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星へ行く船 の商品レビュー

4.2

34件のお客様レビュー

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2016/11/10

 中学生の頃、コバルト文庫でシリーズ全巻持っていた。 新井素子さん、久美沙織さん、氷室冴子さん。 このお三方の本で、当時の私が出来ていたと言ってもいいくらい。 あれからもう、随分経ったなぁ。  まぁとにかく懐かしい! でも、あれ?!こんな感じだった?とも思う。 独特の口語な文体...

 中学生の頃、コバルト文庫でシリーズ全巻持っていた。 新井素子さん、久美沙織さん、氷室冴子さん。 このお三方の本で、当時の私が出来ていたと言ってもいいくらい。 あれからもう、随分経ったなぁ。  まぁとにかく懐かしい! でも、あれ?!こんな感じだった?とも思う。 独特の口語な文体に今の私は馴染めるだろうか、話の流れは覚えているだろうか。 その辺は全く問題無く・・・むしろ読みやすかった。 確かに時代を感じさせる箇所は、ちょいちょいある。 でもそれすらも「懐かしい」の一言に尽きるし、ストーリーも読み始めると、あ、私この先知ってる!と、わくわくしながら楽しく読めた。 シリーズの序章にあたる本なので、この本だけではまだこのシリーズの面白さはわかりにくいと思う。  私のように、昔読んでた世代が懐かしいと楽しむのも良いけれど、初見の人も是非、シリーズ全巻読み進めて欲しいな、と思う。

Posted byブクログ

2016/11/06

[図書館] 読了:2016/11/5 あぁ…1981年だなぁ、と感じたところ。 女性本人が、「お茶は女性が入れるもの」と思っていたり、 男性がタバコを吸うのは当たり前、 宇宙にまで定期的に行ける技術がありながらドアモニタがない(ために敵の侵入を何度も許す) 盗聴器音声を録音す...

[図書館] 読了:2016/11/5 あぁ…1981年だなぁ、と感じたところ。 女性本人が、「お茶は女性が入れるもの」と思っていたり、 男性がタバコを吸うのは当たり前、 宇宙にまで定期的に行ける技術がありながらドアモニタがない(ために敵の侵入を何度も許す) 盗聴器音声を録音する「テープを入れ替える」 あぁ…コバルトだなぁ…と感じたところ。 無知のど素人の小娘であるところの主人公に対して都合よく紳士的な周りの方々。 暗殺者なのに口調が軽い。「君はこの中でただ一人、まったくの部外者じゃなかったっけ。 銃の撃ち合いする場面なのに描写に緊迫感が皆無。 新井素子という作家さんを「少女向けSFの大家」みたいな感じで認識していたので、もっと舞台設定やストーリーなどガチガチの本格派なのかと思ってた。むちゃくちゃ軽かった…。 でも面白かった。ほぼ一度も本を置かずに一気に読みきるくらいには。最終章の主人公の決意も共感のできるものであった。あと、この本まるまる一冊「星へ行く船」だと思ってたので、あそこで「大団円」と記述されてすごくびっくりした。 「雨の降る星 遠い夢」の最後の方、「そして、人間ってのは、誰かを犠牲にして勝つより、戦わずして悲劇の主人公演ずる方が楽な精神構造してる。確かに。」というのが自分にはずしっと来た。

Posted byブクログ

2016/10/11

《献本で頂きました!》 いやぁ……久しぶりの新井素子。久しぶりのあゆみちゃんと太一郎さん。 冒頭を読んで、「あー!そうそう!こんな始まりだったー!」と懐かしくなりました。 そういえば最初はあゆみちゃん、十代やったんですね(笑)ラストを知ってるだけに19歳のあゆみちゃん新鮮。 ...

