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君たちが知っておくべきこと の商品レビュー

3.9

35件のお客様レビュー

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2024/05/27

灘高生は優秀だし将来があるから、話し甲斐。2013年の時点で日本の将来に希望を持つ勇気/理系が就職有利だが「指導的立場は文系(エリート前提)」。経済学は文系だが「偏微分、行列式を知らないと金融工学が理解できない」。「東大入試の数学は良問だが保守的、京大はエレガントな難問」。「スパ...

灘高生は優秀だし将来があるから、話し甲斐。2013年の時点で日本の将来に希望を持つ勇気/理系が就職有利だが「指導的立場は文系(エリート前提)」。経済学は文系だが「偏微分、行列式を知らないと金融工学が理解できない」。「東大入試の数学は良問だが保守的、京大はエレガントな難問」。「スパシーバは『神様お助けください』の意味」。戦争を避けるのは難しい、「第一次大戦はなぜ起こったか」定説はないぐらいだから/オバマ外交は最悪(広島訪問も)、パキスタン→サウジからISに核流出の恐れ、韓国核武装懸念…安倍ノミクスは失敗必然

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2023/03/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アナロジーから未来を予測することの重要性は、筆者がかねてから述べていることである。筆者は「民主主義的な制度下における政治的な混乱というのは、必ずフランス革命のパターンを取る」と考えている。ジロンド派が特権階級の財産を市民に配ったように、最初は「不要」だと思えるところからお金をとってくる。だが、その限界が見えたとき、政策は帝国主義的なもの、つまり国外からの収奪が行われる。筆者は民主党の政権奪取をフランス革命と重ねて説明している。

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2020/07/22

読書の大切さを教えていただいた一冊です。私には、この本のように、高校生に語って頂けるレベルが、良く理解できて読み進められます。 佐藤さんの本はあまり読んだことありませんでしたが、知性というものの大切さを教えて頂きました。少しずつかもしれませんが、残りの人生、登って行きたいと思いま...

読書の大切さを教えていただいた一冊です。私には、この本のように、高校生に語って頂けるレベルが、良く理解できて読み進められます。 佐藤さんの本はあまり読んだことありませんでしたが、知性というものの大切さを教えて頂きました。少しずつかもしれませんが、残りの人生、登って行きたいと思いました。

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2020/02/18

佐藤氏の本はよく読んでいるが、この本は若者向けというタイトルに反して、難しい。国際情勢の基本的な構造が分かっていないと話が追えず、また、氏の著作を読み込んでいることが前提なので、宗教・哲学系の話はなかなかついていけなかった。これが本当に中高生との対話だとしたら、本当に凄い。とはい...

佐藤氏の本はよく読んでいるが、この本は若者向けというタイトルに反して、難しい。国際情勢の基本的な構造が分かっていないと話が追えず、また、氏の著作を読み込んでいることが前提なので、宗教・哲学系の話はなかなかついていけなかった。これが本当に中高生との対話だとしたら、本当に凄い。とはいえ、教養本として、特に大学生で将来を考えているくらいの人が読むには丁度良いと思う。著者の自慢話を除けば、役立つアドバイスも多いと思う。

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2019/09/08

面白い。文字サイズが大きいので一気読みしてしまった。 本書は日本のエリートである灘高生と佐藤氏とのゼミナール形式の対談本である。 佐藤氏の広い見識はこれまでの書においても示されていたが、対談本という事でより読みやすくなっていた。 さらに、国家を担うエリート高校生に対して非常に思...

面白い。文字サイズが大きいので一気読みしてしまった。 本書は日本のエリートである灘高生と佐藤氏とのゼミナール形式の対談本である。 佐藤氏の広い見識はこれまでの書においても示されていたが、対談本という事でより読みやすくなっていた。 さらに、国家を担うエリート高校生に対して非常に思いやりのある暖かいやり取りを感じた。 本書の冒頭で灘中に入るメリットとして以下のようなことを挙げていた。 クラスメイトにこいつには絶対にかなわないと言う凄い奴がいる。そういう人との出会いが若いうちにあると、努力すれば何とかなるという幻想から抜け出すことができる。 エリート、天才とは世間一般では持て囃されているが、実態は茨の道である。単純に能力があるというだけで、その中身はまだ純粋無垢な若者だ。最近読んだ東大首席のタレント?のように暗記力と根性だけがあるエリートはその人生を誤りやすい。そのためには教養が必要だ。 本書の中でトップエリートがアプリを作って1億儲けて会社を立ち上げてしまう事を嘆いていた。たったそれっぽっちの額ならばパチンコ屋でも町工場でも稼げるだろうに、と。近年の大学発スタートアップへの視点として新しく感じた。確かに、日本のトップエリートが数億程度の金額に目が眩んで学業を辞めてしまうのは国家的損失だろう。しかしアメリカ留学も含めて、それを可能とするのは相当な資産家に生まれないとそういった思考に至らないのではないだろうか。

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2019/08/08

良い知的刺激をもらった。筆者が灘高生たちに繰り返し「君たちは真のエリート」「君たちは日本の上位0.1パーセント」と言っているのを見て、私は自分が永遠の二流エリートであることを痛感せざるを得ず、1人で勝手にしょんぼりしてた笑 共感できない・自分とは違う考え方や価値観に出くわしたと...

