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やり抜く力 GRIT の商品レビュー

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387件のお客様レビュー

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2016/11/09

★★★★『GRIT(やり抜く力)』(アンジェラ・ダックワース)のレビュー 自己啓発本のなかでよく使われてきた「忍耐」や「意思力」「継続」「努力」といった言葉が力を失い、古臭く、上から目線的な印象を感じ始められるようになって久しい。 アンジェラ・ダックワースはそんな行き場を失い...

★★★★『GRIT(やり抜く力)』(アンジェラ・ダックワース)のレビュー 自己啓発本のなかでよく使われてきた「忍耐」や「意思力」「継続」「努力」といった言葉が力を失い、古臭く、上から目線的な印象を感じ始められるようになって久しい。 アンジェラ・ダックワースはそんな行き場を失いかけた、‘生のエネルギー’をどうやって 『人間社会の充実ある未来社会の創造』に役立てようかと考えたようだ。そして見つけてきた『GRIT』という言葉とその概念を紹介している。 これを読み終えた読者が、「なんか頑張れる気がする」という漠然とした期待に、あるいはもう少し具体的に「意図的な練習」「一万時間の法則」などのテクニカルなことだけに留め、視点を奪われることなしに『GRIT』に込められた概念とそこにアンジェラ・ダックワースが吹き込もうとした想いを、再度切り取ってなんとでも感じ取って欲しい。 私が感じた良かった幾つかを紹介します。 ①『興味』を持つことの重要性に触れた部分 〜〜『人間の赤ちゃんは生まれたときにはほとんど何も知らない。ほかの動物たちは、生まれてすぐに強い本能に従って行動するが、人間の赤ちゃんは、ほとんどすべてのことを経験によって学ばなければならない。もし赤ちゃんが新しいものに対する強い欲求を持っていなければ、経験によって学び、生き残ることができなくなる。 「だから興味というのは、新しいことを学びたい、世のなかを見てみたい、目新しいものに出会いたい、変化と多様性を探し求めたいという、基本的な欲求なんだ」』〜〜 人間の尊厳性をあらためて感じさせられました。 *(この『興味』ということについては『子どもは40000回質問する』(イアン・レズリー)がさらに詳しく、面白く解説しているのでお勧めします) ②これは、ちよっと‘現実の厳しさ’というものを感じた件でもあり、‘動物としての人間’をあらためて感じた部分でもありました。 〜〜『脳の神経回路には可塑性がある。したがって、まだ若いときに大きな逆境を経験して、それを乗り越えた場合、それ以降にまた逆境が訪れると、対処の仕方が変わってくる。ただし、それは非常に大きな逆境を経験した場合に限られる。だから、『あなたなら困難を克服できる』といくら励ましても、脳にそのような変化は起こらない。脳の神経回路の再配線が起こるには、下位の抑制領域と同時に、制御回路が活性化する必要がある。それは実際に逆境を経験して、それを乗り越えたときに起こること。 子どもの頃になにかを乗り越えた、うまくできたという経験は、ずっとあとにまで効果をおよぼすと私は考えている。だから、自分の行動と自分が経験する出来事には、望ましい意味で関連性があることを学ぶ必要がある。つまり『自分がこうすれば、きっとこうなるはずだ』と思えるようにならないといけない。』〜〜 自分は逆境を乗り越えたという経験がないまま年をとってしまったので、「脳の神経回路は逆境への対処ができない」状況にあるのか(-_-;) ③この部分は私が認識していたこととは違ったので、チョット記憶に残りました。 人間の行動に働きかける力は、本能(辺縁系)>理性(前頭前皮質)だと思っていました。(だから自分にたいして「しかたないなぁ」なんてよく呟いていた) 「嫌な経験に対して反応する脳の領域はたくさんある。たとえば扁桃体だ。それどころか、全体がストレスに反応する辺縁領域もある。 こうした辺縁系の構造は、前頭前皮質など上位の脳の領域によって制御されている。だから、頭のなかで何かを判断したり、考えや意見が浮かんだりするとーーたとえば『ちょっと待てよ、これならどうにかできる!』とか『そんなまずい事態じゃないぞ!』なんて思ったりすると、前頭前皮質の抑制構造が活性化して、メッセージを送る。『まあ落ち着いて!そんなに慌てなくていい。一緒に手を打とう』」 ★最後に、読後に世の中の空気を思いっきり吸って、呟いたこと。 『「何かに興味を持ってそれを極めるために一途になる」覚悟と同時に、タンスの引き出しに「世のなかを俯瞰する視座」をしまっておいて、ときどきそれを見つめないといけないなぁ』 2016/11/09

