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手のひらの京 の商品レビュー

3.6

88件のお客様レビュー

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  2. 4つ

    26

  3. 3つ

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2017/01/07

登場人物の女性達の可愛らしさ、京都のゾッとするような魅力、家族の煩わしさ、それ以上の安心感。色んな描写から小説が輝いてて、満足感の高い一冊

Posted byブクログ

2017/01/06

帯通り綿矢版細雪かなと思う。もっと言うと現代版かつ簡潔版細雪かな。色恋、グルメ、三人娘とその家族、取り巻き…。サクサク読めた。綿矢特有の女の腹黒さもあり一つ作品の安定期に入った感じ。著者の作品の中で初めて続編があっても良いかなと思った。

Posted byブクログ

2017/01/06

とてもすらすら読めた。ただ3姉妹を描くにはページ数が少ないというか、あっさりしすぎのようにも思えた。

Posted byブクログ

2017/01/06

京都を舞台とした3姉妹のお話。それぞれの悩みを相談しあい、美しい京都の風景と共に成長していく。なんとも日常的な話題がとても心地よく、穏やかな気持ちになりました。

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2017/01/05

綿矢りさ版『細雪』とのことですが、細雪を読んでいない私。でもとても面白かった。京都に暮らす3姉妹は性格も悩みも全く違うけど、仲の良い姉妹。でも3人ともに共感できる部分が多く、それぞれを応援したくなりました。おっとりしつつ家族をしっかり見守る長女がいてくれるから、奔放になれる次女、...

綿矢りさ版『細雪』とのことですが、細雪を読んでいない私。でもとても面白かった。京都に暮らす3姉妹は性格も悩みも全く違うけど、仲の良い姉妹。でも3人ともに共感できる部分が多く、それぞれを応援したくなりました。おっとりしつつ家族をしっかり見守る長女がいてくれるから、奔放になれる次女、家を出る覚悟ができる三女がいるのです。京都という古くから静かに闇が揺蕩う土地で、土着に生きるのも外へ羽搏くのも己の覚悟次第。三女の凛は東京に就職して「自分で選んだ道や」と前を向きます。彼女の未来に光あれ。

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2016/12/20

自分のテリトリーを出る勇気はいくつになっても必要なのかな。人は同じではいられないから。 京都という歴史ある土地柄でさえ新しいものを取り入れ変化していく様子と自ら変えていくことを恐れず生きる三姉妹。情景として見えるようなお話でした。

Posted byブクログ

2016/12/05

「見えない力で、出ようとしても、やさしく押し戻される」京都を舞台に、個性豊かな三姉妹の日常が描かれていきます。 恋愛・結婚・進路といった、誰もが一度は抱えるであろう悩みと、京都の四季の移ろいの描写の匙加減が絶妙。出身者だからこそ書ける、京都という町の独特さと、三姉妹の心の動きの絡...

「見えない力で、出ようとしても、やさしく押し戻される」京都を舞台に、個性豊かな三姉妹の日常が描かれていきます。 恋愛・結婚・進路といった、誰もが一度は抱えるであろう悩みと、京都の四季の移ろいの描写の匙加減が絶妙。出身者だからこそ書ける、京都という町の独特さと、三姉妹の心の動きの絡み合いがすごく好きです。 末っ子・凛のラストの台詞は、シンプルながらも力強く背中を押してくれて、「私も自分の道で頑張ろう」という前向きな気持ちにさせてくれました。 個人的には、長女・綾香の「彼氏はいらないけど、子どもは欲しい」発言には、同世代としてグサッときました…

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2016/12/02

京都に住む綾香、羽依、凛の3姉妹。 日常、仕事、恋愛、将来のこと…。 3人が代わる代わる語り手となって進んでいく物語。 三姉妹といえど、性格も違うしそれぞれ個性的なんだけど、それぞれの年齢の悩みや閉塞感みたいなものがよく描かれていて共感できるところが多かった。 京都はとて...

京都に住む綾香、羽依、凛の3姉妹。 日常、仕事、恋愛、将来のこと…。 3人が代わる代わる語り手となって進んでいく物語。 三姉妹といえど、性格も違うしそれぞれ個性的なんだけど、それぞれの年齢の悩みや閉塞感みたいなものがよく描かれていて共感できるところが多かった。 京都はとても好きで旅行でも何度も訪れているけど、旅行でいくのと、実際に住んでるのじゃ感じ方も違うし、いろいろと思うところもあるんだなーと感じた。 特に凛の考え方は意外だったな。 綾香の年齢に近いこともあって長女の綾香にいちばん共感できました。

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2016/11/28

京都を舞台にした三姉妹のお話。季節の移ろいとともに語られる家族の日常は愛に溢れている。性格の違う三姉妹のさりげない成長が微笑ましい。京都らしい風情もいいし読後も清々しくなる一冊。

Posted byブクログ

2016/11/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

手のひらの京。 綿谷版細雪という帯に惹かれて買っていたのを急な帰省の行き帰り読んでみた。久しぶりの単行本だ。 舞台は京都。それぞれ性格が違う三姉妹の話。 細雪と比べて似てるところは四季折々の京都の描写が美しいところ。関西の会話文が心地よく入ってくる。初デートに着ていく着物を選ぶのに悩む長女の描写は割と細雪の雪子とよく似てた。三姉妹はみんな悩む所はそれぞれにあるのだけど、家族や友人との暮らしの中で狭くて小さな京都の街や人と折り合いをつけて進んでいこうとする具合がとてもよかった。 似てないところ。細雪で言うところの貞之助がいない所。姉妹たちが着物の裾から足を出して爪を切る所を遠巻きに眺めてる貞之助は出てこない。三姉妹がキャッキャ(本当は帯がキュッキュ)してる所を眺めて思いに耽る場面もなし。あと細雪と違って全員すこぶる健康。 似せようと思ってそうしたわけでなしに、三姉妹というモチーフを選べば自然とそうなるんだろう。綿谷りさは他を読んだことがないので個人的には「綿谷版細雪」の「綿谷版」の方の理解を深めるのも楽しそうに思えました。

Posted byブクログ