〆切本 の商品レビュー
【感想】 ・苦笑しながら読む本。 ・今、図書館の貸し出し期間〆切ぎりぎりでこれ焦りつつ読んでる。 ・正月あたりの読書にしたらよかったかも? ゆったり気分のときに、四苦八苦してる人様を見てるのが乙なものかと。 ・てきとーに書いとけば書けるんやろうけど、プロともなるとなかなかてきとー...
【感想】 ・苦笑しながら読む本。 ・今、図書館の貸し出し期間〆切ぎりぎりでこれ焦りつつ読んでる。 ・正月あたりの読書にしたらよかったかも? ゆったり気分のときに、四苦八苦してる人様を見てるのが乙なものかと。 ・てきとーに書いとけば書けるんやろうけど、プロともなるとなかなかてきとーってわけにいかないんやろうなあ。 【内容】 ・〆切を守れないような気がしている作家たちの苦しい言い訳や、〆切に対する思い。 ・自分(だけが)苦しんでる。
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たくさんの文豪や作家の締切にまつわるエピソード集。 ボリュームのある本で、古い文体もあるので少し疲れたところもありますが、それぞれの単元が短いので、テンポ良く読めると思います。 テーマがまず面白いと思いますし、昔の大作家でも締切に苦悩する情景に想いを馳せることが出来て、楽しい本で...
たくさんの文豪や作家の締切にまつわるエピソード集。 ボリュームのある本で、古い文体もあるので少し疲れたところもありますが、それぞれの単元が短いので、テンポ良く読めると思います。 テーマがまず面白いと思いますし、昔の大作家でも締切に苦悩する情景に想いを馳せることが出来て、楽しい本でした。
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色々な作家の書いた締め切りにまつわる言論をまとめた本。表紙からしてもう面白い。分厚い本の中で、ほんのわずかしか「締め切り内に苦なく必ず仕上げる」方達がいないという、本の構成に気づいたときに笑ってしまった。
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世に文豪と言われる人たちも締め切りを前に「書けぬ。書けぬ」と煩悶したと聞けば、仕事で書かねばならない文章がなかなか書けなくてもまあしょうがないと自分にあきらめもつく。 それゆえに、締め切り前きちんきちんと原稿を渡せる人を尊敬する。 なのに、そういう人たちは「浅い文章だ」と言われ、どうも編集者に軽んじられているような気がするらしいのだ。 だとすると、それは編集者が悪い。 短時間ですごい文章を書けるのなら、それは天才と言ってよいでしょう。 業界あげて大切にしなければ。 〆切に対して、または〆切を守れないことに対して、熱い文章がいくつもある中、谷崎潤一郎の一言を。 「二十分とは根気が続かない」 確かにね。
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明治の文豪から現代の作家まで、〆切にまつわるエピソードが集結。期日を堂々と破る人、あさっての方向に試行錯誤して破る人、間に合わない恐怖心が上回って守らざるを得ない人等々。〆切に対する態度も主張も色々だが、とりあえず「〆切」がもたらす効能と毒性がすごい。名言と迷言に溢れているが、中...
明治の文豪から現代の作家まで、〆切にまつわるエピソードが集結。期日を堂々と破る人、あさっての方向に試行錯誤して破る人、間に合わない恐怖心が上回って守らざるを得ない人等々。〆切に対する態度も主張も色々だが、とりあえず「〆切」がもたらす効能と毒性がすごい。名言と迷言に溢れているが、中でも「不自由な方が自由になれる」の一言が印象に残った。日常生活でも、無制限だとかえって楽しめず悩ましいことはままある。
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ほとんどの作家が〆切守れてないって現実と、ほんの少しのちゃんと守る作家の方が不思議と「ほんとにそれ面白いの?」扱いされてる不思議(^_^;)編集者、騙されてない?こんなに待たされたんだから、面白くないはずない!って。変な世界だよなあ、文筆業。普通なら基本よ、〆切厳守!破ったら違約...
ほとんどの作家が〆切守れてないって現実と、ほんの少しのちゃんと守る作家の方が不思議と「ほんとにそれ面白いの?」扱いされてる不思議(^_^;)編集者、騙されてない?こんなに待たされたんだから、面白くないはずない!って。変な世界だよなあ、文筆業。普通なら基本よ、〆切厳守!破ったら違約金よ!三島由紀夫がちゃんとした人だって褒められてた。学生に向けての「時間かければもっといい物が書けるはず!はありえない」ごもっともです。中二病だよね。設定だけ細かいけど、一行も書けてない、みたいな(;´д`) 小川洋子だけ、短編小説みたいだった。
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作家たちの「しめきり症例集」(まえがきより)。 ありそうでなかった、面白い本。 好きな作家の〆切に対する考えが意外だったり、読んだことのない作家の〆切に対する面白い考えから作品を読んでみたくなったり。素晴らしい作家たちがこんなに〆切に苦しんでいたなんて。 そして、それでも数々の素...
