みかづき の商品レビュー
「カラフル」「DIVE!」も読んだので3つ目の森絵都さん作品でした。今までで1番良かったかも。飽きないし、内容も濃くて、読みごたえがありました。私も子供達もあまり塾へ行ってないのだけど塾の経営者さん達には色々なご苦労や考えがあるんだなーと思いました。
Posted by
感想 人を教える。未熟な自分が教える。失礼ではないか。そんなことはない。自分も共に成長し続ければ良い。それが相手へ示せる最大の敬意。
Posted by
3代に渡る物語。完読まで挫折しそうになりながら、千明と吾郎が再会した件辺りにはすっかり時間を忘れていました。ここまで教育に情熱を滾らせて塾は始まり今に至る。リモートで全国同じ授業が受けられるなんて、余談ですがストーリーの中にちらっと出てくる某スクールの高額な受講料にはバカバカしい...
3代に渡る物語。完読まで挫折しそうになりながら、千明と吾郎が再会した件辺りにはすっかり時間を忘れていました。ここまで教育に情熱を滾らせて塾は始まり今に至る。リモートで全国同じ授業が受けられるなんて、余談ですがストーリーの中にちらっと出てくる某スクールの高額な受講料にはバカバカしいと思いながら、今37歳の我が息子の夢のためと支払った事も、思い出させてくれた。一郎と阿里のこれからはどんな情熱で教育界を進んで行くのか、続編も期待したいです。
Posted by
再読。やっぱり良かった!真剣に教育に向き合う姿が心打たれる。困難なことから逃げないこと、理想を追い求めること、学ぶことがたくさんあります。
Posted by
大島家3代に渡る、学習塾の立上げから発展、曲折、時代の変化に応じた変容の物語。 民主主義へと180度変わった戦後の教育改革から、受験競争過熱の修正としてのゆとり教育への舵きり、その失敗による見直し、等などの教育改革の歴史と共に、大島家一族の親子、夫婦の物語が次々とテンポ良く紡がれ...
大島家3代に渡る、学習塾の立上げから発展、曲折、時代の変化に応じた変容の物語。 民主主義へと180度変わった戦後の教育改革から、受験競争過熱の修正としてのゆとり教育への舵きり、その失敗による見直し、等などの教育改革の歴史と共に、大島家一族の親子、夫婦の物語が次々とテンポ良く紡がれていく大河ドラマ的長編で、読み応えあった。 「教育は子供をコントロールするためにあるんじゃない、不条理に抗う力、たやすくコントロールされない為の力を授ける為にあるんだ」の台詞が印象的。
Posted by
この一冊に人生の一歴史が詰まっている。 塾には自分も多少通っていたがこんな歴史が合ったんだなぁ。 この本はとても好きです、また忘れた頃に読み返したい。
Posted by
フォローさせていただいている方々の本棚を見て表紙がかわいいなと思い、図書館へ借りに行きました。 森絵都さんの著作を読んだことがなかった私は、表紙と著者のお名前からふわっとしたお話かと思っていました。しかし実際本を手に取ると、がっつり4センチ幅の厚さ。中身もがっつり塾経営に関する内...
フォローさせていただいている方々の本棚を見て表紙がかわいいなと思い、図書館へ借りに行きました。 森絵都さんの著作を読んだことがなかった私は、表紙と著者のお名前からふわっとしたお話かと思っていました。しかし実際本を手に取ると、がっつり4センチ幅の厚さ。中身もがっつり塾経営に関する内容でした。ふわっとしたのは最後の最後ぐらいでしょうか。 昭和36年。小学校の用務員、吾郎が用務員室で勉強を教えたところ好評になった。学校を辞めることになり、勉強を教えていた女児の母親と結婚して塾を経営することに。当時はまだ塾は嫌われる存在で…。親から子、孫へ繋がる教育と絆のものがたりです。 吾郎の妻、千明の圧が強く、終始圧を感じながら読みました。 塾からみた目線で、昭和から平成の教育制度と教育の在り方が書かれています。生徒側からの目線は、ほぼありません。 吾郎、妻、子、孫。それぞれ欠点があり、個性があります。それぞれの考えで、熱く教育に従事しています。 それぞれの理想的な教育を実現するためにぶつかり合い、見守って許し合う家族たち。 挫折を乗り越えて人生を歩んでいく吾郎ファミリー。人生の命題があるっていいな、と思いました。
Posted by
タイトルからは何のお話かわからないまま、読み始めましたが、戦後に塾を創設した一家の半世紀にわたる物語です。450ページを超える大作で、ワクワクする前半からキューっと胸が苦しくなる中盤、そして再びワクワクから希望の光に満ちるエンディングまで楽しく読ませていただきました。 最終盤に...