良い知的刺激をもらった。筆者が灘高生たちに繰り返し「君たちは真のエリート」「君たちは日本の上位0.1パーセント」と言っているのを見て、私は自分が永遠の二流エリートであることを痛感せざるを得ず、1人で勝手にしょんぼりしてた笑 共感できない・自分とは違う考え方や価値観に出くわしたとき、「なんでこの人はこういう思考法をするのだろう?」「こういう考え方はどっから出てきたんやろう?」って根底にあるものを考えるクセをつけること、そして「この人から見ると世界はこんな風に見えるんだな」とメタ的な(高い次元の)視点を獲得すること、 この二つ、絶対にできるようになりたいな!そうすれば物事をもっと突き放して見れるようになる。

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2019/05/31

高校生のうちにこういう見識を持っていたら、ずいぶん違うモノの見方ができるだろう。 一方で、こういうのが必要とか、筆者の個人的な意見を盲目的に受け取らない見方も必要だろう。

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2019/04/29

数ページめくっただけで、読む気がなくなった。対話形式でズラズラっと書かれており、読みやすさはないように感じた。 それでもレビューの評価が高いので、パッと開いた箇所から読んでみる。ややはり数ページでギブアップ。私には合わなかった。

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2018/08/08

【数十年後の未来に】作家の佐藤優が灘高生の訪問を受けて交わしたやり取りを収めた作品。エリートとは,その使命感とは,そしてエリートがなさなければならないことは何なのかを語り尽くしています。 語り手としての佐藤優氏の知をめぐる議論が興味深いことは論を待たないのですが,佐藤氏に質問...

【数十年後の未来に】作家の佐藤優が灘高生の訪問を受けて交わしたやり取りを収めた作品。エリートとは,その使命感とは,そしてエリートがなさなければならないことは何なのかを語り尽くしています。 語り手としての佐藤優氏の知をめぐる議論が興味深いことは論を待たないのですが,佐藤氏に質問を入れ,時に挑戦する灘高生たちが,(意図せずしてか)対話を一層有意義なものに引き立てている様子が伺えます。月並みな言い方になりますが,佐藤氏のような知的なメンターがいたらどれだけ良いだろうか(ただちょっとメンターとしては重いか?)と考えてしまいました。 〜人にはそれぞれ育ってきた文化による拘束性がある。それがあるから,他人の気持ちを理解することは口で言うほど簡単なことではないのです。〜 大人が読んでも十二分に面白いです☆5つ

Posted byブクログ

2018/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2016年刊。講義者佐藤は元外務省主任分析官。受講者は私立灘高校の学生ら。  話されるべきテーマががっちり絞られているわけではない(つまり話は色々脱線していく)が、かえってそれが講義なり演習に参加している面白さを体現した感じである。  内容はいつもの佐藤節という気がしないではないが、それ故に面白いところや気付きもいくつか。個人的観点と興味で具体的に挙げれば、 ① 愛国は一種のナルシズム(自己陶酔)。 ② 在日韓国朝鮮人(ないしその出自を持つ人)に右翼運動を活発に行う人がいる。民族はマージナル(境界)にいることで自覚的になるから。 ③ ロシアの(大統領)選挙は「陶片追放」。=消極的選択(爆笑)。 ④ 反知性主義との関係で、細かい知識や情報を抱えても人間がどう救われるかに繋がっていかなければ無意味(「総合知に対する博識」)で、知識を有機的にどう繋げていくか考える姿勢が要。対処法につき徹底的な上から目線(=鳥瞰)の推奨。 ⑤ ニヒリズムの極致は自己肥大妄想(さらに決断の他者全面的依存)か、もしくは革命思想へ。 ⑥ 佐藤氏の外務官僚自然失職のカラクリ(ここも爆笑)。 ⑦ 医師や判検弁は資格試験合格(努力要)がいるが、ナショナリストには大声で喚き吹聴すればなれるのでコストパフォーマンスがイイ(爆笑)。 ⑧ 外務省任官者(これに限らないだろう)には知識の偏頗・欠損がかなりある。これを埋めた後、例えばオックス・ブリッジのような教育法(一週間に教科書3百~4百頁を読破した後、チューターによる口述問答。これを繰り返す)を。 ⑨ 小保方さん(のような人)は錬金術師(ニュートンもはまっていた)だと思えばどう?。 などなど。  読み手によっては他の気付きもあるはずだ。

Posted byブクログ