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ハコブネ の商品レビュー

3.4

57件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2024/09/21

浅井リョウさんの『生欲』と同じかといえば違う 村田沙耶香さんなかなかの難しさ 理解できない性に理解できないでしょ?って言われてるみたい

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2024/09/19

ジェンダーレスってこういう事なのか。と勉強になった。男でも女でもない。枠に囚われたくない、自分が何者なのか探っている人達のお話。

Posted byブクログ

2024/09/16

3人の主人公の女性がそれぞれに生きることに葛藤を抱えていて、三者三様の悩みが絡みながら話が進んでいきます。リコ……、ツバキ……、と思いながら読んでたけど、最終的にチカコ!1番村田沙耶香みが強くてクセつよ!私たちは女である前に人間である前に生物である前に物質…なのか…? 村田沙耶香...

3人の主人公の女性がそれぞれに生きることに葛藤を抱えていて、三者三様の悩みが絡みながら話が進んでいきます。リコ……、ツバキ……、と思いながら読んでたけど、最終的にチカコ!1番村田沙耶香みが強くてクセつよ!私たちは女である前に人間である前に生物である前に物質…なのか…? 村田沙耶香さんの刺激に慣れると、他の作家さんの本で物足りなく感じてしまうのが困りものです。

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2024/09/07

いつものように村田沙耶香ワールド全開で、「私はこの社会で女として生きていくことに強烈な違和感がありまぁす!」と終始訴えている。 他の作品と比べても、その主張の仕方が直接的(隠喩とかもないし、ハッキリそう述べてるセリフがとても多い)なので、言いたいことはわかりやすい。ただ、すでに...

いつものように村田沙耶香ワールド全開で、「私はこの社会で女として生きていくことに強烈な違和感がありまぁす!」と終始訴えている。 他の作品と比べても、その主張の仕方が直接的(隠喩とかもないし、ハッキリそう述べてるセリフがとても多い)なので、言いたいことはわかりやすい。ただ、すでに村田沙耶香ワールドが好きな人にとってはほとんどのパートが前提の確認みたいな作品なので、少し退屈かも。親切なぶんくどく感じるって言うか。「うん、あなたたちがそう思ってるのはじゅうぶん分かったし、そこが私は好きなんだから、早くあなたたちにとっての正解と破滅を見せて」とじれったく思ってしまった。 …こう言葉にしてみると、私は村田沙耶香を構成する要素のうち、女性性に対する違和ではなく、破滅を避けない純文気質なところが好きなだけかもしれんね。芥川賞作家っぽいところっていうか。 ちなみに、コンビニ人間が気に入って著者の同じ作品を読んでみようかな〜って思ってる人には、この小説より地球星人をおすすめしたい。そっちの方が読後感は似てる。

Posted byブクログ

2024/07/30

性と日々の営みに疑問を持つ2人の女性の視点が交互に描かれます。 里帆は思春期から抜け出せない未成年の女の子で、千佳子は自分を人間と感じることの出来ない感覚の持ち主です。 千佳子の視点が非常に面白いです。 コンビニ人間を彷彿とさせる視点です。 とても哲学的な作品でした。 他の作品に...

性と日々の営みに疑問を持つ2人の女性の視点が交互に描かれます。 里帆は思春期から抜け出せない未成年の女の子で、千佳子は自分を人間と感じることの出来ない感覚の持ち主です。 千佳子の視点が非常に面白いです。 コンビニ人間を彷彿とさせる視点です。 とても哲学的な作品でした。 他の作品に比べると優しく温かい物語に感じます。 やっぱり村田沙耶香作品は面白いです。 ❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀ どうしてこんなにセックスが辛いのだろう……。 自らの性別を脱ぎ捨てたセックスを求める里帆。女であることに必要以上に固執する椿。生身の男性と寝ても人間としての肉体感覚を持てない千佳子。交差しない3人の女性達の性の行方は……。

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2024/05/06

おもしろかった 自分もどちらかと言うと、自分の中の常識に勝手に雁字搦めになって身動き取れなくなるタイプだから、そう思ってるの自分だけじゃない?って自問自答してみてもいいかも。と思いました。

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2024/04/09
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地球と交わろうとする話で、朝井リョウさんの正欲のことを思い出した。三人の女性が登場するが、そのうち二人の視点で展開されていく。残された椿の視点が描かれていないためか、最初は好印象だったのがだんだん嫌な人間に見えてきてしまった。

Posted byブクログ

2024/01/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

雨の中の公園のベンチで傘をさしたまま飲むお酒、あてのない電車の旅、夜の屋上で食べる夕食、忍び込んだ自習室で過ごす夜。こうして並べてみるとなんだか青春っぽくて、生々しい描写も多いのに全てが水のようでサラッとしていて、不思議なアンバランスが面白い。

Posted byブクログ

2023/11/27

初期村田沙耶香先生的なドストレートな”性”の、というか”性別”の話だったのかな…。 自分の女性性を持て余す女たち…かなしいね… でも、それも受け入れていかなければならんのだろうか……。 それを超越した結果が今の村田沙耶香作品に繋がっていくのだろうか…。

Posted byブクログ

2023/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

知佳子の考えで自分を捉えると、世界の見方が変わる。会社員として働く自分、朝と夜、性別、私が普段意識すらしないような社会の仕組みは記号でしかなくて、実際は物体同士がおままごとをしているだけ。少し気持ちが楽になる一方で、じゃあこのおままごとの世界で頑張る意味って何?とも思ってしまった。ただ、私はおままごとから目が覚めないタイプの人間なので、自分を満足させるには頑張るしかない。 でも、所詮それは人類が共通して作り上げた社会のルールの上に成り立っているもので、固執して苦しくなるのも馬鹿らしいよなと思った。「手放せばいいのに」「もっと自由に」「『やーめた』って目を覚まそう」自分はただそこにあるだけって感覚は、自己肯定のベースになるものだとも思った。

Posted byブクログ