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住友銀行秘史 の商品レビュー

3.3

65件のお客様レビュー

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2020/02/12

当時イトマン事件があったという程度の知識しかなかったが、内情を記した本書は読んでいて期待以上に面白かった。

Posted byブクログ

2019/10/22

実名で住友銀行の裏側を描いています。筆者は頭取候補、エースと言われていたのに、この著書ですっかり評判を落としてしまいました。

Posted byブクログ

2019/01/01

実際に事案に関与した当事者の一人からの、詳細な記録。つぶつぶの事象の列挙が中心で、全体のストーリーが見えにくい面はあるが、迫力はある。実名で記載されており、大企業の派閥争いがうかがい知れる点も興味深い。

Posted byブクログ

2018/11/07

★本書の成り立ちが恐ろしい★住友銀行秘史というよりはイトマン事件の深層といった方が正しいだろう。新聞記者を巻き込み、著者のいう正義感からイトマン事件を世に訴えた力業がすごい。当時のメモを並べているのが内容の中心なので物語としての深みに欠けるが、著者からみた当時の人間模様は天皇・磯...

★本書の成り立ちが恐ろしい★住友銀行秘史というよりはイトマン事件の深層といった方が正しいだろう。新聞記者を巻き込み、著者のいう正義感からイトマン事件を世に訴えた力業がすごい。当時のメモを並べているのが内容の中心なので物語としての深みに欠けるが、著者からみた当時の人間模様は天皇・磯田氏を軸に面白くは読める。なぜ社内の人間の行動をこれだけつかめていたのかというと、磯田会長の秘書を愛人にしていたからという。本書には直接は書いていないが、そこが一番、闇が深い。

Posted byブクログ

2018/10/23

当時の住友銀行の部長が、イトマン事件について書いた本。ほとんどの登場人物が実名で書かれている。著者が当時つけていたメモを基に書かれているため、日付や場所、発言にも信憑性があり、説得力がある。巨大銀行、巨大企業の意思決定のやり方や、内部抗争の実態について理解できた。 「(国会答弁...

当時の住友銀行の部長が、イトマン事件について書いた本。ほとんどの登場人物が実名で書かれている。著者が当時つけていたメモを基に書かれているため、日付や場所、発言にも信憑性があり、説得力がある。巨大銀行、巨大企業の意思決定のやり方や、内部抗争の実態について理解できた。 「(国会答弁補佐)野一色部長は想定問答集にあちこち付箋をつけて「これでもう完璧だ」と言う。私は「そんなに付箋だらけにしたら、どの付箋が何をさしているこかわからなくなってしまいますよ。こういうのは、自分の知識の範囲で答えるしかないんですよ」と応じた。実際、その場になって彼の担当分野について質問されると、彼はどの付箋だかわからなくなって、ページをめくりながら往生していた」p193 「(役員の動き)皆、流れを読んで、いま何をするのが得策なのかを嗅ぎ取る。それに乗ることにかけては超一流なのだ」p314 「(野村證券 中野常務 1990年)子供を入れたくない企業ワースト10を知っているか。1 イトマン、2 秀和、3 住銀、4 野村證券、5 大昭和製紙。野村が住銀より下なのでホッとしたよ」p452 「(裁判)相手側(許氏や伊藤寿永光氏側)の弁護士も、おそらく元検事総長などの相当の大物がでてくるはずだ。彼らは、検察がどういうロジックで攻めてくるかがわかるから、相当慎重にならざるを得ない」p458 「もし、銀行で頭取になりたいのならどうすればよかったのか。それは何もしないことだ。減点主義の組織なのだから」p464

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2018/10/15

タイトルに惹かれ(笑) 秘史というほど・・・確かに登場する人物は行内はもちろん大蔵省など固有名詞バンバンで、臨場感はあるものの、読み進めていくと、時間軸に迷子になってしまい、このイトマン事件ってどのくらい続いたのか??? でしたが、巻末に年表があり、1990年1月から1991年4...

タイトルに惹かれ(笑) 秘史というほど・・・確かに登場する人物は行内はもちろん大蔵省など固有名詞バンバンで、臨場感はあるものの、読み進めていくと、時間軸に迷子になってしまい、このイトマン事件ってどのくらい続いたのか??? でしたが、巻末に年表があり、1990年1月から1991年4月とわずか1年ちょっとの間でこれだけのお金が動いていたんですね?( ; ゜Д゜) ちなみに世の中の動きとしては、ゴルバチョフ氏がソ連初代大統領や湾岸戦争勃発などがあったようです。

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2018/10/08

いまだ謎の多いイトマン事件を、銀行内部の目線で当時の記録と共に公開されている/ 雅叙園観光、コスモポリタン池田、五えんや、川崎定徳、宅見組、南青山三丁目、とバブル史に残るワードがでてきて面白い/ 非常に興味深いし、貴重な資料であると思う/ しかしこれを読んだ伊藤寿永光がデタラメも...

