白いと、読みながらにして時々知らなかった政治の仕組みを知ることがある。そういうところが好きだし、勉強するより印象に残ったりしてすごいなあと思う。華麗なる一族だけど、日和さんが好きだなあ。女性総理大臣(しかも若い)、是非とも実現して欲しいものです、近々日本で。何かしら価値のある変化が得られるのではないかと思うけど…。現実的ではないかもしれないけど、爽快だった。とても。
これを読んだ直後、森友学園問題が明るみに出てびっくりした(笑)

2017/04/19

解説、安倍昭恵！
そのために読んだような本。

話としては、
原田マハの「心配にならない話」。

「そっちいくと危ないよーほら危なかったー」の先が、主人公にとって危なくない。
この本は違うかな⁈と見せかけて
やはり「あー。危なくない」だったのでだいぶ飛ばし読みしてしまった。

2017/04/15

＜内容紹介より＞
「待ったなし」の日本に、史上初の女性＆最年少総理誕生

20xx年、相馬凛子は42歳の若さで第111代総理大臣に選出された。鳥類学者の夫・日和は、「ファースト・ジェントルマン」として妻を支えることを決意。妻の奮闘の日々を、後世に遺すべく日記に綴る。税制、原発、社会福祉。混迷の状況下、相馬内閣は高く支持されるが、陰謀を企てる者が現れ…。凛子の理想は実現するのか？感動の政界エンタメ！

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日本初の女性総理が誕生した未来が舞台。
政治的な課題を先送りにし続けた結果、財政赤字は巨額に膨らみ、少子高齢化も危機的な状況に。
消費税の再増税しか残された手はないが、長く政権を担当してきた与党は経済界との関係もあり改革に踏み切れない。
その中、与党の有力政治家が造反したことで野党連合が政権を奪取。
相馬凛子は少数野党の党首でありながら内閣総理大臣に指名され、国民から爆発的な支持を受ける。
自身の改革に痛みが伴うことを知りながら、国民とともに痛みを乗り越えようとする総理の姿勢に、消費税再増税を掲げても支持率は下がらない。
そんな凛子の活躍を好ましく思わない者も少なくはなく、理想を目指す凛子とその夫日和には、大きな試練が。
政治的な課題が、相馬凛子の提唱する政策で「現実に」解決するかどうかはさておき、読み応えのある小説でした。
強いカリスマ性のある相馬凛子のような「政治家」が実際に出てくると、日本も変わるのかな、と期待が持てる作品です。
一方で、政界の裏側についてはそこまでドロドロと描かれてはいないので（単純に凛子を支持する者と、支持しない者、という対立軸しかないので）、山崎豊子のような重厚な政治ドラマではありません。
室積光の「史上最強の内閣」にニュアンスは近いと思います。

2017/04/15

このご時世もあり、とても興味深く読めた。総理の配偶者は政治家ではないし、何をすべきなのか。ましてや夫。せめて邪魔しない？しかし本当に欠かすことのできない存在になっていく。感動。

2017/04/11

2017.4.11

勉強を言い訳になかなか読みきれず
少し時間がかかってしまった。

日本初の女性総理、相馬凛子！
そして日本初の総理の夫、相馬日和！
この2人はもちろんのこと
出てくる登場人物全員が魅力的。
凛子の脇を固める人々はもちろん
宿敵原九郎までも、潔く、みんな見てて気持ちが良い、カッコ良い人たちだ。

凛子は強い。
だけども弱い。
だからこそ魅力的で、日和が、国民が
助けてくれる。

総理にはなれないけど
やっぱりあんな女性になりたいな。

スカッとする、良き本でした。

2017/04/04

感動順でいうと、本日はお日柄もよく>キネマの神様>本作という感じ。日本初の女性総理を、日本初のファーストレディならぬファーストジェントルマン？の目線から描いているところはよかったけど話の筋が先読みできちゃう感じだったのと、原田マハさんの魅力である言葉の力が今ひとつなかんじがした。

2017/04/01

いつか本当に総理大臣が女性である日が来るといいな、と思いながら読んだ。
この凛子さんの強さが、百合子都知事を思い起こさせ、やはり信念があって強くないと、トップに立つことはできないな、としみじみ。

最後のほうで、ひよりんの母が応援してくれたあたりで、うるっとした。
ちょっと相馬の兄はかわいそうだな、と思うところもあったけれど、大財閥の長男ってこんな感じなんだろうか…

2017/03/29

相変わらず、素晴らしいスピーチ。

思わず泣いてしまった。

本気を出せば届くとは思わない。
けれど、本気を出さないかぎり伝わる可能性はゼロであるって思う。

2017/03/28

表紙が気に入って、ジャケ買いでした。数ヶ月積ん読してたのに、何故かこのタイミングで読みはじめてしまった(笑)。
エンタメとして、素直に面白かったです。うまく行きすぎな部分もあるけれど、それはエンタメということで。読後感はとても良かったです。
内容についてはもちろんフィクションですが、総理とその回りの人たちがどういう日常を送っているのか考えてみたり、増税や原発問題など、今私たちが直面している色々な問題を今一度考えてみる端緒にもなったと思います。

2017/03/27

ストーリーとしては面白い。『本日はお日柄もよく』ででてきた伝説のコピーライター久遠久美さんがちらりと出てきたりして、やっぱり～と。

信念を貫くということ、説明責任をていねいに果たすことはとても大事なことである。でも、現実も「待ったなし！」「変わる！」ということが威勢よく叫ばれているけれど、本当にそれがよいのか。この人なら変えてくれるという期待感は本当に抱いていいことなのか。ぐずぐず悩み考えることも大事なのだと思うのだ。なんて、考えだすと楽しめなくなる…。こういう人が現実にいてほしいと思ってしまうこと、それがいちばん怖い。

でも、この本をとおして、少しでも日本の政治に興味を持てるならいいのかもしれない。消費税増税は必要か、脱原発でよいのか、社会保障費の何を充実させるのか、議員特権は何を見直すことが必要なのかなどなど…。ブックトークできたら面白いのかも。

それにしても、あとがきが渦中の人であり、だからこそ、穿った見方をしてしまう。どうしてこの人なの～？