QJKJQ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
おしゃれな題名、トランプ?鏡?のイメージで読み始めました。読み終わって、題名からなるほどなあと思いました。ぶっ飛んだ内容で少しグロい。途中から物語のスピードとギアが変わる、読む手が止まりませんでした。 怖いのは窓の外の人たち…このシーン、すごく怖い。好奇心と探究心の欲は人を人で無くしてしまう。
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優先順位 ってな事で、佐藤究の『QJKJQ 』 もうこれ2週間前位に読んだけど、アップすること無く、図書館の返却日を過ぎて返さなきゃ(明日いや、もう今日か)と夜中に日本酒呑みながらの投稿。 2週間前の記憶なんてある訳が無いと思いきや、究さんの本は好きで...
優先順位 ってな事で、佐藤究の『QJKJQ 』 もうこれ2週間前位に読んだけど、アップすること無く、図書館の返却日を過ぎて返さなきゃ(明日いや、もう今日か)と夜中に日本酒呑みながらの投稿。 2週間前の記憶なんてある訳が無いと思いきや、究さんの本は好きで、これは初期の作品みたいじゃけど、荒削りと言うのか、はたまた丁寧に伏線を踏み倒してると言うのか… 記憶はもう曖昧じゃね。 まあ、なんか物凄ぇ展開で、ワッーってなって、ウォッーってなって、グニュグニュに混ざり合って、ボンッ‼️って吐き出す感じの物語かな(殆ど記憶に無い) という事で、最近は読書より1時間半のウォーキングの方に時間を使ってる 最近なんか唸るような本を読んで無いんよなぁ… 唸るような本が読みたいです先生 2023年18冊目
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この著者の他の作品は暴力的・グロテスク・残虐非道で本作も猟奇殺人鬼一家の話ということで読むのがためらわれたが、どういう世界を書いているのかの興味が先立って一気に読み終わった。痛い・気持ち悪い・残酷なシーンもあるがリアルな描写によって感情から事象になるように感じた。プロットとしては...
この著者の他の作品は暴力的・グロテスク・残虐非道で本作も猟奇殺人鬼一家の話ということで読むのがためらわれたが、どういう世界を書いているのかの興味が先立って一気に読み終わった。痛い・気持ち悪い・残酷なシーンもあるがリアルな描写によって感情から事象になるように感じた。プロットとしては都合よすぎる系なので他の作品よりは星ひとつ減。巻末の江戸川乱歩賞の選評が興味深かった。
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両親と兄、家族全員が猟奇殺人鬼の一家に生まれ育った亜李亜。 「いっそ死んでしまいたいくらい退屈だ。もし、人殺しをしていなかったら、どうやって生き延びていたんだろう?」 亜李亜もまた手製のナイフで人を殺す。 ある日、亜李亜は部屋で殺された兄を発見する。そして母も消えた。 -犯...
両親と兄、家族全員が猟奇殺人鬼の一家に生まれ育った亜李亜。 「いっそ死んでしまいたいくらい退屈だ。もし、人殺しをしていなかったら、どうやって生き延びていたんだろう?」 亜李亜もまた手製のナイフで人を殺す。 ある日、亜李亜は部屋で殺された兄を発見する。そして母も消えた。 -犯人は父親? 「なぜ殺人は楽しいのか。どうして人間の興味を引いて止まないのか。殺人を徹底的に知りつくしたい。」 父親のある告白から、亜李亜が今まで目にしてきた全てのことが覆され、生活が狂い始める…。 ✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 究さんの本は これで3冊目、かな。 いつも思うことは、頭の良すぎる人は壊れている!笑 この本の【父】と亜李亜もそうなんだろう。特に 父親が殺人について語るシーンなんかは こちらの脳みそが追いつかなくて笑 読み終えるのに何日もかかってしまった。 グロくて怖い、というのは全く感じなかったのに 読んで寝落ちする度に その夜は殺人鬼が我が家に侵入する夢ばかりみて、寝不足で体調崩しそうになって一時中断してしまった。 映画「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」を観た時と同じ現象だ!観てる間は 眠くなるほど怖くなかったのに、その後 夜 眠れない日が何日も続いたやつ。 わたしの奥底に恐怖を与えてきたのか…怖っ! 【父】が亜李亜の未来を想うシーンと 【父】とレストランで食事をしているシーンに 親の愛情を感じられたか?複雑な気持ちで読了。 江戸川乱歩賞 受賞作ということで お楽しみの 池井戸潤さんの選評をワクワクしながら読んだ笑。しかし それほど酷評ではなかった! 残念(←笑) ✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ はい、これが今年 最後のレビューになりそうです。 12月17日がブクログ始めてちょうど1年だったようです。仲良くしてくださった皆様、ありがとうございます(*ˊᵕˋ*) そして 来年もどうぞよろしくお願いしますっっっっ!!! 良いお年を⟡.·*.
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佐藤究、2作め。 図書館で何となく借りただけなのだが、予想を上回るおもしろさに一気読みした。 主人公は猟奇殺人者一家の娘であり、自身も快楽殺人に手を染めている高校生。母親も兄も、自分の巣であるその家で、暴力的かつ直接的でありながら、主人公視点からはエレガントとも思える、独自の手...
