神様の御用人(6) の商品レビュー
推理小説の殺人犯とかを当てるのは100%ダメな私ですが、このミステリは古代ロマンの謎解きなので、(謎解きできないのは変わらないけど)私にも楽しめます。良彦くん、今回は東京へ。御用はおっかない祟り神様のあの方です。東京に奉られていたんですね。 しかし、良彦君にとってはもっとおっかな...
推理小説の殺人犯とかを当てるのは100%ダメな私ですが、このミステリは古代ロマンの謎解きなので、(謎解きできないのは変わらないけど)私にも楽しめます。良彦くん、今回は東京へ。御用はおっかない祟り神様のあの方です。東京に奉られていたんですね。 しかし、良彦君にとってはもっとおっかない人に出会うことに・・・。この展開は楽しめました。 そして九州へ。宗像での三女神からの御用です。 今は女人禁制のこの島も、かつては巫女がいたという。その巫女について調べろという無理難題。果たして巫女の正体は?ここに奈良の博物館からやってきた、ある運命の人と出会う良彦くん。 あ~、そうか、よかった!と思えるラスト。 ますます七巻目が楽しみです。
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学生時代の自分にとって日本史は年号とか似てる名前の歴史人を暗記するつまらないものだったけど、あらためてこの小説の中に登場するのは、不思議と気分良く受け入れられる。 こんな良い話、テレビドラマ化なるのもそう遠くないだろうな。
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神様が心を痛める。自分の言葉で相手を動かし、その結果について1000年以上悩み弱ってしまう。心やさしき神々よ
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神様も人の子も、悩みます、怖がります、誰かに助けてもらいます。 とうとう穂乃香ちゃんの兄が登場。思ったよりもテンプレートで、これからの絡み具合も想像がつく。そして、まさかの将門が登場。そして、来たよ、建御雷之男神! 最後の章もきょうだいがらみで、宗像三女神。神様も人の子もきょうだいづくしの巻でした。そしてそして、とうとう次回はスサノオだ! 「東国の使者」天神さんもそうだけど、祟りを鎮めるとかそのほか色々な理由で神として祀られている人って、結構多いよね。建勲神社とか豊国さんもそうでしょう。今後出てくる可能性があるのかな。意外とすんなり引いた将門より、何よりお兄様がインパクトありすぎて。 「神様と兄と妹と」実は女性、か。うっすら想像したけど、地の文も「彼」にしてなかったか。 「親愛なる姉上へ」ちょっといつもとパターンが違う文章。良彦とはまったく面識のない(後で知り合う)女性が語り手で始まります。良彦の御用の進め方がなかなか熟達してきている。
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このシリーズもいよいよ6巻。 登場人物たちのキャラは立ちいよいよ面白くなる。そして、登場する神たちは相変わらず名前が覚えられない。さすが八百万の神々がおわす国。 神様の数的な意味で、どこまでも続きそうなシリーズである。
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変なタイトルを付けず,数字だけで表しているのが良い。久し振りで,前はもう少し読みやすかったような気がするが…~孝太郎が大学のクラス会で東京に行く共に付いてきた良彦は,藤原秀郷の末裔に復讐に気付かせろと,将門に依頼される。当の相手は旅行会社勤務で,すべて偶然・映画のロケで済ますが,...
変なタイトルを付けず,数字だけで表しているのが良い。久し振りで,前はもう少し読みやすかったような気がするが…~孝太郎が大学のクラス会で東京に行く共に付いてきた良彦は,藤原秀郷の末裔に復讐に気付かせろと,将門に依頼される。当の相手は旅行会社勤務で,すべて偶然・映画のロケで済ますが,妹に似ている着物の女性に声を掛けたくて掛けられないでいる。その女性は秀郷の妹で,将門の陣の場所を兄に知らせて討ち取らせたのだ将門は勘違いしているのだった。その男は京都の右京区の大主神社の跡取りだったが,天眼を持つ妹・穂乃香が悲しそうな顔をするのに絶えきれずに家を出て暮らしているのだったが,妹を溺愛していて,良彦に釘を刺す。帰ろうとしているところに現れたのは,経津主神(ふつぬしのかみ)で主の建御雷之男神(たけみかずちのおのかみ)が鹿島で読んでいるのと言うのだ。行くと,声が出辛くなっている神は世話を剣の神である経津主でなく,勧請した先の神社の長男・吉田怜司にやらせよるよう説得を依頼するが,ずっと世話をしてきた経津主は浮かぬ顔,騙して怜司を鹿島に連れてきたが,新幹線でやってきた妹と再会し,良彦の説得に同意して,経津主に引き続き世話をさせることで決着付ける。経津は元々建御雷の妻だったのだ。福岡行きのフェリーで寝ている最中に意識だけ連れて行かれたのは,宗像の三女神で,依頼は巫女がいた物的証拠を探せというものだった。たまたま奈良から来ていた博物館勤務の女性事務員が婚約者に会うために乗り合わせ,館長が解読中の古文書から天武に嫁いだ尼子女(あまこのいらつめ)が大陸から渡ってきて身寄りを亡くした巫女であることが判明した~神様の名前をページ毎に振ってくれる優しさが見えるが,それがなかったら読めないね。良彦も出張するようになった・但し金はない!
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御用人、今度は東京やら九州に東奔西走。 新キャラは主要人物の血縁者。 これは良いテコ入れ。 東京のど真ん中で祀られる御霊信仰の神様もいれば、 古事記編纂より遥か昔に高天原より来たような神様も登場する。 国内だけでも様々な由来で神様って出現するものだとしみじみ。
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まさかの将門。それ出しちゃう?!という感じでしたが、その衝撃の後、穂乃香ちゃんの兄登場でびっくりです。その無駄に鈍感な振りなのか天然なのかと疑われるほどの幽霊そのほかの信じないっぷりがすごくて他全部吹き飛んだ感じです。様々な不可解な現象にそんなわけあるかい!というツッコミを入れつつ、将門の呪いすらも届かない大物っぷり。そしてそのシスコンも。 その後の天武天皇の時代の三姉妹女神の話は、あの正体不明の手紙がいつか三姉妹女神に読むことができたならいいのになと思いました。 最後の最後で何やら次回に繋がる不穏な動きが気になります。
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大好きなシリーズです。 今回も心がほんわりあったかくなるようなお話でした。 宗像の三女神とサナの話が、読んでいてとても心地よかった。サナの手紙を三女神にも読ませてあげたかったなぁ。 穂乃香ちゃんとの仲に新たに手ごわいライバル出現で笑ってしまいました。がんばれ良彦!!
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6冊目の御用人は、東京で神田明神平将門、茨木で鹿島神宮建御雷之男神と経津主神、福岡で宗像大社宗像三女神の御用をきく。各御柱の解釈も面白かったし、相変わらず爽やかで優しい。欲を言うと黄金にもうすこしモフモフ活躍してほしかった。本作でとうとう大主神社の穂乃香の兄で妹を異常に溺愛する長...
6冊目の御用人は、東京で神田明神平将門、茨木で鹿島神宮建御雷之男神と経津主神、福岡で宗像大社宗像三女神の御用をきく。各御柱の解釈も面白かったし、相変わらず爽やかで優しい。欲を言うと黄金にもうすこしモフモフ活躍してほしかった。本作でとうとう大主神社の穂乃香の兄で妹を異常に溺愛する長男怜司が登場。かなりのヌケ異常っぷりに笑えました。福岡行きたい。
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