《献本で頂きました!》 いやぁ……久しぶりの新井素子。久しぶりのあゆみちゃんと太一郎さん。 冒頭を読んで、「あー!そうそう!こんな始まりだったー!」と懐かしくなりました。 そういえば最初はあゆみちゃん、十代やったんですね(笑)ラストを知ってるだけに19歳のあゆみちゃん新鮮。 そして、きりん走のお話。 これ、最終巻まで知ってたら「あー」ってなるよね。そういうことか。 新井さんならではの文章で描写されるきりん草の世界が、ほんとすごい。 お恥ずかしながら私の作風は新井さんにめちゃくちゃ影響を受けてるんだけど、特にこの話は影響受けまくりやなーとしみじみ。 ラストは書き下ろし!! まさかこのメンバーの新しいお話が読めるとは!あゆみちゃんとバタカップの出会いのお話でした。 まさかそんな裏側があるとはねぇ。 あとがきも新井さんらしくて、なんだかとても楽しく読めました! それにしても、装丁が綺麗だなー。

Posted byブクログ

2016/10/09

懐かしくて、自分を形作ったものの一つだなと再確認。 バタカップ拾ったんだとか、水沢総合事務所に就職できた理由とかが分かって面白かった。 はまっていた時期からもう30年ぐらい経つから、今の自分にはどうだろうなと不安もあったけれど、そんなことなくて一安心。 あとがきまで堪能しました。

Posted byブクログ

2016/10/09

ほんとうに懐かしく読みました。私が中学生の時が初見です。(あぁ年がばれる??)ここからSFの世界にはまったといっても過言ではありません。 太一郎さん、お久しぶりです。たしか声優の広川太一郎さんから名前をとったんでしたよね?そんなことばかり覚えてます。 新井素子さんの小説はお話の終...

ほんとうに懐かしく読みました。私が中学生の時が初見です。(あぁ年がばれる??)ここからSFの世界にはまったといっても過言ではありません。 太一郎さん、お久しぶりです。たしか声優の広川太一郎さんから名前をとったんでしたよね?そんなことばかり覚えてます。 新井素子さんの小説はお話の終わりに〈Fin〉ってつくんです。これもはまりました(笑)。当時つけていた日記には毎日〈Fin〉って書いてました。 私の青春そのものです。 献本でいただきました。ありがとうございます。

Posted byブクログ

2016/10/08

子供の頃に夢中で読んで、胸がドキドキした作品。 今回、決定版として発売されると知り、本当に楽しみで購入しました。 やはり、色褪せない。 相変わらずドキドキさせられた。 私はすぐに小説の内容を忘れてしまうけど、このシリーズのことはめちゃくちゃ覚えてる。 それでもとても楽しめました。

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2016/10/09

 うわああああああぁ懐かしい~!  ハイどーも、新井素子リアルタイムな元文学少女です!  中学ん時、担任の先生に、 「お前な……せっかく読書好きなんだから、新井素子ばっかり読んでんじゃねえよ」 と呆れ気味に言われちゃったくらい、大好きだったんだっっっ!(ミステリも読んでたけど、や...

 うわああああああぁ懐かしい~!  ハイどーも、新井素子リアルタイムな元文学少女です!  中学ん時、担任の先生に、 「お前な……せっかく読書好きなんだから、新井素子ばっかり読んでんじゃねえよ」 と呆れ気味に言われちゃったくらい、大好きだったんだっっっ!(ミステリも読んでたけど、やっぱ学校で話せるのって少女小説だったしねえ)  コバルトで全部揃えたはずだけど、実家に残ってるかなあ~?  ところで、今回のは決定版! だそーで、素子さん、ずいぶん直したそうです(あとがきにあります)。  おかげですっごーく読みやすくなってる!  コバルト版の「クセ」「誤字脱字」「若者言葉(昔の)」に辟易した方も、今回の新版シリーズは大丈夫かもしれないよ-。

Posted byブクログ

2016/09/25

子どもでも大人でもないゆれる心を、上手く書かれていて大学時代に一人暮らしをした時のことを思い出しました。 はじめての世界への期待と不安、成功と挫折。 あゆみがこれからどんな体験をするのか楽しみです。 【献本でいただきました】

Posted byブクログ

2016/09/25

 中学生の頃、ピアノの先生が譲ってくれた『くますけと一緒に』。どんどん頁をめくって、何度も読んで、ふと、「もっとこの人の本が読みたい!」とまだ定額ではなかったお小遣いをうまーくやりくりして買い揃えた新井素子さんの本。まだまだ中学生だった私には、『星へ行く船』『ブラックキャット』等...