タイトルからは何のお話かわからないまま、読み始めましたが、戦後に塾を創設した一家の半世紀にわたる物語です。450ページを超える大作で、ワクワクする前半からキューっと胸が苦しくなる中盤、そして再びワクワクから希望の光に満ちるエンディングまで楽しく読ませていただきました。 最終盤に吾郎がスピーチで語った言葉 「どんな時代の教育者も、当世の教育事情を悲観しているが、それでいいのかもしれない。常に何かが欠けている三日月。欠けている自覚があればこそ、人は満ちようと研鑽を積むのかもしれない」という言葉にとても共感しました。 私も日頃教育担当として若手スタッフの育成に懊悩していますが、それでいいのだと教え導いてもらった気がします。 私にはとても大切な本になりました!オススメ!
Posted by
3冊目の森絵都さん。以前読んだ『カザアナ』がいまいち合わなかったので、評判の良いこちらでリベンジ、のつもりだったのですが…。 昭和36年、小学校の用務員として働く大島吾郎は、学校教育に不満を抱く千明から学習塾の立ち上げに誘われる。やがてカリスマ塾講師となった吾郎と、塾の経営に心...
3冊目の森絵都さん。以前読んだ『カザアナ』がいまいち合わなかったので、評判の良いこちらでリベンジ、のつもりだったのですが…。 昭和36年、小学校の用務員として働く大島吾郎は、学校教育に不満を抱く千明から学習塾の立ち上げに誘われる。やがてカリスマ塾講師となった吾郎と、塾の経営に心血を注ぐ千明と、そして…昭和から平成へ3世代にわたり、教育活動に奮闘する大島家を描いた長編です。NHKでドラマ化もされてましたね。でも私的には千明のイメージは永作博美さんじゃないなぁ。 戦後から平成にかけての日本の教育の変遷を知れたのはとても良かったです。特に吾郎も千明も教育に対する信念が素晴らしかった。最後の一郎視点のお話も、自分に自信がないながらも子どもたちのために行動を起こす一郎を応援したくなりました。ただ、う〜ん、やっぱりいまいち私には合わなかったかなぁ。文章はとても読みやすいし内容もとっても読み応えがあります。なので、おそらく相性の問題かな、残念。
Posted by
この分厚さ…手に取るのも気が引けるけど、手に取ってホントに良かった! 昭和の話だからどうかな?と思ったけど、最初から面白い。最初から引き込まれた。塾、夫婦、家族、経営、政治、色んな面の色んな問題が散りばめられてて、考えさせられる!そしてどの登場人物もいい!大島家最高でした! こん...
この分厚さ…手に取るのも気が引けるけど、手に取ってホントに良かった! 昭和の話だからどうかな?と思ったけど、最初から面白い。最初から引き込まれた。塾、夫婦、家族、経営、政治、色んな面の色んな問題が散りばめられてて、考えさせられる!そしてどの登場人物もいい!大島家最高でした! こんなに生徒の事、真剣に考えてくれる塾があったら通いたいな〜と思いました。 教育は子供をコントロールするためにあるんじゃない。不条理に抗う力、たやすくコントロールされないための力を授けるためにあるんだ…。 この一文も素敵でした。 そして何よりラストがほんっとに素敵でした。 最高の1冊!
Posted by
