サピエンス全史(下) の商品レビュー
上巻が、人類進化の歴史と言う視点が強かったのに対して、下巻は、現代人の経済社会活動に視点を当てている様です。 人類史と言う観点から、現代人の活動を紐解くと、中々面白い解釈ができますね。って言うか、意外に納得感も強いです。 人類史なんて言う、ぶっちゃけ小難しい内容なのですが、ベ...
上巻が、人類進化の歴史と言う視点が強かったのに対して、下巻は、現代人の経済社会活動に視点を当てている様です。 人類史と言う観点から、現代人の活動を紐解くと、中々面白い解釈ができますね。って言うか、意外に納得感も強いです。 人類史なんて言う、ぶっちゃけ小難しい内容なのですが、ベストセラーになったのも納得です。
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読書記録です。 ひとことで言うと「コワイ本」です。 ラストはそこに持っていくのか~ 歴史は繰り返される。有史以来、人間の求めるものや築くもの、壊すものや再生するもの。 歴史から見ればモブにもならない私の人生は、小っさ過ぎて笑える。でも、その小っさいモブの自分勝手な幸福への追求が...
読書記録です。 ひとことで言うと「コワイ本」です。 ラストはそこに持っていくのか~ 歴史は繰り返される。有史以来、人間の求めるものや築くもの、壊すものや再生するもの。 歴史から見ればモブにもならない私の人生は、小っさ過ぎて笑える。でも、その小っさいモブの自分勝手な幸福への追求が歴史を動かしていく。 そんなに多くのことを求めていないつもりなんだけど。 強く願ってるのは「痛いのはイヤ」「一汁二菜で充分」「こどもたちに迷惑かけたくないな」ぐらいなんだけど。 ささやかな願いでも叶えようとしたら、人体実験が必要だし、搾取したモノを口にするんだろうし、代わりに世話をしてくれる他人に迷惑をかけることになるんだろうな…
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たまにはこういう本を読まないといけないですね。 知的好奇心をくすぐられるだけでなく、新たな視点をいろいろと示してくれる、とってもいい本です。 また、シンギュラリティという言葉を、最近よく使われている意味とは違う意味で使っており、これはこれで、面白い視点でした。 さらに、...
たまにはこういう本を読まないといけないですね。 知的好奇心をくすぐられるだけでなく、新たな視点をいろいろと示してくれる、とってもいい本です。 また、シンギュラリティという言葉を、最近よく使われている意味とは違う意味で使っており、これはこれで、面白い視点でした。 さらに、「幸福」は個人的に最近非常に気になっているワードでして、終盤に幸福について書かれている部分では、いろいろと考えさせられました。 新たな知識、気付き、刺激を与えてくれる、という意味でも、いろんな視点から様々な疑問が浮かび、思考を進め、深めてくれる、という意味でも、良書です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
HOMO DEUSを一冊読めば足りる。 ・激しい議論は今なお尽きないが、最も有力な答えは、その議論を可能にしているものにほかならない。すなわち、ホモ・サピエンスが世界を征服できたのは、何よりも、その比類なき言語のおかげではなかろうか。 ・七万年前から三万年前にかけて見られた、新しい思考と意思疎通の方法の登場のことを、「認知革命」という。 ・まったく存在しないものについての情報を伝達する能力だ。見たことも、触れたことも、匂いを嗅いだこともない、ありとあらゆる種類の存在について話す能力があるのは、私たちの知るかぎりではサピエンスだけだ。 伝説や神話、神々、宗教は、認知革命に伴って初めて現れた。
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上下合わせて読んでの感想。 人類の歴史を、生物学的、科学的、社会的な側面も合わせて知ることができて、読む前と読んだ後とでは人生観が変わったと思う。これからはSF映画を見るときとかもより深く見ることができそう。最後の方で作者が言っていたが、人類は種の繁栄という点では成功したが、個人...
上下合わせて読んでの感想。 人類の歴史を、生物学的、科学的、社会的な側面も合わせて知ることができて、読む前と読んだ後とでは人生観が変わったと思う。これからはSF映画を見るときとかもより深く見ることができそう。最後の方で作者が言っていたが、人類は種の繁栄という点では成功したが、個人の幸福の点では古代人と変わらないかむしろ劣っているのではないか。 ちょうどブレードランナーの続編映画が上映してたので見たが、この本の内容を把握してから見ると色々と深くまで思考できた気がする。
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上巻も面白かったが敢えて4つ星評価としてた。それが正解!下巻はさらに面白く、最上級の5つ星評価とした。 認知革命→農業革命を経て、いよいよ500年前から科学革命が始まった。文明は人間を幸福にしたのかを考察し、最終章「超ホモ・サピエンスの時代へ」。途中からは1つの文章を繰り返し読む...