 中学生の頃、ピアノの先生が譲ってくれた『くますけと一緒に』。どんどん頁をめくって、何度も読んで、ふと、「もっとこの人の本が読みたい!」とまだ定額ではなかったお小遣いをうまーくやりくりして買い揃えた新井素子さんの本。まだまだ中学生だった私には、『星へ行く船』『ブラックキャット』等々、コバルト文庫が一番お手頃で田舎の本屋でも手に入りやすく、そして世代ど真ん中で面白く感じていました。  あのころと同じ――ではないのです。書き下ろしももちろん新たなあとがきも(笑)あります。  そして、それだけではなく、本文もたっくさん手直しされている様子。なんせ、頁を開いて、まず、最初の一言からして変更されてます。細かい、細かいよ!でもそのおかげなのでしょうか、それとも単に私が年嵩だからでしょうか、読んでいて全然違和感はありませんでした。落ち着いたら読み比べも面白いかもしれないです。  『星へ行く船』の中でも一番印象深く好きだったきりん草の話。きりん草の設定自体が多感なお年頃にはグサグサくる話なのだけれども、それ以上に、若さゆえの無敵感みたいな、そういうのがくしゃくしゃにされて思い知らされて、だけどそのことで自分は未熟であると知る、成長する、そんな主人公の姿の方がずっとグサグサきたのを覚えています。  たぶんこの本を読む人の三分の一くらい、大人なんだろうなぁと思うとちょっと残念。このグサグサ感、是非、思春期の少年少女に味わっていただきたいものです。私の価値観が古いのは重々承知ですが、それにしたって最近のラノベはなんていうか主人公が無敵だったりなんだりで、そういう主人公のもだもだ感、味わうことってあんまりなさそうだから。くしゃくしゃのポイっとされてへこんでへこんでなんとかこらえて夢が破れたらつくろうために手があるんだなんて恥ずかしいこと言って立ち直ってでも実際には何にも出来なくて大人に助けてもらって悔しくて、そういうのに心を沿わすこと、その年齢にしかできない部分もきっと多いから。  ぶっちゃけ自分は年とっちゃったからあの頃は憧れの大人の男だった太一郎さんすらちょっと子供っぽく感じちゃうわー(笑)。

Posted byブクログ

2016/09/18

読んだ、読みました。「絶句」「ふたりのかつみ」「グリーンレクイエム」「いつか猫になる日まで」エトセトラ、エトセトラ。……幸いにも御作品のたくさんあった、子どものころの図書室ですが、このシリーズだけがどうしてかなかったのです。それで以前から読みたかったのですが、もう手の届くところに...

読んだ、読みました。「絶句」「ふたりのかつみ」「グリーンレクイエム」「いつか猫になる日まで」エトセトラ、エトセトラ。……幸いにも御作品のたくさんあった、子どものころの図書室ですが、このシリーズだけがどうしてかなかったのです。それで以前から読みたかったのですが、もう手の届くところにはまったくなくて……すっかり諦めきっておりました。そこに「決定版」のお知らせ。これに飛びつかずして何に飛びつけと。あっという間に一巻を読み終えてしまいました。登場人物たちの「新井素子流」の魅力に魅せられます。おかしいと突き付けられても、それが自分たちが生きるということ。自分が「悪」を生きていると認めること。認めても、「生」を譲らないことーーひたすら懐かしくて嬉しかった。

Posted byブクログ