君たちが知っておくべきこと の商品レビュー
今の優秀な若者に、ノブレス オブリージュを持ったエリートに育って欲しいという思いがひしひし伝わる。 高校一年生になったら、息子に読んでもらいたい。
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この本は面白かった。 「知性」とはなにか、「知識を得る」ということは何をもたらしてくれるのかがよくわかる本だ。 本書は、著者とエリート高校生との議論をまとめたものだが、これを読んで小生も「若い時にこのような素晴らしい知識を与えてくれる先輩に出会っていたら」と思ってしまった。 しか...
この本は面白かった。 「知性」とはなにか、「知識を得る」ということは何をもたらしてくれるのかがよくわかる本だ。 本書は、著者とエリート高校生との議論をまとめたものだが、これを読んで小生も「若い時にこのような素晴らしい知識を与えてくれる先輩に出会っていたら」と思ってしまった。 しかし知識の世界はまだまだ広い。小生もさらに知見を拡げたいとモチベーションが上がる思いを持った。 2017年1月読了。
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灘高生の希望で実現した佐藤優と灘高生の対談集。 著者は一貫して反知性主義に陥りつつある日本の現状に警鐘を鳴らしている。反知性主義=知的権威やエリート主義に対して懐疑的な立場をとる主義・思想。他の言葉でいえば「細かいことはいいから、俺の言うとおりにやれ!」と声のデカい人が物事を決...
灘高生の希望で実現した佐藤優と灘高生の対談集。 著者は一貫して反知性主義に陥りつつある日本の現状に警鐘を鳴らしている。反知性主義=知的権威やエリート主義に対して懐疑的な立場をとる主義・思想。他の言葉でいえば「細かいことはいいから、俺の言うとおりにやれ!」と声のデカい人が物事を決めていく傾向。 反知性主義に陥らないために、反知性主義的な言説がなぜ出てくるかを上から目線で俯瞰することをアドバイスする。そのために身に着ける教養として1.学校の勉強を絶対に馬鹿にしないこと(学んだことを大学入学以降にコロッと忘れないこと) 2.系統的に本を読むこと 3.外国語力をつけていくこと。 大学入試の勉強以外のことも学べる灘高生の容量の大きさが羨ましい。 印象深い言葉の備忘録。ヒューミント(人的ネットワークから入手した情報による分析手法)において信頼関係を作る際のエッセンス。「約束を守り、出来ない約束をしないこと」。言われてみれば至極もっともだが、なかなか難しい。
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灘高の生徒たちを相手に、佐藤優が歴史、地理、民族、政治、外交など様々な観点から語り、これからの勉強の仕方やエリートとしての責務を指導する。レベルの高い師弟の会話といった趣があり、面白い。ひところ、「知の巨人」と言えば立花隆だったような気がするが、今では佐藤優がその座を占めている。...
灘高の生徒たちを相手に、佐藤優が歴史、地理、民族、政治、外交など様々な観点から語り、これからの勉強の仕方やエリートとしての責務を指導する。レベルの高い師弟の会話といった趣があり、面白い。ひところ、「知の巨人」と言えば立花隆だったような気がするが、今では佐藤優がその座を占めている。両者の得意とするジャンルが微妙に違う気はするが、佐藤優の博学ぶりは本書でも十分に発揮されている。 本書は、1年に1回佐藤優を訪ねてくる灘高生たちとの対話が3年分収録されているが、年を追うごとに灘高生が佐藤優の著書や考え方を深く予習してきていて、対話もマニアックになってくる。その意味では、前半の方が分かりやすく、次第に部外者は置いてきぼりを食らわされているような気になってくるのが少々残念。
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「君たちが知っておくべきこと: 未来のエリートとの対話」(佐藤優) これは実に面白い本でした。 佐藤さんは元外務省の外交官で、特に対ロシア外交の最前線で活躍していましたが、2002年背任と偽計業務妨害容疑で逮捕され、’09年最高裁で有罪が確定し、外務省を失職しました。 今は作家...
