あきない世傳 金と銀(二) の商品レビュー
美しく賢く成長する幸。お店の危機を救うため、商いの知識を得るために過酷な運命を受け入れる。知恵をつけるために知識を得る。治兵衛の言葉に心揺さぶられました。前途多難な展開ですが、幸の行く末に目が離せません。名前の通り幸せになる事を願ってます。大好き度❤️❤️❤️
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第一巻の終わりが暗示したとおりに理不尽な物語が進行していくのだが、さらに地獄図のような展開になるのかと固唾を飲ませておきながら、唐突に希望の光が差し込んでくる終盤と第三巻への見通しには肩透かしを食わされた気分。所詮は商売繁盛ものだとはいえ、千尋の谷に落とされた幸が這い上がってくる...
第一巻の終わりが暗示したとおりに理不尽な物語が進行していくのだが、さらに地獄図のような展開になるのかと固唾を飲ませておきながら、唐突に希望の光が差し込んでくる終盤と第三巻への見通しには肩透かしを食わされた気分。所詮は商売繁盛ものだとはいえ、千尋の谷に落とされた幸が這い上がってくる姿を凝視する重厚な小説を読みたかったという無い物ねだり。
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知恵は何もないところからは生まれない。 知識という蓄えがあってこそ出せるのが知恵。 幸と徳兵衛が接する場面は読んでいて暗い気持ちになってしまう。 でも幸には、お家さんという心通じる味方がいるからまだ救いがあるかな。
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仲間の試問や肝試しなど、少しずつ、幸の世界が広がり、少しずつ、己の才覚で道を開こうとする姿があらわになっていきます。
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1巻目の終わりらへん、そして2巻目の目次を見て薄々流れは分かっていたけど。。やはり予想は当たって、えー!治兵衛さん正気?徳兵衛改心するの?じゃなきゃ、幸が可哀相だよー!等など、独り言ちながら読んだ。でもそんな私の心配は不要で、幸の決意が固くて感心した。 寄合での仲間内での扇子の使...
1巻目の終わりらへん、そして2巻目の目次を見て薄々流れは分かっていたけど。。やはり予想は当たって、えー!治兵衛さん正気?徳兵衛改心するの?じゃなきゃ、幸が可哀相だよー!等など、独り言ちながら読んだ。でもそんな私の心配は不要で、幸の決意が固くて感心した。 寄合での仲間内での扇子の使い方が面白かった。 幸と智ぼんが二人で会ったシーン。切なくてキュンとした^^
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1巻ラストを読んで、幸をこんな阿呆ぼんの元に嫁がせるなんてありえへん!番頭さん何てこと考えるのー!ってすんごい憤っちゃいました。 でも、やっぱりこの時代の人たちは現代の感覚からすると、いい意味でめちゃくちゃ強かですよね。幸も、もちろん嫁ぐことへの嫌悪感はあるものの、それ以上に商い...
1巻ラストを読んで、幸をこんな阿呆ぼんの元に嫁がせるなんてありえへん!番頭さん何てこと考えるのー!ってすんごい憤っちゃいました。 でも、やっぱりこの時代の人たちは現代の感覚からすると、いい意味でめちゃくちゃ強かですよね。幸も、もちろん嫁ぐことへの嫌悪感はあるものの、それ以上に商いという知らない世界を学ぶことへの知識欲が勝ってご寮さんになる道を選択する。 結果的に幸がおはぐろをしなくていいまま、ああいうことになりました。 このあたり若干都合が良すぎる気もしなくはないですが、やはり同じ女としては良かったね!と率直に感じます。 (阿呆ぼんは色狂いではあったけど、ロリコンでなくてほんと良かった…) そして、またラストが気になる感じで終わるやん…。 兄の死以降、周りの人たちに人生を翻弄されながらも、強く前向きに明るく生きようとする幸はとても魅力的です。次巻も楽しみ!
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色々な大変なことが起きる中、幸と五鈴屋が乗り越えていくところがワクワクします。着物についても興味が出てきます。12章の縁と月日が好きでした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ほんとに面白い! 着物の布の種類、色などいろいろ勉強になることがいっぱいでとても読んでいてワクワクする! 次兵衛さんの病こともそうだし、あんなに最低だと思っていた徳兵衛も亡くなるとなんか悲しくなる。 入れ替わり立ち代りで色んな人が出て行ったり入ってきたり江戸時代だからこそのお話だと思った。 惣次さんやっぱり幸のこと気に入ってると思ってた〜 これからの展開が楽しみ☺️
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物語が動き出す。幸が、五鈴屋の女将さんになり、商いに触れ始めた。夫のだらし無さ、不甲斐なさが際立つなか、まさかの展開。中々、すんなりとは、テイクオフせずに、翻弄される幸。大長編、朝ドラになりそうだ。 それにしても、惜しむらくは番頭さんの退場。一番の幸の理解者だったのに。でも、引...
物語が動き出す。幸が、五鈴屋の女将さんになり、商いに触れ始めた。夫のだらし無さ、不甲斐なさが際立つなか、まさかの展開。中々、すんなりとは、テイクオフせずに、翻弄される幸。大長編、朝ドラになりそうだ。 それにしても、惜しむらくは番頭さんの退場。一番の幸の理解者だったのに。でも、引き続き物語に登場してくれるようで、ホッとした。 一巻での、笑う門には福来る。 この巻での縁と月日。 大事な言葉をかけてくれる番頭さんは、まさに良きメンターだ。 縁と月日 『物事が成るか成らんかは、ひとの想いや働きだけで決まるもんやない。御神仏の手ェが差し伸べられるかどうかだす。それに加えて、起こってしもた難事を解決するためには、短期はあかん。決して諦めんと、歳月をかけてゆっくりと時節を待て、いう意味やないか、て考えるようになりました』 『時節と場が与えられて、初めて人はその能力を発揮できる。』中国戦国時代の遊説した孔子などの説客も、殆どが地位を得ずに終わったことからも、そのことが示されるという、半藤一利さんの言葉を思い出す。能力だけで何かができるわけではなく、裏を返せば、自分が少しでも何かをできたのは、場と時節を与えられていたからとも言える。自分でどうにかできることは、限られているし、自分でできると思っていることにもお陰様があるということなんだろう。 これから、場を与えられた幸が、どう動いていくのか、益々楽しみである。
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