〆切本 の商品レビュー
「〆切」辞典みたいな一冊。 〆切に追われるのは辛いけど、〆切がなくなればいつまで経っても何も終わらない。 今では偉人と呼ばれる人たちも、ごく普通に暮らすワタシと同じように〆切に悩まされ、〆切に振り回され、〆切に助けられる人生を送っているのだと知れる一冊だった。 〆切と言う題材だ...
「〆切」辞典みたいな一冊。 〆切に追われるのは辛いけど、〆切がなくなればいつまで経っても何も終わらない。 今では偉人と呼ばれる人たちも、ごく普通に暮らすワタシと同じように〆切に悩まされ、〆切に振り回され、〆切に助けられる人生を送っているのだと知れる一冊だった。 〆切と言う題材だけで、マンガ、随筆、論文までほんといろんなものがあっておもしろい 2もさらっと流しで読むよ。
Posted by
この本を作った人たちはどういう人なのか。まずそこに興味が湧いてしまった。著者名はなく、「左右社」という出版社が企画し、編集したものであるらしい。 明治から現代まで「〆切」をキーワードに、小説家、詩人、漫画家たちのエッセイや漫画、ちょっとした文章を集めるのに、どれだけの時間がかかっ...
この本を作った人たちはどういう人なのか。まずそこに興味が湧いてしまった。著者名はなく、「左右社」という出版社が企画し、編集したものであるらしい。 明治から現代まで「〆切」をキーワードに、小説家、詩人、漫画家たちのエッセイや漫画、ちょっとした文章を集めるのに、どれだけの時間がかかったことだろう。 なかには、締め切りをきっちり守る方たちも収録してある。編集者にとって神様みたいなこれらの人たちは、自らを「小心者」と称して、本の中で、肩身が狭そうにしているのが面白い。 好きな作家さんの文章が面白いかと言えば必ずしもそうではなく、初めてお目にかかったお名前の方のエピソードがおもしろかったりして、どなた?となるが、巻末にちゃんと人物紹介がある。そういう発見もまた楽しい。 〆切という言葉をキーワードに、さまざまに醸されたエッセンスを汲み取ってまとめた、編集者たちの仕事に、ただただ驚く。ブックデザインから何から凝っている。活字の選び方から、載せる順番まで。紙の色まで変えてある。 奥付の後に、谷崎潤一郎が「文藝春秋」の発行遅延を言い訳する文章が1ページついているのもユーモアたっぷりだ。 そして、ブクログの皆さんのコメントがまた面白い。おかげさまでこの本を、何倍も楽しみました。 えっ・・・その2もあるの・・・。
Posted by
気になってた〆切アンソロジーを二冊まとめて。〆切に関する随筆がこれだけ世にあるんですねえ。皆さん真剣だと思うんですが、だからこそ可笑しい。親近感も湧く。これまで未読だった作家さんの本を読んでみたいと思わせてくれたきっかけにもなりました。 ―デビューした時には「生々しい言語感覚」...
気になってた〆切アンソロジーを二冊まとめて。〆切に関する随筆がこれだけ世にあるんですねえ。皆さん真剣だと思うんですが、だからこそ可笑しい。親近感も湧く。これまで未読だった作家さんの本を読んでみたいと思わせてくれたきっかけにもなりました。 ―デビューした時には「生々しい言語感覚」とか、「新鮮な作風」とかいわれても、十年とたたないうちに「缶詰」。これでは作家だか果物だかわからない。(159P/高橋源一郎)
Posted by
締切に追われる人間は同じ苦しみを味わっているんだなと勝手に仲間意識を覚える 中には締切に怯え、締切を遵守する人間もいるけど、私は確実に楽観的に見積もって最後に締切に怯えるタイプです 課題をもらったその日からやり始める、とにかく手をつけるのが大事、今日できることは今日やります……
Posted by
何気なく読んでいて、ふとツボにハマって笑いが尾を引くような面白さ。 明治の文豪から現代作家たちに至るまで、皆さん〆切に対して一家言あるなあ。 作風や人柄が想像できたりして、その点もユニークな企画本だった。 個人的には高見順の名言連発具合が堪らない。この人の本を読みたいと思った(笑...
何気なく読んでいて、ふとツボにハマって笑いが尾を引くような面白さ。 明治の文豪から現代作家たちに至るまで、皆さん〆切に対して一家言あるなあ。 作風や人柄が想像できたりして、その点もユニークな企画本だった。 個人的には高見順の名言連発具合が堪らない。この人の本を読みたいと思った(笑) 作家と編集者と印刷所との駆け引き、一読者としてはエンタメだけど当事者は大変だろうなあ…。 〆切を守るタイプの先生方のお言葉が身につまされる。
Posted by
切羽詰まったときの人間の弱さ、生き様がよくよく感じられる。企画と掲載されている作家や文書のバラエティが素晴らしい
Posted by
ああ~~~~~~~~みんな言い訳がましいな!!!!!!!!!!笑 でも川端はあんま〆切苦の話じゃなくない??
Posted by
様々な作家が〆切と対峙する様子がエッセイを中心に纏められた作品。作家自身の情けないところなどが赤裸々に語られており人間臭さを感じる。作家を生業としている方は、書くのが楽しくてしょうがないとか、筆が止まらないなどという人だと思っていた。多くは私たちと同じように原稿を前にすると新聞や...
様々な作家が〆切と対峙する様子がエッセイを中心に纏められた作品。作家自身の情けないところなどが赤裸々に語られており人間臭さを感じる。作家を生業としている方は、書くのが楽しくてしょうがないとか、筆が止まらないなどという人だと思っていた。多くは私たちと同じように原稿を前にすると新聞や雑事に逃げようとしていてほっとした。そんな中で、村上春樹さんがほぼ締め切りに遅れないとか体を鍛えて自制していることなど見るとやっぱり凄い人なんだなと思った。
Posted by
現在公開中の映画『心の傷を癒すということ』で柄本佑演じる主人公が、「理由がたくさんあるのはないのと同じ」と言っています。書けない、〆切に間に合わない理由をああだこうだと並べてはいるけれど、ないのと同じ。結局全部言い訳だ(笑)。新旧文豪や漫画家のそんな言い訳を集めて1冊にすると企画...
現在公開中の映画『心の傷を癒すということ』で柄本佑演じる主人公が、「理由がたくさんあるのはないのと同じ」と言っています。書けない、〆切に間に合わない理由をああだこうだと並べてはいるけれど、ないのと同じ。結局全部言い訳だ(笑)。新旧文豪や漫画家のそんな言い訳を集めて1冊にすると企画した時点でもう楽しい。 もちろんちゃんと早めに書く人もいて、映画『三島由紀夫vs東大全共闘』に魅せられた私は、山口瞳が語る三島に泣きそうになりました。内田百閒には大笑い。一気に読破せずとも、気になる人を拾い読みしても愉しいのでは。 映画『心の傷を癒すということ 劇場版』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/8f33017d5c799f5842a6533e36eadc86 映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/15d21b3754f84b32676555b646a381e5
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
作家たちの締切に追われて悩む様に親しみを感じた。締切に迫られて書いてるフリをしてたとか、あえて遅れて出すとか、色んなタイプの作家さんがいることがわかって面白かった。 つまらないエピソードのほうが多くて読むのつらかった。
Posted by