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2016/11/07

 心理学者の研究から、一流と言われる人たちの持つ共通の力、能力とは何か。  センスでも天才的な能力でもなく、グリッド、つまりはやり抜く力であったというもの。こうした、一般の人が喜びそうなタイトルをつけて、売ろうという魂胆の本というよりは、研究した成果から希望を与えたいという意図が...

 心理学者の研究から、一流と言われる人たちの持つ共通の力、能力とは何か。  センスでも天才的な能力でもなく、グリッド、つまりはやり抜く力であったというもの。こうした、一般の人が喜びそうなタイトルをつけて、売ろうという魂胆の本というよりは、研究した成果から希望を与えたいという意図があるように感じた。  才能を人よりも短い時間で達成する能力とすると才能*努力=スキル、スキル*努力=達成とすると、努力が二回出てくるではないかと。つまり、才能が達成に直結しているわけではなく、努力が大事であると。  努力とは、意図的な練習が必要で、それを明確に定義されたストレッチ目標、完全な集中と努力、速やかで有益なフィードバック、たゆまぬ反省と改良を伴っていることが大事。 グリッドを持てといくらいっても仕方ないので、グリッドを持つにはどうしたらいいかを研究しないといけない。努力したらその先に何があるのかを見せるチカラが、リーダーに必要ということでもあろう。

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2016/11/06

全社会議で一度このテーマについて議論をしたのをきっかけに購読。精神論でも才能でもない概念としてのやり抜く力、グリット。この力は大人になってからも、環境や経験によって強化されもすれば、減衰もする。このグリットが培われるような組織の在り方を追求していきたいですね。

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2016/11/06

後半を読みたかったのに、後半斜め読みになってしまった。 やり抜く力 ・明確に定義されたストレッチ目標 ・完全な集中力と努力 ・すみやかで有益なフィードバック ・たゆまぬ反省と改良 毎日、同じ時間、同じ場所での「習慣」をつくる。 温かくも厳しく子どもの自主性を尊重する親 二...

後半を読みたかったのに、後半斜め読みになってしまった。 やり抜く力 ・明確に定義されたストレッチ目標 ・完全な集中力と努力 ・すみやかで有益なフィードバック ・たゆまぬ反省と改良 毎日、同じ時間、同じ場所での「習慣」をつくる。 温かくも厳しく子どもの自主性を尊重する親 二年以上、頻繁な活動

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2016/11/05

まだ曖昧な点が多い印象だったが、やり抜く力の確認は面接時の質問、子育てにも活かせる部分はあると思う。やりぬく力のある人はPDCAサイクルを自分でコントロールでき、力のない人は対策までは考える事ができるが、一人で自走できないのではないだろうか。

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2016/10/30

GRIT=やりぬく力 人生の成功者の共通点は「才能」ではなく「やりぬく力」であることを定性的、定量的な分析から導き出しています。 ただし、成功者はグリットを持っていたことはデータから明らかだと思いますが、グリットを持っている人がすべて成功するとは限らないとは思います。 (まぁ、...