佐藤究、2作め。 図書館で何となく借りただけなのだが、予想を上回るおもしろさに一気読みした。 主人公は猟奇殺人者一家の娘であり、自身も快楽殺人に手を染めている高校生。母親も兄も、自分の巣であるその家で、暴力的かつ直接的でありながら、主人公視点からはエレガントとも思える、独自の手口で殺しを行っているが、もっとも恐ろしいのは父親のやり方だ。彼は、殺す相手の痕跡をこの世から消し去る。戸籍も、記憶も、逸話もすべて。それは、古代ローマでもっとも残酷とされた処刑の方法であり、「ダムナティオ・メモリアエ(記憶の破壊、デストロイ・メモリー)」という。 そんな主人公の世界は、ある日突然、変わる。他でもない我が家で主人公が見たのは、自室で惨殺死体となった兄だった… という話(最序盤)。 さて、ストーリーのおもしろさのみならず、この作品は、文章自体が非常に魅力的だ。昨年に読んだ「テスカトリポカ」につながる残虐な暴力性、それを支える(その人なりの)ロジックと非・ロジック。うまく散りばめられた、意味ありげな文化的背景をもつモチーフ。タイトルも、ラカンも、ゴエグロもダムナティオ・メモリアエも、すべてがよい。また、やや露骨に語られてはいるが、猟奇殺人という罪が反転して、大きな規模のより大きな罪につながっていく展開も良かった。 米澤穂信2作品を含めて、今週は楽しい読書ができて満足である。 ちなみに、巻末にはこの作品が大賞となった江戸川乱歩賞の選考委員の評が載せられていたのだが、それぞれの選評を読むと、委員の中で意見が分かれたのであろうことが、かなり如実にわかる。そして、個人的には佐藤究に比べてヌルい小説しか書いていないように思える作家が、この作品にかなり厳しい視点から突き放した評価をしているのに驚いた。少なくとも、万人受けするエンタメという意味でないならば、辻村深月や池井戸潤や湊かなえより、佐藤究のがよっぽど読ませると思うが。 まあでも、そういう辛口批評をするのも選考委員の仕事であり、それをきちんと書くのが、その世界の誠実さだったりするのかもしれない。
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まず、この日本の裏を牛耳る悪の秘密組織が存在するあたり、スプリガン、アームズ、うしおととらとかなんかそういうわくわくさせる漫画を想起させるし、全員が殺人鬼って言う家族の設定からして非日常の浮上分離で、小説を読む事でその世界に飛ばしてくれる感覚を十分に味わえた。 ただ、3/4位か...
まず、この日本の裏を牛耳る悪の秘密組織が存在するあたり、スプリガン、アームズ、うしおととらとかなんかそういうわくわくさせる漫画を想起させるし、全員が殺人鬼って言う家族の設定からして非日常の浮上分離で、小説を読む事でその世界に飛ばしてくれる感覚を十分に味わえた。 ただ、3/4位から急に粗くなって行く。 これが凄え惜しいんだよな…… 折角文章とストーリーは秀逸なのに、コーヒーの粗挽きがほぼほぼ豆の状態って位粗い
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かなりハードな内容。 “家族全員が殺人鬼”という設定がそもそも異様な香りを醸し出しているが、読んでみるとそんな設定が可愛くなるくらいの世界観だった。 題名の意味が分かった時や、 読み終わって再度冒頭を読み返したときの「そうだったのか…‼︎」という驚きがとても心地よくワクワクさせ...
かなりハードな内容。 “家族全員が殺人鬼”という設定がそもそも異様な香りを醸し出しているが、読んでみるとそんな設定が可愛くなるくらいの世界観だった。 題名の意味が分かった時や、 読み終わって再度冒頭を読み返したときの「そうだったのか…‼︎」という驚きがとても心地よくワクワクさせてくれた。 何も知らずに読んだのですが、江戸川乱歩賞受賞作品だったとは!!! さすが、受賞されるだけの内容だと納得しました。
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後半になるにつれて盛り上がって言ったけど最後の最後であまりパッとしない終わり方だったかな? でも市野桐清(父)の亜利亜(私)に対する思いが変わっていったというか家族としての愛情がみえてそこが良かった。 普通に面白かった
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わくわくするプロローグと、家族構成だったけれど… 文章が上手いのでなんとなく読んでしまえたが、個人的には物足りなかった。難しいことも言っていたけれど、全体的に意味不明なので雰囲気だけ読んだ。 各所に出てくる〈パン切り包丁〉という名称が、ギャグみたいで笑ってしまった。
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Na図書館本 江戸川乱歩賞とのことで。 とても不思議。だけどこの空気感、文章は好き。 殺人一家のお話しかと思いきや。 夢野久作さんのファンとのこと。ドグラマグラほど尖っていない気がしますが、 ドグラマグラのような気もします。 有栖川有栖さんや湊かなえさんらの選評も面白かったで...
Na図書館本 江戸川乱歩賞とのことで。 とても不思議。だけどこの空気感、文章は好き。 殺人一家のお話しかと思いきや。 夢野久作さんのファンとのこと。ドグラマグラほど尖っていない気がしますが、 ドグラマグラのような気もします。 有栖川有栖さんや湊かなえさんらの選評も面白かったです。 小説を書き上げると言うことは、かくも大変な作業なのだと、あらためて感じた次第。
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