猫町 の商品レビュー
この本で起こる現象と同じ経験をした人はいますか? 「いつも見慣れた風景が、すっかり珍しく変わってしまって、全く別の違った世界に見える。夢から覚め、現実の正しい方位を認識する。そして一旦それが解れば、始めに見た異常の景色は、平常通りの見慣れたつまらないものに変わってしまう。」 「三...
この本で起こる現象と同じ経験をした人はいますか? 「いつも見慣れた風景が、すっかり珍しく変わってしまって、全く別の違った世界に見える。夢から覚め、現実の正しい方位を認識する。そして一旦それが解れば、始めに見た異常の景色は、平常通りの見慣れたつまらないものに変わってしまう。」 「三半規管の喪失」 この現象に私は身に覚えがありました。ずっと気になっていたことなので、この本の考察などを読んでみると、ただ方向音痴なために右と左が逆になってしまって、景色が全く違うように見えるという自分なりの結果が出ました。 この現象について私なりに考えました。 上記のように、萩原さんには全く違う場所に見えたため、いつも見ているつまらない町ではなく見知らぬ町に来た、という錯覚を起こす。そして見慣れた町の全てが新しく違ったものに見え、それが萩原さんをワクワクした気分にさせた。 だからあのような不思議な幻想を見たのだと思いました。 私たちが想像する全てのものは、この世のどこかにあると思います。猫の町がどこかにあると考えるとなんだか世界がとても広く感じます笑
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乙女の本棚シリーズから、萩原朔太郎さんとしきみさんのコラボ作品の「猫町」です。このなんとも不思議な印象を抱かせる表紙、これもまた期待できそうっ♪ 主人公は、耳の三半規管の疾病によるものか、薬物による影響か、よく道に迷う私…。迷い込んだ先には別世界が広がる…。ある日、温泉場...
乙女の本棚シリーズから、萩原朔太郎さんとしきみさんのコラボ作品の「猫町」です。このなんとも不思議な印象を抱かせる表紙、これもまた期待できそうっ♪ 主人公は、耳の三半規管の疾病によるものか、薬物による影響か、よく道に迷う私…。迷い込んだ先には別世界が広がる…。ある日、温泉場に逗留していた私は、猫神に支配され住民は魚しか食べない地域があるらしいという言い伝えを聞くが…気に留めることなく、迷い込んだ町は居心地のいい洗練された風情のある町並みと、温和で満ち足りたように見える住民…それが一変し、どこを見ても猫だらけの猫町に…!!思わず驚愕したが…次の瞬間そこには見慣れたいつもの町並みが…。一貫して不思議な感情をもたらす作品でした。 猫だけの世界…いいなぁ(*´▽`*)♡ 私、猫大好きなんで、まぼろしでもいいんで「猫町」行ってみたいなぁ~♪楽しいだろうな!しきみさんのイラストは、幻想的だけれどこう主張するところは譲れない鮮やかさがあって、またいい感じです。
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はじめての萩原朔太郎作品。猫の町、かぁ。 胡蝶の夢うんぬんが心に残った。狐に化かされた人の見る錯覚された宇宙。みてみたいものだけど。
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温泉に滞留していた私はあるとき迷子になり見知らぬ町に辿り着く。そこには不思議な光景が広がっていた。 薬物中毒者のうわ言のような印象をうけた。 幻覚と現実の境目、どちらが表かわからない。 狐に化かされたような気分になった。
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図書館で借りて読んだけど、凄く面白かったです! 色々と難しい字や意味はありましたが、深く考えてしまうような小説で、凄く惹かれました。 また、小説なのに絵があるという部分も凄く好きです。 初め、この本を借りようと思ったのは、表紙の絵に惹かれたからで、字を読んで、その物語に惹かれるだ...
図書館で借りて読んだけど、凄く面白かったです! 色々と難しい字や意味はありましたが、深く考えてしまうような小説で、凄く惹かれました。 また、小説なのに絵があるという部分も凄く好きです。 初め、この本を借りようと思ったのは、表紙の絵に惹かれたからで、字を読んで、その物語に惹かれるだけでなく、1ページ1ページにある絵にも物語が映し出されているようで、もっと惹かれました。 また、ほかの乙女の本棚シリーズも読んでみたいと思います!
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「猫町」という作品自体がとても好きだと感じたのだけどそれだけではなくて、巻末エッセイの最果タヒさんの言葉にも惹かれた。 言葉を読むあいだ、遠いものと近いものとがぐるぐると回転をしながら目の前を通り過ぎていくような感覚に溺れる。 自分の体内に消化が難しい食べ物が急に飛び込んで...
「猫町」という作品自体がとても好きだと感じたのだけどそれだけではなくて、巻末エッセイの最果タヒさんの言葉にも惹かれた。 言葉を読むあいだ、遠いものと近いものとがぐるぐると回転をしながら目の前を通り過ぎていくような感覚に溺れる。 自分の体内に消化が難しい食べ物が急に飛び込んできたような感覚。 知っている、とすら思い、自分の「知っている」という感想に、あとでちょっと首をかしげる。 そんな経験はないのに、そんな経験を思い出したような心地がした。 描写された音もされない音も、私には聞こえているとどうしてか思いこんでいて… 読書っていうのは言葉を追いかけ回すことではないのかもしれないな。
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不思議なイラストと共に名作を読む、乙女の本棚シリーズは気になっていましたがやっと読めた!1回でなかなか理解できなかったが、とても面白かった。
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何度か読み返すと更に深く入り込めそう、あとでもう何度か読みたい。 非日常な世界は、少し不気味で物怖じしてしまうけれど、なぜだろう、どこか憧れてしまうなあ 今後、朔太郎もっと読みたいですね
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いつもみている角度とは別の角度から見ることで世界が変わって見える。つまらない風景もきらめいて見えるかもしれない。 絵が可愛い、何度見ても飽きないと思う
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萩原朔太郎さんもっと読みたいなあ。しきみさん絵はとてもすきだけど、文章にアニメ塗りはあまりしっくりこなかった。
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