GRIT=やりぬく力 人生の成功者の共通点は「才能」ではなく「やりぬく力」であることを定性的、定量的な分析から導き出しています。 ただし、成功者はグリットを持っていたことはデータから明らかだと思いますが、グリットを持っている人がすべて成功するとは限らないとは思います。 (まぁ、成功の基準も違うだろうし...) では グリット=やりぬく力とは っということで、 やりぬく力=情熱+粘り強さ として定義しており、グリットスケールというグリットを計測するための質問が本書には含まれています。 自分の結果は内緒 また目標達成のためには 才能×努力=スキル スキル×努力=目標達成 として、努力が2倍必要だそうです。 結局は努力に勝るものはないっていうことですね。 その努力をし続けるということが「やり抜く」につながあると思うのですが、何にたいして「やりぬく」のかがポイントかと思います。 一度はじめたら絶対終わらないでは、結局のところなにもできません。 そのため、本書では目的、それも究極な目的を重要視しています。 そしてこの「やり抜く力」は伸ばすことができるとして、その方法を伝授しています。 大きく2つ 内側から(自分から)と外側から(環境、まわりから) さらに、子育て論まで言及されており、子供のやり抜く力を向上させるために親がやるべきことについても述べられています。 賢明な育て方をしろ!! っということで 「高い期待」と「惜しみない支援」を組み合わせることが重要。 うーん、反省.... ということで、自己啓発、人材育成、子育て分野では久々のヒット! 「一流の育て方」ではちょっと残念な思いをしましたが、こちらはお勧め!!

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2016/10/24

https://www.ted.com/talks/angela_lee_duckworth_grit_the_power_of_passion_and_perseverance?language=ja?utm_source=tedcomshare&utm_medium=...

https://www.ted.com/talks/angela_lee_duckworth_grit_the_power_of_passion_and_perseverance?language=ja?utm_source=tedcomshare&utm_medium=referral&utm_campaign=tedspread

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2016/10/19

以前よりTEDトークやWIREDなどで話題であったが、本書で概要を理解できた。やり抜く力をはかる「グリッド・スケール」も開発されて本書に記載されているので、もう少し検討の上、授業前のアセスメントとしてマインドセットとあわせて活用しても良いのかもしれないと感じた。

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2016/10/14

若い頃は、自己啓発書を2、3冊読んだら、元気になれ たのですが、近頃は、その効き目も薄れ、新たなものを探している今日この頃です。 内容は、自己啓発書の王道 成功に必要なのは、才能でも、学歴でもなく、やりぬく力である 苦節何十年の、無駄な努力を賛美する日本人にとっては、何をい...

若い頃は、自己啓発書を2、3冊読んだら、元気になれ たのですが、近頃は、その効き目も薄れ、新たなものを探している今日この頃です。 内容は、自己啓発書の王道 成功に必要なのは、才能でも、学歴でもなく、やりぬく力である 苦節何十年の、無駄な努力を賛美する日本人にとっては、何をいまさら… 目新しいことは何もないのですが、 アメリカ人にとっては、新鮮な考え方のようです。 やり抜く力を身につけるための簡単な方法は、 やりぬく集団、 すなわち高いレベルの環境に、自分を置くこと。 よほどの強い意志がない限り、ゆるい環境にいたら、 成長できないのは、私自身が、実証済み。 とはいえ、就職活動も、転職活動も、成長できる環境を求めて挑むのですが、そんな環境にたどり着けないのが現実。 やはり、成長できる環境を、自分でつくり上げなければならない。 しかし、それができれば苦労しない…。 だから皆、途方に暮れて、自己啓発書なんぞ読んで…。 いつまでたっても堂々巡り。 そんなことを何十年も繰り返しているうちに、 何をやりたかったかも忘れてしまう有様。 そんな人は、手当たりしだい、いろいろなことをやってみて、方向性を見つければよいとのこと。 わかりました、いろいろやってみます!

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2016/10/13

学術書ではないので詳しいデータや引用情報はない。 フィンランドのシスや日本の七転び八起きを紹介しているように,どの国にもGritに対応する心的特性があり,それが問題解決や個人の成長と関連すると信じられているのでは。日本における達成に繋がる心的特性をじっくり研究することは価値がある...

学術書ではないので詳しいデータや引用情報はない。 フィンランドのシスや日本の七転び八起きを紹介しているように,どの国にもGritに対応する心的特性があり,それが問題解決や個人の成長と関連すると信じられているのでは。日本における達成に繋がる心的特性をじっくり研究することは価値があるだろう。日本にいるから,日本人だからその心的特性に気づきにくいかもしれないけど。

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