上巻も面白かったが敢えて4つ星評価としてた。それが正解!下巻はさらに面白く、最上級の5つ星評価とした。 認知革命→農業革命を経て、いよいよ500年前から科学革命が始まった。文明は人間を幸福にしたのかを考察し、最終章「超ホモ・サピエンスの時代へ」。途中からは1つの文章を繰り返し読むくらい熟読した。 人類、というかホモ・サピエンスに対する認識が深まる一方で、畏怖を伴う責任感のようなものを感じた。 「今日、ホモ・サピエンスは、神になる寸前で、永遠の若さばかりか、創造と破壊の神聖な能力さえも手に入れかけている(p264)」
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3.0 ホモ・サピエンスは進化し物質的に豊かになり寿命も大幅に伸びた。しかし幸福になったと言えるのか?考えても仕方がない事だけど考えてしまいます。
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これまでの人類史の常識を覆す書と言うが、人類史について詳しくないので、このような見方もあるのかと思うと同時に、現代に通じる考えと、現在、目の前で起きていることについての理解が深まる。訳は読みやすい。 ホモ・サピエンスは言語を得るという認知革命で、他の種とは異なった道を歩み始めた。...
これまでの人類史の常識を覆す書と言うが、人類史について詳しくないので、このような見方もあるのかと思うと同時に、現代に通じる考えと、現在、目の前で起きていることについての理解が深まる。訳は読みやすい。 ホモ・サピエンスは言語を得るという認知革命で、他の種とは異なった道を歩み始めた。そして、その言葉によって「虚構」を共有できるようになり、それが人類進化の鍵となった。国家や国民、企業や法律、さらには人権や平等といった考えまでが虚構であり、それにより見知らぬ人同士が協力できるようになった。農業革命により権力を持つものが現れ、それを維持するために架空の秩序を形成し、人類を統一するために帝国、宗教そして貨幣が生まれ、科学革命により、それが資本主義と帝国主義をエンジンとして進んでいく。さらに資本主義は消費主義を味方につけることでさらに発展を続け、それが個人主義を強め、市場と国家の想像上のコミュニティが平和をもたらしたと、論を進める。このあたりは議論もあることだろうが、そして最後に本当に人類は幸福になったのだろうか、と問題提起を行い、新たなフィクションが求められる時代であると論は閉められる。確かに今は時代の転換期で新たな虚構が求められる時代かもしれないが、それまでの論調とガラリと変わり、抽象的な論調となり、終わりは少しスッキリしない形に感じた。
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こんなに面白い本は久々で、とても痛快な内容だった。遺伝子工学が人類の人工的な進化を推し進めたとしたら、より優れた新人類は何を欲し、どう生きるのか?少なくとも、生物学的に異なる私達旧人類には共感不可能な世界が展開されるだろう。 この本の副次効果かもしれないけど、小説にしろ絵画にしろ...
こんなに面白い本は久々で、とても痛快な内容だった。遺伝子工学が人類の人工的な進化を推し進めたとしたら、より優れた新人類は何を欲し、どう生きるのか?少なくとも、生物学的に異なる私達旧人類には共感不可能な世界が展開されるだろう。 この本の副次効果かもしれないけど、小説にしろ絵画にしろ、色々な芸術作品が、読む前よりなんだか面白く観賞できるようになった気がする。芸術作品が主張する内容、即ちこの本でいう「虚構」が人類史のどの辺に位置付けられるかが、この本を通して何となく知れたからかもしれない。 人類史を、歴史の授業のように古い方から順に追っていくのではなく、例えば人類史のヒエラルキーに関してはこういう出来事があって、宗教ではこう、経済ではこう、イデオロギーでは、科学では、というように分野ごとに出来事を纏めて説明してくれるから、門外漢の私にもとても読みやすく感じた。
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啓示に満ちた一冊。 最も印象的なフレーズ; 「歴史を研究するのは、未来を知るためではなく、視野を拡げ、現在の私たちの状況は自然なものでも必然的なものでもなく、したがって私たちの前には、想像しているよりずっと多くの可能性があることを理解するためなのだ。」
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