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星へ行く船 の商品レビュー

4.2

34件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

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2023/09/25

少女小説の金字塔と呼ばれた新井素子先生の初期代表作。 ヒロインの森村あゆみちゃんが、良い意味でのお澄まし感があり、ケロッとした開き直り方がなかなかに好きです笑。 肝が据わっていて、動じず、冷静で頭の回転が速い。会社にいたらたちまち出世してそうな有能な子です笑。 第1巻は彼女の有能...

少女小説の金字塔と呼ばれた新井素子先生の初期代表作。 ヒロインの森村あゆみちゃんが、良い意味でのお澄まし感があり、ケロッとした開き直り方がなかなかに好きです笑。 肝が据わっていて、動じず、冷静で頭の回転が速い。会社にいたらたちまち出世してそうな有能な子です笑。 第1巻は彼女の有能な謎解き回でしたが、2巻以降どんな展開の物語になるのかワクワクします。 少女小説ですが、いきなり男女がくっつくのではなく、現代でいうところのバディ物や、パートナーシップ的な関係性を感じました。今読んでも中高生の心に刺さると思います。 女性主人公の冒険活躍ストーリーが読みたい方にオススメです。

Posted byブクログ

2023/07/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった!! コバルト文庫版が懐かしい。けど、SFに興味がなくて読んでこなかったシリーズ。 新版おしゃれでかわいい。 23世紀。ひとりの少年が、地球から、宇宙へ家出するところからはじまるお話。 以下、ネタバレ。 あゆみちゃんがあまりにも青くて若くて、太一郎がいいやつすぎて、さすがコバルト文庫。ありがとうわたしの青春。 あゆみちゃんの出自な〜〜!実は特権階級のお嬢様とか最高のやつ。そして頭もいい。 人に情を訴えてくるきりん草の話がとても、エモくてよかった。 火星では捨て猫なんていない、そんな未来が本当にくるといいよね。

Posted byブクログ

2022/03/25

今まであまり本を読まない私ですが、図書館でたまたま気になり手に取った一作でした。 まずこの小説は宇宙がテーマになっている作品です。 惑星に人間が住め、地球に住んでいた主人公がある出来事をきっかけに家出をし違う惑星に行くところからストーリーがはじまります。←設定は個人的に好きでし...

今まであまり本を読まない私ですが、図書館でたまたま気になり手に取った一作でした。 まずこの小説は宇宙がテーマになっている作品です。 惑星に人間が住め、地球に住んでいた主人公がある出来事をきっかけに家出をし違う惑星に行くところからストーリーがはじまります。←設定は個人的に好きでした(笑) 最初の章ではあまり惹かれずに本の世界の説明や主人公の説明など淡々とストーリーが進んでいきました。そして、初めの出来事では殺し屋や万事屋などの戦闘シーンがありファンタジーアクション作品なのかと思ったが、1/3あたりから主人公が推理し始めミステリーっぽくなりました。 個人的にミステリー系が好きなため、物語に惹かれていきました。 2章以降は1章とは話がガラッと変わり主人公の心情の変化や成長など様々な変化があり良い意味で物語に引き込まれました。 この作品がシリーズ物みたいなので早く続きが読みたくなりました。 初めはあまり惹かれなかった点を含め星4つにしました。

Posted byブクログ

2020/11/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルは知っていたのだけど図書館で目について今さらながら読む 初出は37年前だけどかなり手直しされていて、宇宙が舞台のSFだけど、どことなく昭和の面影は残っているけれど違和感なく読めた 主人公のあゆみちゃん財閥令嬢だけど転んでもただじゃ起きない子だし、突拍子もないことしてびっくりするけどまっすぐでまぶしいなぁ

Posted byブクログ

2018/09/15

私は、いい年したオッサンだかヤングアダルト、ライトノベル、ジュブナイルもよく読む。新井素子さんの星へ行く船を読み、ラノベって面白いなとあらためて感じる。

Posted byブクログ

2018/07/29

母親から引き受けた本。小学生をこの本と共に過ごしたので思い入れが強い。太一郎さんがかっこ良い、あゆみちゃんよりもレイディとのラブ希望だった。何はともあれ、新井素子の文体は良い意味で小説っぽくなくて読みやすい。素子ワールドに引き込まれる。

Posted byブクログ

2018/01/15

本作を最初に読んだのは約30年前のこと。それ以来、ストーリーは忘れていたけれど、作品の存在は覚えていた。印象に残っているのは、主人公の森村あゆみのキャラクタだ。快活で女の子らしくて、もしかすると当時の私の理想の女性だったのかもしれない。当時の私にとっても、森村あゆみは歳上のお姉さ...

