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猫町 の商品レビュー

3.7

26件のお客様レビュー

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2024/08/16

胡蝶の夢のようにどっちが現実か分からなくなって、反対側の世界に紛れ込む。猫、猫、猫。周りすべて猫。意識した途端現実に戻りつまらない日常となる。 魅力はない幻想の世界と感じられるがいい言葉が思いつかないがゆっくりした時間が流れているような話だった。

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2024/05/11

口語自由詩の完成者(国語便覧より) 萩原朔太郎文学忌、死因は急性肺炎。 散文詩風小説 幻想的で夢幻的、加えて人外の世界観 距離と時間の移動から 異空間への移動 猫町へのいざない 薬物からの幻影なのか 作家としての創作なのか あるいは、作者にとっての現実なのか 村上春樹さんの1...

口語自由詩の完成者(国語便覧より) 萩原朔太郎文学忌、死因は急性肺炎。 散文詩風小説 幻想的で夢幻的、加えて人外の世界観 距離と時間の移動から 異空間への移動 猫町へのいざない 薬物からの幻影なのか 作家としての創作なのか あるいは、作者にとっての現実なのか 村上春樹さんの1Q84で紛れ込んだ「猫町」を 思い出します あちらは海外文学に着想があるらしいけれど いつもの街角からふと入り込む猫町 幻想と現実の狭間 危うげな均衡 共通点は多いと思う イラストはしきみさん 彷徨える男がねずみとして表現されていて 猫町からの対比からなのかしら そうすると村上春樹さんの初期作品に出てくるねずみ男も そういう関係なの? 誰にもわからないね たぶん この作品とのコラボって大変だったと思う

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2024/03/20

イラストが綺麗。このシリーズのイラストレーターさんたちは、本当に良いイラストばかり描いてくれるから好き。全巻集めたいけど、小説より高価だからなかなか他のに手を出せない。年々イラストレーターさんが増えるのは嬉しい。でも集めるのに月に一度程度で買わないとお金なくなる…。本を沢山持って...

イラストが綺麗。このシリーズのイラストレーターさんたちは、本当に良いイラストばかり描いてくれるから好き。全巻集めたいけど、小説より高価だからなかなか他のに手を出せない。年々イラストレーターさんが増えるのは嬉しい。でも集めるのに月に一度程度で買わないとお金なくなる…。本を沢山持ってるから、本棚ともよく相談しないといけないかも。紙の本で集められなかったら、電子書籍の方を買おうと思います!出来れば長く続いて欲しいシリーズの一つです。

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2024/03/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

3日間、感想を書こうと思うが、書きたいことのイメージができず書けない。年に1回くらいこういう苦悩はある。怒られるかもしれないが、内容が完全に病的な雰囲気を醸し出す。本文中にも書かれてるが、モルヒネやコカインなどの麻薬を使って、エクスタシーの夢の中にいる主人公。また、通りの真ん中を走るネズミの姿を見た瞬間、あたりには猫の大集団「猫」「猫」「猫」「猫」になってしまった!!うーん?結局は、夢を見ていただけかもしれないというオチなのか。。。さっぱりわからん。どなたか、この作品の解釈教えてください。。②

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2024/02/16

萩原朔太郎が詩以外の小説を書いているとは知らなかったので、まず、そこに驚いた。 旅した気分になるために、モルヒネやコカインを使ってエクスタシイを感じるという日常は、朔太郎自身もしていたものなのだろうか。 今いる町が、左右反転しただけで、非日常にうつるというのは、私もどこかで感じた...

萩原朔太郎が詩以外の小説を書いているとは知らなかったので、まず、そこに驚いた。 旅した気分になるために、モルヒネやコカインを使ってエクスタシイを感じるという日常は、朔太郎自身もしていたものなのだろうか。 今いる町が、左右反転しただけで、非日常にうつるというのは、私もどこかで感じたことがある。例えば、普段見ている漢字の文字が、急に知らない記号に見えてくる、そんな感じとか。 猫だらけの町というのは、なにかのアニメ映画で数本見た記憶がある。この作品がモチーフになっていたりするのだろうか。不思議な世界観が後世の作品にもたらした影響や、作者の薬物歴などが、妙に気になった作品だった。

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2024/01/27

この作品は文字だけの方がいいな。 なぜなら、描写がものすごく細かく、描写だけで頭の中に細部まで映像化ができてしまうので、それと合わないイラストによって逆に再現された映像が壊れてしまう。 猫が迫り来るシーンはまるでサメがあの有名な音楽と共に迫り来るジョーズのような緊張感があるのだが...