いまだ謎の多いイトマン事件を、銀行内部の目線で当時の記録と共に公開されている/ 雅叙園観光、コスモポリタン池田、五えんや、川崎定徳、宅見組、南青山三丁目、とバブル史に残るワードがでてきて面白い/ 非常に興味深いし、貴重な資料であると思う/ しかしこれを読んだ伊藤寿永光がデタラメも多いと反論している/ 一般的にイトマンと住友の財産が食われたとされる経済事件だが、実際には住友は加害者だったとする論もある/ 住友銀行の保身のために切り捨てられ財産を毟り取られた伊藤氏という図式が一番しっくりくる/ 関係した裏社会の関係者はほとんど亡くなったのではないだろうか/ この事件のすべてを紐解くには、許永中と伊藤寿永光側からの暴露が不可欠である/ 生きている内に真相を語って欲しい/

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2018/09/02

 ド迫力のドキュメント!驚くべき日本のトップ企業の裏幕。著者は業務渉外部・部付部長として住友銀行を救うために!イトマン事件を内部にあって日経記者と協力し密かに日銀・大蔵省・その他マスコミ・金融機関などに内部告発し、磯田一郎住銀会長、河村良彦イトマン社長を辞任に追い込むが、達成感は...

 ド迫力のドキュメント!驚くべき日本のトップ企業の裏幕。著者は業務渉外部・部付部長として住友銀行を救うために!イトマン事件を内部にあって日経記者と協力し密かに日銀・大蔵省・その他マスコミ・金融機関などに内部告発し、磯田一郎住銀会長、河村良彦イトマン社長を辞任に追い込むが、達成感はなく虚しかったという心境はその通りだろう。記者にしてもスクープではなく、突出することによる誤報扱いで萎んでしまうことを恐れて他の新聞にも情報を流すことがあるのだ!すでに四半世紀前となった空前の経済事件において詳細なメモを残していたという著者が、今なら迷惑をかける人も少なかろうということで実名入りのドキュメンタリーになったもの。それにしても権力を巡る腐敗、権謀術数、面従腹背、右顧左眄…人間の醜さがここまではっきりと描かれているのは痛快であるとともに、哀しい思いにもなる。磯田・河村氏・西貞三郎・住銀副頭取らの描写は容赦なく、ここまで書くの!?という感想はあったが、恐らくメモがある以上はかなりの部分が事実なのだろう。憶測もかなり含まれているが、それを著者たちの会話・電話の内容として言及していることは非常に効果的な書き方だと思う。反磯田の改革派とされる巽外夫頭取、玉井英二副頭取たちでさえ著者の評価は厳しく、唯一松下武義常務のみがブレのない人物として描かれている。正義の側に立つ神の目の立場の著者だが、真実は闇だと思う。

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2018/08/11

メモと自分のいけんが中心だからどのくらい真実なのか、真実はおそらく人間の数だけあるしなあ、と思いつつ。 先日読んだ闇社会の守護神と同時期で別角度からの話。 同じ事件を語っているわけではないので、中立性を重んじるのであればもっと多面的に見ないといけないが、こういう時代だったんだろう...

メモと自分のいけんが中心だからどのくらい真実なのか、真実はおそらく人間の数だけあるしなあ、と思いつつ。 先日読んだ闇社会の守護神と同時期で別角度からの話。 同じ事件を語っているわけではないので、中立性を重んじるのであればもっと多面的に見ないといけないが、こういう時代だったんだろうな、サラリーマンの出世競争の本業との無関係さを感じますね。。

Posted byブクログ

2018/06/16

生まれる前の事件ということもあって、ピンとこなかったというのが正直な感想。 登場人物や、その思惑の多さから、理解が難しくはあったけれど、イトマン事件という出来事があって、内部ではこんな動きがありました、ということを知れた。 少し文学的な表現も多くて読みづらい部分はあったけれど、社...

生まれる前の事件ということもあって、ピンとこなかったというのが正直な感想。 登場人物や、その思惑の多さから、理解が難しくはあったけれど、イトマン事件という出来事があって、内部ではこんな動きがありました、ということを知れた。 少し文学的な表現も多くて読みづらい部分はあったけれど、社内政治の様子は生々しく伝わった。 銀行の、サラリーマンの生き方の縮図、みたいなものが見えたような気がします。

Posted byブクログ