十年交差点 の商品レビュー
5人の作家によるアンソロジー。どの作家も読んだことがないし畠中恵以外は初耳だったので、読書の幅を広げる意味と、「その一瞬の選択が、あなたの10年後を変える」というキャッチコピーに興味を惹かれ買ってみた。実際に読んでみると、そうしたメッセージ性があるか否かは各短篇により大きく異な...
5人の作家によるアンソロジー。どの作家も読んだことがないし畠中恵以外は初耳だったので、読書の幅を広げる意味と、「その一瞬の選択が、あなたの10年後を変える」というキャッチコピーに興味を惹かれ買ってみた。実際に読んでみると、そうしたメッセージ性があるか否かは各短篇により大きく異なるので、あまりバイアスをかけて読むと当てが外れるかもしれない。 10年という月日は、別段重みを持っていないように感じる。18の頃、10年というのは途方もないくらい長い時間に思えたが、今になって振り返ってみれば短い一生のなかの更に短い一部分、に過ぎないように感じる。もちろん、濃密な10年を過ごした人にとっては10年対し思うことは多いのだろうし、それが良いことでもあるのだろう。 翻って未来に目を向けたときに、10年という年月をどう捉えるか。そう自分に問いかけた際に、前半3つの短篇(「地球に磔にされた男」「白紙」「ひとつ、ふたつ」)は示唆的といえるだろう。 味が濃く、ちょっとくどすぎるように感じる短篇もちらほらあるが、安心して読める一冊。
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10年先を渡り歩き、10年先に立って今を見つめ、10年間を大事にし、10年経った今の幸せ、そして10年を待てない楽しみ。
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10年間あるいは10年後をテーマにした短編アンソロジー。 中田永一の名前に惹かれ買ってみたのだけど、それも含めて今ひとつピンとくる話がなかったわ。 地球に磔にされた男…何だかうまく嵌り過ぎ? 白紙…今の先生って、きっとこんな感じなんだろうな ひとつ、ふたつ…重たいテーマですけどね...
10年間あるいは10年後をテーマにした短編アンソロジー。 中田永一の名前に惹かれ買ってみたのだけど、それも含めて今ひとつピンとくる話がなかったわ。 地球に磔にされた男…何だかうまく嵌り過ぎ? 白紙…今の先生って、きっとこんな感じなんだろうな ひとつ、ふたつ…重たいテーマですけどね 君が忘れたとしても…切ない話ですけどね 一つ足りない…九州に九千部山ってあるけれど関係ないよね
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どなたの作品も、文章がこなれていて読み易く、ぐいぐい読んでしまう。国産の小説って読み易いなあ。こなれてるなあ。読むのが楽しかった。 原田ひ香がハートウォーミング。 それにしても、新潮文庫nexは初めてで、古いニンゲンである私は、新潮文庫なのにスピンがない?!と何度も体裁を見て...
どなたの作品も、文章がこなれていて読み易く、ぐいぐい読んでしまう。国産の小説って読み易いなあ。こなれてるなあ。読むのが楽しかった。 原田ひ香がハートウォーミング。 それにしても、新潮文庫nexは初めてで、古いニンゲンである私は、新潮文庫なのにスピンがない?!と何度も体裁を見てしまったことよ。
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