この作品は文字だけの方がいいな。 なぜなら、描写がものすごく細かく、描写だけで頭の中に細部まで映像化ができてしまうので、それと合わないイラストによって逆に再現された映像が壊れてしまう。 猫が迫り来るシーンはまるでサメがあの有名な音楽と共に迫り来るジョーズのような緊張感があるのだが、イラストとはずれる。 イラスト自体がどーの、というよりは作品の魅力とビジュアライズということが相性があわないのかな、と思いました。 2024.1.27 13

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2023/11/30

温泉に滞留していた私は、あるとき迷子になり、見知らぬ町に辿りつくが、そこは猫ばかりがいる町。 物語の不思議な世界観に引き込まれました。しきみさんのイラストも物語に合っていてとても素敵です。

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2023/11/21

で『猫町』はねこ助さんじゃないんかーい! と、言いたいためだけの詩人萩原朔太郎唯一の小説『猫町』です いやーわからんかった ぜんぜんわからんかった お手上げ えっと麻薬中毒者の妄想でなくて? わからんかったモノはわからんかったと書くそれがわいの正義や!(わからんかったくせ...

で『猫町』はねこ助さんじゃないんかーい! と、言いたいためだけの詩人萩原朔太郎唯一の小説『猫町』です いやーわからんかった ぜんぜんわからんかった お手上げ えっと麻薬中毒者の妄想でなくて? わからんかったモノはわからんかったと書くそれがわいの正義や!(わからんかったくせに偉そう) そしてこっからあのなんか深みのあるイラストが出てくるしきみさん本気(マジ)リスペクト マジリスペクトプラズム(語感だけ) そして申し訳ないが最果タヒさんの解説はいらん 本気(マジ)イラン人 あれ読むとわかったような気にさせられる 最初からわかってましたよって言っちゃいそう 脳の中身を書き換えられる あーわいも似たようなこと思ってたんだよねって言っちゃいそう わからんかった!それがわいの正義や!(2回言うた) あ、わかったと書いてる人を疑ってるわけではありませんよ(ー_ー)

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2023/09/15

〈乙女の本棚シリーズ〉 萩原朔太郎+しきみ まず驚いたのは「刀剣乱舞』のキャラクターで知られるイラストレーターしきみさんの絵がアニメを観ているようで今にも動きだすのでは…と感じるほど魅力的だった。 萩原朔太郎の小説も現代版のように感じてSFの世界へ入り込んだような気分だった。 ...

〈乙女の本棚シリーズ〉 萩原朔太郎+しきみ まず驚いたのは「刀剣乱舞』のキャラクターで知られるイラストレーターしきみさんの絵がアニメを観ているようで今にも動きだすのでは…と感じるほど魅力的だった。 萩原朔太郎の小説も現代版のように感じてSFの世界へ入り込んだような気分だった。 旅は、単なる同一空間における同一事物の移動にすぎないと思っていた私が、ある日狐に化かされたかのようにふと道を間違え、方角をわからなくしてしまう。 偶然の発見から違った世界へ。 どこへ迷い込んだのか、それとも悪夢か。 猫の大集団がうようよと…。 幻影だったのか…。 それは「三半規管の喪失」にかかったからだと。 なんとなく既視感がある…というのを思い出してしまった。 見たことのある風景、光景というような…そんなことを考えては楽しんだ。

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2023/07/17

この本で起こる現象と同じ経験をした人はいますか? 「いつも見慣れた風景が、すっかり珍しく変わってしまって、全く別の違った世界に見える。夢から覚め、現実の正しい方位を認識する。そして一旦それが解れば、始めに見た異常の景色は、平常通りの見慣れたつまらないものに変わってしまう。」 「三...

この本で起こる現象と同じ経験をした人はいますか? 「いつも見慣れた風景が、すっかり珍しく変わってしまって、全く別の違った世界に見える。夢から覚め、現実の正しい方位を認識する。そして一旦それが解れば、始めに見た異常の景色は、平常通りの見慣れたつまらないものに変わってしまう。」 「三半規管の喪失」 この現象に私は身に覚えがありました。ずっと気になっていたことなので、この本の考察などを読んでみると、ただ方向音痴なために右と左が逆になってしまって、景色が全く違うように見えるという自分なりの結果が出ました。 この現象について私なりに考えました。 上記のように、萩原さんには全く違う場所に見えたため、いつも見ているつまらない町ではなく見知らぬ町に来た、という錯覚を起こす。そして見慣れた町の全てが新しく違ったものに見え、それが萩原さんをワクワクした気分にさせた。 だからあのような不思議な幻想を見たのだと思いました。 私たちが想像する全てのものは、この世のどこかにあると思います。猫の町がどこかにあると考えるとなんだか世界がとても広く感じます笑

Posted byブクログ