作家たちの「しめきり症例集」(まえがきより)。 ありそうでなかった、面白い本。 好きな作家の〆切に対する考えが意外だったり、読んだことのない作家の〆切に対する面白い考えから作品を読んでみたくなったり。素晴らしい作家たちがこんなに〆切に苦しんでいたなんて。 そして、それでも数々の素晴らしい作品が生み出されているということ。職業としての作家というものをあたらめて認識させられた。 それにしても言い訳がセンスに溢れ、芸術的。 逆境すら作品になる。才能とはこういうことなのか。 逆に締切を守る書き手たちも〆切への思いは切実なものがあり、作家にとって〆切とはどういうものかよくわかり面白かった。 締切に苦しみながらも素晴らしい作品を創り上げていった作家たちの言葉は、「仕事」に対する考え方について、とても勉強になった。仕事に対する名言集としても繰り返し読みたい。
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〆切に苦しむひとのおもしろ言い訳集なのかと思ってたらそうではない。もちろんそれもあるが、とても多様なコンテンツでよく集めたなぁと。 追い詰められている/解放されたときの作家の心象風景、作者/編集者、〆切の功罪、破る派の主張/順守派の主張・・・結構なボリュームを読んでいるうちに、〆切というものの奥深さが実感できる本。 収録されているのはエッセイが主だが、マンガ、書簡、日記、論文風・・さまざまな態様がリズミカルに配置されていて読みやすい。いぬの耳したもののほかにも面白いところがたくさんあった。 P010 あれほど追い詰められて発狂寸前まで苦しんだはずなのに、いつの間にか叱咤激励して引っ張ってくれている、〆切とは不思議な存在です。【中略】読んでいくうちにきっと「〆切、背中を押してくれてありがとう!」と感じるはずです。(まえがき) P090 これをやっておかねば、あるいはともかく読んでおかねばという―そんな必要はどこにもないのだが―いわれない義務感、今はこんなことやってるひまはないんだがなあという何ともいえぬいらだたしさ、あゝあ、もうこれだけ時間がたっちまったという腹立たしさ(木下順二) P105 ぼくはまことに小心だが、しかし決して細心ではなく(野坂昭如) P142 罐詰病の数式 潜伏期間=(原稿用紙の枚数×締切までの残り日数×意気込み×報酬)/編集者の巧拙 潜伏期間を過ぎると病原菌が活動し始める (井上ひさし) P283 ひまな人は明日に期待をかける。明日には明日の仕事がわいてくる。【中略】仕事はのばせばいくらでものびる。しかしそれでは死という締め切りまでにできあがる原稿はほとんどなくなってしまう。(外山滋比古) P300 短時間セッションの効果と似たものが〆切にはある。【中略】<終わり>が間近に迫っているという危機感が、知に勇気ある飛躍を促し、時に驚異的な洞察をもたらすのである。繰り返し波のように襲ってくる〆切を乗り越えながら書くことは大変苦しいが、それには報いがあるようだ。(大澤真幸)
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文豪たちも苦しんでいたんだなあと思った。漱石は、執筆が遅れることで友人と印刷所へ迷惑かけまいという気持ちが手紙に書かれていて、人柄がにじみでてる。 吉村昭さんや、村上春樹さんも、そして三島由紀夫も絶対〆切を守る人なのね。 村上春樹さんも、印刷所に迷惑がかかることを書いてたな。 ...
文豪たちも苦しんでいたんだなあと思った。漱石は、執筆が遅れることで友人と印刷所へ迷惑かけまいという気持ちが手紙に書かれていて、人柄がにじみでてる。 吉村昭さんや、村上春樹さんも、そして三島由紀夫も絶対〆切を守る人なのね。 村上春樹さんも、印刷所に迷惑がかかることを書いてたな。 この本に出てくる人のほとんどが、原稿手書きの時代。1年に書いた枚数から、1日あたりどれくらいの字数を書いたか数えていた小説家がいた。笠井潔さんは、1日平均4枚だって。結構書いているんだと思った。
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気になっていたけど、なかなか手が出なかった本。 気になる作家さんをつまみながら読んだ。 小川洋子さんおすすめです。
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