スタッキング可能 の商品レビュー
面白かった。難しいな〜と思う部分もあったけど納得させられる言い回しも多く、女の私はこれでいいんだ!こう考えればいいんだ!と思えることが多く、前向きな気持ちになれる。読みやすかった
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なんかすごい本だった。。 文字の羅列なのにある異空間に入り込んでしまった感じがする。 単行本で読んだのだけど文庫版の解説は穂村弘らしい。解説読みたいから文庫買おうかな。 誰かに解説してもらいたい本。
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オフィスビルで働く人たちの男女の考えの違いとか、悩みとか。 A田とかC山とか登場人物全てアルファベットで匿名性を出している気配なんだけど どういうわけか別の人物が同じことを思っている謎。 他、ウォータープルーフ嘘ばっかり女子2人の漫才風の雑談。 他、いろいろなところにいる、もうすぐ結婚する女たちの日常。 正直、よくわからなかったなあ。 一番共感できたのは、ウォータープルーフ嘘ばっかり漫才で マスカラの替え時が一体いつなのかわからないという話は 心底共感してしまったなあ。
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穂村弘さんの後書き、 「また、恋愛について尋ねた時の答えはこうだった。 恋愛とか全然面白くないですよね、なんなんですか、あれ。岩館真理子さんとかの少女漫画がすごく好きで恋愛とはああいうものだと思っていたのに、実際自分が恋愛をしたら同じことは再現されないじゃないですか。それがまず...
穂村弘さんの後書き、 「また、恋愛について尋ねた時の答えはこうだった。 恋愛とか全然面白くないですよね、なんなんですか、あれ。岩館真理子さんとかの少女漫画がすごく好きで恋愛とはああいうものだと思っていたのに、実際自分が恋愛をしたら同じことは再現されないじゃないですか。それがまず不思議で。 「花椿」787号(2013年7月) 「なんなんですか、あれ」って訊かれても困るけど、笑ってしまった。」 これも面白い。
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ずっと積読してたの、やっと読んだ! 街ってどこに行っても最近おんなじ風景で、あれ前もここきたっけってなる。ドラックストア、スーパー、本屋さん、イオンまた歩いて歩いていくとドラックストア、スーパー...まさにスタッキング可能な社会だね。 文字は読めてるのに、内容に全然追い付けな...
ずっと積読してたの、やっと読んだ! 街ってどこに行っても最近おんなじ風景で、あれ前もここきたっけってなる。ドラックストア、スーパー、本屋さん、イオンまた歩いて歩いていくとドラックストア、スーパー...まさにスタッキング可能な社会だね。 文字は読めてるのに、内容に全然追い付けなくて振り回されてるような気分、自分の中で合点がいくのも、全然わかんなくて読み直すのも楽しい。 女とは、男とはアイデンティティとは?
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『偏愛読書トライアングル』で紹介されていたのをきっかけに、読みました。 解説に書いているとおり、生きにくい現代という時代に遍在する、明確に表現しづらい苦悩を、ユーモアタッチですくいとってくれた小説のような気がします。悪くはないですが、あまりピンときませんでした。【2019年10月...
『偏愛読書トライアングル』で紹介されていたのをきっかけに、読みました。 解説に書いているとおり、生きにくい現代という時代に遍在する、明確に表現しづらい苦悩を、ユーモアタッチですくいとってくれた小説のような気がします。悪くはないですが、あまりピンときませんでした。【2019年10月8日】
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p.53「何千人と人がいたって、どの階でも同じようなことが話されていて、行われている。構成要素だいたい同じ。」 望む望まない、戦う戦わないに関わらず女性として会社で働くこと。本人が様々な環境で自分らしく考えて化粧をし服を着て、男性と会話をし、仕事をしているとしても、周りがそれを...
p.53「何千人と人がいたって、どの階でも同じようなことが話されていて、行われている。構成要素だいたい同じ。」 望む望まない、戦う戦わないに関わらず女性として会社で働くこと。本人が様々な環境で自分らしく考えて化粧をし服を着て、男性と会話をし、仕事をしているとしても、周りがそれを評価し、ラベルを貼っていく。5階でも7階でも11階にも、A山さんもB木さんもC川さんD田さんもいて働いている。 最初は、この没個性的なABCDEのネーミングとエレベーター階の表示、スタッキングの意味がわからず、前衛的な女性論的な本を読んでいると思っていたが、漠然とそれぞれのアルファベットの位置付けと「個性」を感じるにつれて、この小説の試みと良さが分かってきた。 「わたし」は誰だろうか。どういうアルファベットが割り振られる人なのだろうか。 このつぎの「ウォータープルーフ嘘ばっかり!」の短編がコメディっぽくて女性あるあるで勢いがあって面白かった。
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twitter文学賞から。匿名にされたA田やらB川やらC山やらが、当たり前だけどイメージしにくくて”何これ?”って思ったけど、お互いに置換可能な、結局は田でも川でも山でも大差ない、っていうインパクトを強めることに成功している。実際、途中からフロアはこんがらがってくるんだけど、相対...
twitter文学賞から。匿名にされたA田やらB川やらC山やらが、当たり前だけどイメージしにくくて”何これ?”って思ったけど、お互いに置換可能な、結局は田でも川でも山でも大差ない、っていうインパクトを強めることに成功している。実際、途中からフロアはこんがらがってくるんだけど、相対的な理解には殆ど影響がないという。表題作以外も、繰り返しが印象的な「ウォータープルーフ」とか、魅力的な短編集でした。
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小説というより、現代美術の展覧会を鑑賞するような感じの短編集。「わたし」も「あなた」もスイッチ可能なんだよバーカと言いながらも繋がりを求めてるように見えた。翻訳家でもある方なので、翻訳ではないけど文章が日本語の中を横断していく。言葉遊びや言い換えを駆使して、言葉って楽しいしその手...
小説というより、現代美術の展覧会を鑑賞するような感じの短編集。「わたし」も「あなた」もスイッチ可能なんだよバーカと言いながらも繋がりを求めてるように見えた。翻訳家でもある方なので、翻訳ではないけど文章が日本語の中を横断していく。言葉遊びや言い換えを駆使して、言葉って楽しいしその手があったか!と思わせてくれる。そして読み終わるころにはわたしは一体どこにいるのだろう?わたしは誰なんだろう?という不安。他者との境界が曖昧になり、「あなた」と「わたし」でわざわざ分けなくても、文章によって溶け合ってることも、あるよね。 好きな短編集。
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働く女性、男性の姿が描かれているのだが、全部心の声がだだ漏れしてる(笑)それを垣間見てる感じでニヤリとしてしまった(^_^)独特な雰囲気のある小説集。
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