朝が来るまでそばにいる の商品レビュー
弱ったとき、逃げたいとき、静かに寄り添う影がいる。 . いわゆるジャケ買い。 彩瀬さん何冊目かな。 こわくて切ない連作短編集でした◎
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「かいぶつの名前」がよかった 30代後半になっても、考え方や性格って昔と変わらないような気がする 自分で変えようとしないと。 身近な人が手を差し伸べてくれているのに、その手に気づかない、いや気づいているけど自分の中に閉じこもっている私は、いつになってもかわれないんだろうな 201...
「かいぶつの名前」がよかった 30代後半になっても、考え方や性格って昔と変わらないような気がする 自分で変えようとしないと。 身近な人が手を差し伸べてくれているのに、その手に気づかない、いや気づいているけど自分の中に閉じこもっている私は、いつになってもかわれないんだろうな 2017.02
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すべて近くに死がある奇妙で不気味な話ばかり。「明滅」の「もしも、真っ暗な、なんの救いもない場所に連れて行かれたら」の妻の答えが好きだった。
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明けない夜などないからなんて嘘 どこかの学者の言い付け通りに地球が全力で回っても 僕の瞼は閉じたままだから 怖い夢を見る 海であったり川であったり 引きずり込まれるのはいつも深くて暗い闇 助けてくれなんて言わない ただ寄り添っていてくれるだけでいい そばにいてくれる...
明けない夜などないからなんて嘘 どこかの学者の言い付け通りに地球が全力で回っても 僕の瞼は閉じたままだから 怖い夢を見る 海であったり川であったり 引きずり込まれるのはいつも深くて暗い闇 助けてくれなんて言わない ただ寄り添っていてくれるだけでいい そばにいてくれるだけでいい たとえあなたが人でなくても… この手の作品、一括りにホラーと言うものは巷に溢れてそのなかで個性を出していくのは至難の技なのだがそこをなんなくクリアする彩瀬さんのチカラの正体はやはり「やさしさ」なのだろう。 受け入れることから始まる物語、それは一条の光に満ち満ちている
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この著者はほんとうにそれらが見えるんじゃないかな? 気にもとめない場所やあるタイミングでふっとそれを思い出させる浸透ホラー 浮遊霊と地縛霊のちがいなんかその当人しかかんがえないでしょ。 愛する人、身近な人が亡くなった人らのまたは自分の心の奥底にあるもの、なにか、暗くドロッとした想...
この著者はほんとうにそれらが見えるんじゃないかな? 気にもとめない場所やあるタイミングでふっとそれを思い出させる浸透ホラー 浮遊霊と地縛霊のちがいなんかその当人しかかんがえないでしょ。 愛する人、身近な人が亡くなった人らのまたは自分の心の奥底にあるもの、なにか、暗くドロッとした想いみたいなものが時間の経過で変わったりするのがちょっと不思議だった。 心に残ったのはよるのふち。悲しすぎる。なんでママ死んじゃったのと死んじゃったならそのバケモノから守ってと宏之と一緒に祈った。 ゆびのいとも怖すぎる。最後の一欠片を食べたらどうなっていたのかな?
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紛れもなく彩瀬さんの文章なのに、今までのお話とは違う、粘りのようなものがある。すごく新鮮で、怖くて悲しくて、泣けてくる。全体的にミステリアスで、浮世離れした短編集だった。けれど決してホラーというわけではなく、最後に淡い光を見いだせる、希望のあるお話ばかりだった。人間なら誰しも抱え...
紛れもなく彩瀬さんの文章なのに、今までのお話とは違う、粘りのようなものがある。すごく新鮮で、怖くて悲しくて、泣けてくる。全体的にミステリアスで、浮世離れした短編集だった。けれど決してホラーというわけではなく、最後に淡い光を見いだせる、希望のあるお話ばかりだった。人間なら誰しも抱える影や喪失感を、彩瀬さんはこんなにも繊細に、綺麗に描くから、読者としてはたまらない。 タイトルも真っ黒な表紙と相対するように、「朝」という希望の持てる言葉を使っているのが、とても素敵だと思う。
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彩瀬さんの作品は殆ど好きだけど、この作品は別格。 一番好き。この暗さ。不気味さ、たまりません。 今までの彩瀬さんの作品とちょっと違う感じもあるので、かなり好みがわかれるとは思うけど。 グロくて暗くていや!という人も多いと思います。 この本の、どの短編も大好きなんですが、読み...
彩瀬さんの作品は殆ど好きだけど、この作品は別格。 一番好き。この暗さ。不気味さ、たまりません。 今までの彩瀬さんの作品とちょっと違う感じもあるので、かなり好みがわかれるとは思うけど。 グロくて暗くていや!という人も多いと思います。 この本の、どの短編も大好きなんですが、読み始めて2編目の「ゆびのいと」。これmもうホラーですよね!!? 恒川光太郎さんとか好きだったら、かなりイケるんじゃないかと思います。 「君の心臓を抱くまで」とか、ちょっと男性にはキツいかもな・・・という作品もあって・・・これは、小池真理子氏の幻想怪奇小説系&女性特有グロ?な部分もあって。 購入して手元に置いておきたいくらい気に入りました。 図書館で、年末に予約していた本がきて、一度しか読み返せなかったんですが、また、ゆっくり読み返したいです。 こういう短編は、手元においておきたいわー。 どの短編が一番好きか書こうかと思いましたが、ムリ、どれもこれも大好きです。(君の心臓を抱くまで、が次点で、他は全部花丸一等賞級に大好き。) 文庫本がでたら購入したいくらい好きです。
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最近、彩瀬まるさんの本3冊目です。今までのイメージで読んだら、言葉の感覚などはしつくりくるけど内容は深い淵に落ちてしまった人側をクローズした感じでした。 同じような部分を自分も纏っているせいか苦手かも
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怖い。怖くて悲しい。 なんだろう。好きで好きでたまらなく好きだった人の骨をじゃりじゃりと食べてしまったらこんな感じなのかも。
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最近、ブクログで☆3.5以上の本を読むようにしているのですが、これはタイトルと装丁に一目惚れだった。 なんか甘々な恋愛小説をイメージしていたけど全然違った。笑 今まで読んだことないタイプ。 でも本当に本当によかった。 眼が開くとき、がいちばん好きで、なぜだかわからないけど最後は...
最近、ブクログで☆3.5以上の本を読むようにしているのですが、これはタイトルと装丁に一目惚れだった。 なんか甘々な恋愛小説をイメージしていたけど全然違った。笑 今まで読んだことないタイプ。 でも本当に本当によかった。 眼が開くとき、がいちばん好きで、なぜだかわからないけど最後は泣きそうになり、読み終わったあとは余韻にじーんとした。 とても美しいと思った。頭の中では映像化されてました。短編映画で見てみたいなぁ。 あえて好きな順に並べるなら明滅→きみの心臓をいだくまで→よるのふち→かいぶつの名前→ゆびのいと、かな。後半二つは怖さが大きかった… どの話も人間の弱さ、切実さ、強くなりたい気持ち、誰かを想うときのドロッとした気持ちがさらっと、でも共感できる形で書かれていたことがとてもすごい。 そして朝が来るまでそばにいてくれるのは、自分の中の恐怖だったり、寂しさだったり、救いを求める気持ちだったり、他人への執着だったり、そういうものなんだということに気づいた。みんな見に覚えがあると思う。 そういう感情が姿を変えて、目の前に現れるというのはわたし的にはあまり変な話じゃないというか、私にもありえることかも、とすら思った。
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