猫町 の商品レビュー
この物語の語り手は、薬物中毒(コカイン・モルヒネ)の幻覚症状でエクスタシイの夢の世界で浮かれ遊んでいましたが、日に日に憔悴し、血色悪く、皮膚の老化が始まります。医師の指導で養生のため棲家の家から附近を30分から1時間散歩するうちに、馴染み風景が東西南北、上下左右が真逆となった不思...
この物語の語り手は、薬物中毒(コカイン・モルヒネ)の幻覚症状でエクスタシイの夢の世界で浮かれ遊んでいましたが、日に日に憔悴し、血色悪く、皮膚の老化が始まります。医師の指導で養生のため棲家の家から附近を30分から1時間散歩するうちに、馴染み風景が東西南北、上下左右が真逆となった不思議な町<猫町>に迷い込んでしまいます。町の街路に充満する猫、猫、猫、どこを見ても猫ばかりでした・・・。この哲学的瞑想の語り手を一匹の<ネズミ>としてイラスト表現された、萩原朔太郎(1886-1942)の昭和10年の作品です。
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すべりこみ「猫の日」本 中学生にも文学を手に取らせる、 「乙女の本棚」シリーズ。 まるで画集のようです。絵本と言うよりは画集。 イラストと装丁の力は本当に偉大。 あの「夢十夜」が乙女の本棚シリーズのおかげで軽くブームになっていたもの、、、。 この作品も、萩原朔太郎の奇妙な、...
すべりこみ「猫の日」本 中学生にも文学を手に取らせる、 「乙女の本棚」シリーズ。 まるで画集のようです。絵本と言うよりは画集。 イラストと装丁の力は本当に偉大。 あの「夢十夜」が乙女の本棚シリーズのおかげで軽くブームになっていたもの、、、。 この作品も、萩原朔太郎の奇妙な、不思議な世界観の話なんだけれど、イラストと相まってまた趣のある雰囲気に仕上がっています。
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(表紙に書かれていない)サブタイトルの「散文詩風な小説」が本書を的確に表現している。萩原朔太郎って読んだことなかったけれど、イラストがあるとイメージが湧くね。しきみさんのイラストは可愛らしくて色っぽくてスタイリッシュで、とても不思議な印象。
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表紙に惹かれて絵本と思い手に取った。 よく見たら、萩原朔太郎。 中身はさっぱり覚えていないけれど、中学生の時の感動を思い出す。というしきみさんのあとがきも。 私があると思った世界は確実に私に取って存在している。という本文も。 どちらも共感します たとえ薬中の厳格だとしても...
表紙に惹かれて絵本と思い手に取った。 よく見たら、萩原朔太郎。 中身はさっぱり覚えていないけれど、中学生の時の感動を思い出す。というしきみさんのあとがきも。 私があると思った世界は確実に私に取って存在している。という本文も。 どちらも共感します たとえ薬中の厳格だとしても。
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異世界に行って、帰って来たような気がする。 おもしろかった。 いけないお薬はいけないと思います。 散歩しよって思いました。 以前仕事帰りのいつもの道で大きな山に見える雲が正面にあって方向感覚がおかしくなったり知らない場所に来たみたいな心細さと焦りを感じたことを思い出した。 初...
異世界に行って、帰って来たような気がする。 おもしろかった。 いけないお薬はいけないと思います。 散歩しよって思いました。 以前仕事帰りのいつもの道で大きな山に見える雲が正面にあって方向感覚がおかしくなったり知らない場所に来たみたいな心細さと焦りを感じたことを思い出した。 初めて読んだ乙女の本棚シリーズでした。 これは…絵……? 背景と文字の配色が素敵でした。この要因もあってか作品の中に入りやすかったのかな。
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