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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2016/08/05 |
JAN | 9784309414690 |
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商品レビュー
3.6
38件のお客様レビュー
難しかった。視点がころころ変わるし、普通の小説として読むと、翻弄される。 穂村弘の解説を読んで、これはセンスを目指してなくて、切実な詩なんだということがわかった。 コージーミステリーを支えにしてる人と、深沢七郎に救われた人の話はよかった。 スタッキング 可能、て同じ時代、同じ...
難しかった。視点がころころ変わるし、普通の小説として読むと、翻弄される。 穂村弘の解説を読んで、これはセンスを目指してなくて、切実な詩なんだということがわかった。 コージーミステリーを支えにしてる人と、深沢七郎に救われた人の話はよかった。 スタッキング 可能、て同じ時代、同じ場所に生きてると、ある程度似た価値観になるのは仕方ないことだと思う。その差異(と同調)が気になるのが作家ということなんだろうけど。繊細だなぁ、とガサツな私は思ってしまった。
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この小説の初版は2013年で、その時点でなら女あるあるを羅列するだけでも成立していたような気がする。この場合の女というのは、基本的には20代から30代前半くらいの独身社会人女性である。会社での扱いとかコミュニケーションの齟齬とか嫉妬とか、彼氏とか結婚とかハラスメントとか容姿の美し...
この小説の初版は2013年で、その時点でなら女あるあるを羅列するだけでも成立していたような気がする。この場合の女というのは、基本的には20代から30代前半くらいの独身社会人女性である。会社での扱いとかコミュニケーションの齟齬とか嫉妬とか、彼氏とか結婚とかハラスメントとか容姿の美しさとかそれへの翳りとか、その手のあるあるネタ。たしかに、そのくらいの年代の独身社会人女性にはさまざまな抑圧なり圧力なりがかかる、ネタにしやすい。いまどきはテレビやSNSやネット漫画などで消費されるアレだ。 本書では、そのようなあるあるネタを羅列するだけでなく、いちおう小説的なしかけもほどこされている。ただ、初版から10年が経ったいま、そのしかけ込みでもなかなかきびしい。これは本書というより、私のほうに原因がある。この手の言葉があふれすぎており、なんだか凡庸に思ってしまった。またこれか、と。くりかえしになるけれど、それは私の読むタイミングだけの問題で、本書の責任ではない。
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「女が死ぬ」が面白かったので、より有名なこちらも読んでみることにした。最後まで読んで気がついたのだけど、これを2013年に刊行してるのがすごい。 頭の中で再現しようとしたら突然全部ジョークみたいに感じたり、その一方で急に私の話かも、って思わされる。何が言いたいかなんとなくわかった...
「女が死ぬ」が面白かったので、より有名なこちらも読んでみることにした。最後まで読んで気がついたのだけど、これを2013年に刊行してるのがすごい。 頭の中で再現しようとしたら突然全部ジョークみたいに感じたり、その一方で急に私の話かも、って思わされる。何が言いたいかなんとなくわかった気がしてくる。日常で起こるさまざまな事が、近年だとちゃんと言語化されてこれはこうこういう問題がありますね、って言われるようになったけど、最初はみんな言語化されずにずっとモヤモヤした違和感を抱いて、あー誰か〜ってなってたんだよな。と思わされる本でした。面白かった。
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