住友銀行秘史 の商品レビュー
これだけのメモをよく取っていたな、というのが第一印象。 著者ご自身のバイタリティに感服。普通なら心が折れる状況でも、見失わずに貫徹した。 バブルとは、驚きの時代だったということがよくわかる。今ではありえない。 ただ、営業のやり方は参考になる。
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イトマン事件の裏側。 なんつか。 事件自体の記憶があんまりないし。 当時やっぱり組織の中で上手く立ち回ったんじゃないかという感じが否めない。今更、銀行のため、社会のためと言ったって、あなたを信じて裏切られた人もたくさんいたわけだよね。それを、保身しか考えてないとバッサリ切る。そ...
イトマン事件の裏側。 なんつか。 事件自体の記憶があんまりないし。 当時やっぱり組織の中で上手く立ち回ったんじゃないかという感じが否めない。今更、銀行のため、社会のためと言ったって、あなたを信じて裏切られた人もたくさんいたわけだよね。それを、保身しか考えてないとバッサリ切る。そうかもしれないけど、信じてた人に結局裏でコケにされてた人たちはいたたたまれない。 構成としても、当時のメモと、本文が錯綜するのは読みづらい。どっちかにしてほしかった。
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イトマン事件の顛末を当時部長クラスの著者(トップ昇進組、転出後のちに楽天DLJ社長)が、自分の当時の詳細なメモをもとに日時単位で記録する。 イトマンという中堅商社がバブルの最中不動産(ヤクザ絡み)でズブスブになってしまうところに、住友銀行が当時の天皇と呼ばれた会長がこれまた身内共...
イトマン事件の顛末を当時部長クラスの著者(トップ昇進組、転出後のちに楽天DLJ社長)が、自分の当時の詳細なメモをもとに日時単位で記録する。 イトマンという中堅商社がバブルの最中不動産(ヤクザ絡み)でズブスブになってしまうところに、住友銀行が当時の天皇と呼ばれた会長がこれまた身内共々ズブズブに入り込んでしまい、銀行を巻き添えに総額5000億円の損失を出す。 全く仕事(適正なサービス・商品を提供し対価をもらう)という話がなく、校内の争い、および外部からの圧力を使って内部に関わっていく話が繰り広げられていく。 とても生々しく面白い。銀行が生き生きしていた時代ともいえるが、30年弱でこうも変わるのかという感慨も起こる。
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汚職が発生したとき、人は正義感が自然と生まれてくる。 でも同時に組織人としてのブレイクスルーを全うしなくてはならない。 おまけにバンカーという特殊社会で生きる著者の熱い想いにはただただ頭が下がります。 僕らが日々過ごす中でも起こりうることを刻銘に記述されているこの内容はとても興味...
汚職が発生したとき、人は正義感が自然と生まれてくる。 でも同時に組織人としてのブレイクスルーを全うしなくてはならない。 おまけにバンカーという特殊社会で生きる著者の熱い想いにはただただ頭が下がります。 僕らが日々過ごす中でも起こりうることを刻銘に記述されているこの内容はとても興味深かった。 自分が日々過ごす中で悩むことの解決の糸を教えてくれた気がする、貴重な一冊でした。
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住友銀行当事者の一人によるイトマン事件の内幕。ずるずると闇の勢力に食い物にされてく銀行の体たらくが描かれる。 備忘録のメモと70才のお爺ちゃんの記憶に基づくものなので、かなりとっちらかってる。イトマン事件の概要を他の本で掴んでないと読むの厳しい。
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住友銀行で取締役まで勤めた著者が若かりし頃のメモをもとに書き起こしたイトマン事件ノンフィクション・ドキュメンタリー。イトマン事件自体は、僕の記憶にも明確に残っているのだが、なにぶん世間を知らない年頃だったため「なにが何だかよく判らない事件」という印象しかなかった。そのせいもあって...
住友銀行で取締役まで勤めた著者が若かりし頃のメモをもとに書き起こしたイトマン事件ノンフィクション・ドキュメンタリー。イトマン事件自体は、僕の記憶にも明確に残っているのだが、なにぶん世間を知らない年頃だったため「なにが何だかよく判らない事件」という印象しかなかった。そのせいもあってか、いまさらその内情を暴露されてもさほどの感銘はない。著者の筆も、ノンフィクション向きではなく、まあ 70の爺さんが書いた雑文という印象。 しかし、住友銀行という巨大企業が一会長、一副頭取の私物として喰いものにされ、シテ筋や地上げ屋が公然と日本ビジネスの登場人物となり、株主総会と言えばヤクザが仕切るのが当然とされていた時代背景は生き生きと描かれており、ただただ唖然とするばかりだ。日本の金融業界は、当時と比べれば遥かに透明性があり、一般投資家保護の仕組があり、暴力団組織との縁も薄くなってはいるが、しかし、その本質は何も変わっていないのではないかと思うことも時折あり、背筋が寒くなることもしばしば。
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とても興味深く読めた。一流大学を出て、一流企業に勤めても欲と保身の塊である事が良くわかる。日経新聞の記事が企業や官庁の意向によって、記事として掲載されたり、されなかったり、癒着ではないかと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
90年5月に日系新聞がスクープしたイトマン事件 当時の住友銀行の部長がイトマン社員ふりをした内部告発がきっかけ。目黒雅叙園と全く関係のない雅叙園観光を使った単純な詐欺。住友が店舗拡大の為の平和相互銀行の買収 住銀の天皇である会長。頭取争いレースで多額の数千億の負債処理がないがしろ。 イトマン事件のあと、筆者は大阪(本店)へ転勤 そのまま東京には戻らず 頭取になるには、何もしないことだ それは、自分はいやだった
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読みにくかった。20年以上前の経済疑獄事件の記録。著者が本業そっちのけで記録し続けたメモを再構成。腐った会社のどうしようもないおっさん達の悪あがき記録。バブルの腐臭。
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図書館で借りた本。著者の自己顕示欲とエリート意識が散りばめられてるが、内部資料として読むのには良いのかも。銀行も派閥争いから出世の道が左右されてしまうのは昔からだなぁとしみじみ。という所から始まり、イトマン事件を住友銀行側から見た内容。不動産絡みにいる裏社会の人間達。金貸し業はそ...
図書館で借りた本。著者の自己顕示欲とエリート意識が散りばめられてるが、内部資料として読むのには良いのかも。銀行も派閥争いから出世の道が左右されてしまうのは昔からだなぁとしみじみ。という所から始まり、イトマン事件を住友銀行側から見た内容。不動産絡みにいる裏社会の人間達。金貸し業はそういう人間とも絡まなきゃいけないのは仕方ない部分もあるのではと思う。
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