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傷だらけのカミーユ の商品レビュー

3.9

172件のお客様レビュー

  1. 5つ

    30

  2. 4つ

    88

  3. 3つ

    40

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    1

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2017/01/08

カミーユ警部三部作の最終話。いきなりしょっぱなからヒロインが危機に瀕していたので、どうなることかと思って読み進めました。今回は誰が裏切者か。被害者の数でいえば今回は三部作中控えめと言えるかも知れませんが、救いのなさは負けていないと思う。

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2017/01/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

守るもののために自ら犠牲になり、仲間にも秘密を作り、孤独になっていくカミーユ。 ルイやル・グエンが手を差し伸べようとするも間に合わないことも悲哀をさそう。 自分の問題が事件になっているからこそ、刑事をやめることと解決が引き換えになる。 Whatever happened to the caped crusader? の「彼は街そのもの」にも通じるかもしれない。

Posted byブクログ

2017/01/07

フランスのカミーユ警部シリーズ第3弾。 本巻にてシリーズ長編は完結とのことで、ちょっと惜しい気がします。 このシリーズは、まったく救いが無いものの、ミステリーとしては大胆な手法にて読者をミスリードさせるものだったので、いつも期待以上のレベルだったと思います。 本作も冒頭から読者...

フランスのカミーユ警部シリーズ第3弾。 本巻にてシリーズ長編は完結とのことで、ちょっと惜しい気がします。 このシリーズは、まったく救いが無いものの、ミステリーとしては大胆な手法にて読者をミスリードさせるものだったので、いつも期待以上のレベルだったと思います。 本作も冒頭から読者がミスリードされますが、カミーユ、アンヌ、犯人の視点から時系列的に物語が進むうちに違和感を感じてきたときに、真相が明示されてくるところはさすがです。 巻頭の登場人物一覧は寝たばれしないように工夫はされているけど問題ありだと思います。 それにしても、カミーユがぼろぼろな状態で完結なんて、作者はどんだけ彼やその周りの女性に対して冷たいのでしょうかね。

Posted byブクログ

2017/01/07

カミーユ・ヴェルーヴェン警部の3部作の完結編を読了。 いや、噂に違わぬ面白さでした。 まず冒頭の2ページが、痺れるくらいカッコいい。 これから起こる事件を示唆しながら、運命について簡潔に、だが洒落っ気のある筆致で語っています。 特に、以下のくだり。 「しかも、カミーユのようにそれ...

カミーユ・ヴェルーヴェン警部の3部作の完結編を読了。 いや、噂に違わぬ面白さでした。 まず冒頭の2ページが、痺れるくらいカッコいい。 これから起こる事件を示唆しながら、運命について簡潔に、だが洒落っ気のある筆致で語っています。 特に、以下のくだり。 「しかも、カミーユのようにそれが親友の葬儀の日で、それ以上のことは勘弁してくれという気分だったとしても、運命は容赦しない。運命というやつはその程度では満足せず、なんのためらいもなく、十二ゲージのモスバーグ500ソードオフ・ショットガンを引っ提げて現れる」 さりげないのに、いや、さりげない分、実に惚れ惚れします。 物語は例によって冒頭から疾走を始めます。 「悲しみのイレーヌ」で、あまりにも悲劇的な形で妻を失い、精神を病んで5年後に何とか再起したカミーユに、再び悲劇が起きます。 交際していたアンヌが、たまたま強盗現場に居合わせ、犯行グループから激しい暴行を受けて瀕死の重傷を負うのです。 カミーユは私憤にも駆られ、刑事としての身分を失いかねないスタンドプレーを交えつつ、犯人を捕まえようと躍起になります。 ですから読者はカミーユとともに、犯人を追い掛けることになります。 ところが、ちょっと様子がおかしいのは、カミーユの3人称視点のほかに、アンヌの3人称視点、さらには犯人の1人称視点が交互に配置されていることです。 読者は異なる視点から物語を文字通り複眼的に愉しむことになります。 ちなみに物語は、「一日目」「二日目」「三日目」という3部構成で展開されます(文庫で377ページの物語が、たった3日間の物語だなんて)。 「三日目」で、事件の全貌が明らかになる仕掛けですが、それまで読者が描いていた構図とは一変します。 で、冒頭からもう一度読み直す羽目になる、と。 ルメートルの手管は相変わらず見事で、唸るほかありません。 もちろん、ここでは明かすつもりはありませんが。 それにしても、振り返ってみるに、シリーズとはいえ3作とも全く印象の異なる作品だということに感心します。 3部作の2作目なのに、翻訳は最も早かった「その女アレックス」は息もつかせぬ展開でどんどん物語自体が変貌する衝撃的な内容でしたし、「悲しみのイレーヌ」は残酷度が極限にまで達し、痛切な話でした。 本作は、「悲しみのイレーヌ」ほどの残酷さはないものの、カミーユが事件そのものに当事者として巻き込まれていく過程の緊迫感が堪らない魅力になっています。 でも、やっぱり、一番のおすすめは「その女アレックス」かな。

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2017/01/02

著作の「その女アレックス」を読み、その描写や話の流れの持って行き方に(本書の読了後の印象も、まずは構成に対する感動でした)、下手な日本語ですが、とても尊敬しました。それから暫くして、店頭でこの本を見て、「あれ、三部作だったの?!」と思い、これは買うしかないと思い購入。文句無しの☆...

著作の「その女アレックス」を読み、その描写や話の流れの持って行き方に(本書の読了後の印象も、まずは構成に対する感動でした)、下手な日本語ですが、とても尊敬しました。それから暫くして、店頭でこの本を見て、「あれ、三部作だったの?!」と思い、これは買うしかないと思い購入。文句無しの☆5つでした。途中、全身が痒くなるような残酷描写がありましたが、それもまた印象に残りました。題名から分かるように、ハッピーエンドと言うには遠いと思いますが(でも、ある意味ではハッピーではあるのかな)、一度読むだけでは足りない。何度も読んで、カミーユやその他の登場人物の視点で楽しみたい。 大事にしていきたい本の1冊です。 主人公カミーユの背中をポンポンと叩いてあげたいです。

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2017/01/01

シリーズで一番面白かった。評判がイマイチだったが、 よかった。 女性への暴力も前二作よりも少なく、 読んでて嫌な感じも少ない。

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2016/12/30

表現が痛々しいところが何とも言えない。そした、ストーリー展開が面白い。読みはじめると一気に読み終えてしまう面白さでした。

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2016/12/27

ヴェルーヴェンシリーズ前ニ作品のような、残虐性は期待できません。 そうきたかっ、と思わせてくれる展開は変わらず。 カミーユの人生、ヴェルーヴェン班、ヴェルーヴェンシリーズを愛するファンへの最後の作品。

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2016/12/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【176冊目】まぁ、確かにトリックとしても新しいものなのだろうし、犯人もまぁ意外といえば意外なのだけど、「その女アレックス」の衝撃が強すぎて、、、ついつい☆3つ。

Posted byブクログ

2016/12/14

3部作最終話。前半はいろいろな違和感を感じつつ読みにくかったが終盤はまずまず面白かった。これで終わりなのは残念。訳者のあとがきにもあったように続編に期待。

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