本作を最初に読んだのは約30年前のこと。それ以来、ストーリーは忘れていたけれど、作品の存在は覚えていた。印象に残っているのは、主人公の森村あゆみのキャラクタだ。快活で女の子らしくて、もしかすると当時の私の理想の女性だったのかもしれない。当時の私にとっても、森村あゆみは歳上のお姉さん。今となっては娘(いないけど)に近い年頃である。森村あゆみの印象は変わらないが、自分の視点が変わったことで、より深く作品を味わえた。思い出話になってしまった。ついでに話してしまうと、30年分前の本作はコバルト文庫から出ていた。今でいうところのライトノベルのレーベルだ。当時はコバルト文庫を読み漁っていたなあ。その中でもこのシリーズは印象に残っている。なお、本書には書き下ろしの短編とあと書きが追加されている。

Posted byブクログ

2017/07/08

高校生の頃に読んで以来だったけど、今読んでもかなりハマる。昔読んだときはあまり気にしてなかったけど、太一郎さんてかなり背が低いんだなぁということにびっくりした…でも、やっぱりかっこいい!そして名言多い。思えば私のSF好きとラブコメ好きはここが原点かもしれない。

Posted byブクログ

2019/09/18

今では当たり前の、主人公のお喋りで地の文が構成されている小説の嚆矢は『星へ行く船』だと思います。 私は図書館にあったのを読んだの…中学かな。面白いよと年上のお姉さんに勧められて初めて少女小説を読んだのがこれ。 コバルト版でしたから『ロマンチックSF』って添え書きがタイトルにあ...

今では当たり前の、主人公のお喋りで地の文が構成されている小説の嚆矢は『星へ行く船』だと思います。 私は図書館にあったのを読んだの…中学かな。面白いよと年上のお姉さんに勧められて初めて少女小説を読んだのがこれ。 コバルト版でしたから『ロマンチックSF』って添え書きがタイトルにありました。当時は、あゆみの、ショパン聞いて、云々のくだりに、わかるなーって…。 優しく読みやすく、ドキドキする。 なんて通り一遍の感想で夢中になりました。 でもいま読むと、そんなに甘ったるいお話ではなく。 地球に住むのが特権の未来。 富裕層の令嬢、森村あゆみは、政略結婚がいやで、短大を出てすぐおよめさん…なんてと、宇宙に家出を。ところが一人で使えるはずの個室には、密航者の男性が二人。どうも彼らもわけありで…という導入。 レイモンド・チャンドラーが出てくる通り、このお話は、少女版のソフトな、しかし、かっちりした探偵小説でSFなのです。 相当いっぱい本を読んで、習作もなさった、その後に書かれた、若い感性が生んだ、ティーンから大人まで惹きつける作品だと今ならわかります。 太一郎さんは、今時の少女小説のヒーローより、相当鋭い…冷たさや理知的なとこも隠してない…ちょろくない男性ですし。 出版当時の細かい日常性のディティールが、作品にリアリティをもたせているのと対象的に、SFとしてこだわっている描写や作者なりの設定ルールはきちんと書かれているので、読者は、つい日常の延長みたいに気軽に読んでしまう世界も、SFの中で起きている『事件』なんだと知らされます。 その匙加減が、やはり少女小説だけあって、とても品よくソフトで。ハッピーエンドですけど、これはきっちりハードボイルドSF。 少女でも、舞台が宇宙でも…。 それが成立するところがファンタジーなのです。 ちなみに私、これ読み返してロバート・B・パーカーの『初秋』を思い出しました。

Posted byブクログ

2017/05/14

SFと言うかライトノベルと言うか、コバルト文庫的な実に優しげなストーリーでした。 地球が人口過密になって色々な星への移民が推し進められている、っていう設定は、ばら色の宇宙開発で一時代前という印象を持ちましたが、話自体は楽しかったです。 細かい話ですが、宇宙船の中に個室が1部屋し...

SFと言うかライトノベルと言うか、コバルト文庫的な実に優しげなストーリーでした。 地球が人口過密になって色々な星への移民が推し進められている、っていう設定は、ばら色の宇宙開発で一時代前という印象を持ちましたが、話自体は楽しかったです。 細かい話ですが、宇宙船の中に個室が1部屋しかないってのは何だかなぁ、という感じでちょっとイメージが湧きづらかったです。

Posted byブクログ