「君たちが知っておくべきこと: 未来のエリートとの対話」(佐藤優) これは実に面白い本でした。 佐藤さんは元外務省の外交官で、特に対ロシア外交の最前線で活躍していましたが、2002年背任と偽計業務妨害容疑で逮捕され、’09年最高裁で有罪が確定し、外務省を失職しました。 今は作家、評論家として多方面で活躍しています。 本書は兵庫県・灘高校の生徒と佐藤さんとの対話が収められています。 灘高校といえば東大に多数の合格者を輩出するなど全国的な超難関校です。同校には社会の第一線で活躍している人を訪ねて様々な意見交換をするという行事があり、灘高校の生徒が佐藤さんの著作を読み、その内容について質問や意見があるとのことで、この対談が実現したものです。 超難関校で未来のエリートとなる灘高校の生徒とが意欲的に佐藤さんへ質問や意見をぶつけ、元外交官や作家として非常に深い見識と知識を持った佐藤さんが真正面から受け止め、回答していく内容は、面白すぎました。 相手は灘高生とはいえ高校生でもあり、佐藤さんはとてもわかりやすく語っており、平々凡々な私でも(少しは)理解できるレベルになっています。 実に面白い本だった。 著名評論家である佐藤優氏と現役灘高校生との対談。 佐藤優氏のインテリジェンスの高さに圧倒されるが、それについてきている灘高生にもおどろいた。 教養のある人とは佐藤優氏のような人のことだと思う。
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【書評】「日経」半歩遅れの読書術欄から『君たちが知っておくべきこと』goo.gl/RmnCj0。灘高生に佐藤優さんがどのように勉強し、どのような視点を身につければよいか語る。処方箋は「良い小説を、読んでおくこと」。高校生ではなくても楽しめると福岡伸一さん評。
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2016/11/13図書館予約 図書館で借りて読んだが、現役灘高生のトップレベルであれば、もう少し広範な本を読んでいるはず。 人選時点で主流的な場にいない異能の子は排除されたのだろう。 佐藤優のセリフは、かつては異能の上級生に言われたことの現代風アレンジで目新しさはない。 あの学...
2016/11/13図書館予約 図書館で借りて読んだが、現役灘高生のトップレベルであれば、もう少し広範な本を読んでいるはず。 人選時点で主流的な場にいない異能の子は排除されたのだろう。 佐藤優のセリフは、かつては異能の上級生に言われたことの現代風アレンジで目新しさはない。 あの学校、語学の天才もいたからドイツ語で大学受験したやつもいた。
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読了。高校生の受け答えが、凄かった。自分が高校生の頃と比べると遥か彼方にそびえる山のような大きさを感じた。
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現代の「日本の知の巨人」の一人である佐藤優が、エリート予備軍である灘高の生徒と、年一度、3回ゼミをした記録集。 ただしこの本を読んだだけでは、佐藤優の発言の内容の全てはくみ取れない。生徒にきっかけを与えているだけだからだ。 ただし、この本からどのように知を拡げればよいのか、案内は...
現代の「日本の知の巨人」の一人である佐藤優が、エリート予備軍である灘高の生徒と、年一度、3回ゼミをした記録集。 ただしこの本を読んだだけでは、佐藤優の発言の内容の全てはくみ取れない。生徒にきっかけを与えているだけだからだ。 ただし、この本からどのように知を拡げればよいのか、案内は明確に示してある。ゼミを受けた生徒たちはきっとその案内に従って自らの知を拡げたのだろうと思う。私も案内された書物を漁ってみたくなる。 文中に示された書物リストは別ブログに書き起こした。 http://d.hatena.ne.jp/riocampos/20161007/p1 佐藤優に対しては、個人的に一時期私淑していたが、しかしその後に著作をちゃんと読んでいない時期に彼の意見を軽く触れたときに「…騙されてる」と感じたので、しばらく離れていた。 今回、優秀とはいえ若い生徒たちへの語りを通じて得た彼の発言は、騙しではなく率直なもので、以前に感じていたものから変わっていなかった。改めて私淑するつもりだが、彼の言葉は裏を取らないといけないので、余裕のあるときに読んでいきたいと思う。 いわゆるエリートでない一般市民であっても、安倍政権や維新の会などの反知性的な流れに抗うにための指針を得たいひとに、この本をオススメしたい。
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灘高生の知識に驚き。こんな視点を高校生のときに持っていたら、将来どんな人になるのだろう。内容よりもそっちに興味がいった。
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