ずうのめ人形 の商品レビュー
最後まで、怖面白かった。呪いの怖さはもちろんのこと、前作同様、人の心の闇も恐ろしいね。けど、関係のない人がいっぱい亡くなるのは、なんとも・・・です。
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前作「ぼぎわんが、くる」の反転具合が好きだった。 この人の作家性はホラーというより 扱ってる素材がホラーの ミステリーと捉えている。 今回もホラーと言うジャンルを「メタ」的に扱っている。 ホラーが世の中にどう認知されているか ホラーが好きじゃない人の愛のない感じ オタクの傷の...
前作「ぼぎわんが、くる」の反転具合が好きだった。 この人の作家性はホラーというより 扱ってる素材がホラーの ミステリーと捉えている。 今回もホラーと言うジャンルを「メタ」的に扱っている。 ホラーが世の中にどう認知されているか ホラーが好きじゃない人の愛のない感じ オタクの傷の舐め合いなど 客観的なホラーの立ち位置を示した上で【呪怨】が[オールドスタイルの呪い]きたらどうなるかという命題にキチンと答えている。
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前作「ぼぎわんが、くる」と同じく「やってくるモノ」に、チェーンレター的な「不幸の伝染」を加えた、作者二作目の作品。 オカルト雑誌編集部、そのライターなど、オカルトの達人らを登場させ(それにも仕掛けがあるのがニクイ)、彼らに語らせて都市伝説について考察してみたり、有名ホラー作品のガイド的部分も盛り込んでみたり、ちょっと三津田信三っぽい手触りもあり。 が、その中では「リング」という他者作品をかなり濃いめに利用していてちょっと邪道感も感じます。 口裂け女ほどには貞子は浸透していない気がするので、「貞子!貞子!」と揶揄われることのひどさも、「リング」を知らない人には入り込めない点かも。 とはいえ、ラストで今までの思い込みをひっくり返されるような展開は面白かったし、比嘉姉妹の設定もシリーズならではの楽しみがあったし、人間の屑も屑要素が高くて良かったです。 決着は派手。それゆえか、作品全体が映画の脚本っぽいなとも思いました。
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此の手の話は終わりをどうするかが非常に難しいと思うのだけど、個人的にはスッキリできて良かった。 物語かなり後半でえ!?となって読み終わってすぐにまた最初から読んでしまった。 色んな伏線が張られていて、気付いたもの読み飛ばしてたものが後半になってぐわっとまとまったのが面白かった。
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2017.1月 再読 やはり面白い! 私は本は「図書館派」ですが、もゥ澤村ファンを名乗って、2冊購入(これとデビュー作の2冊です)しちゃおうかと思うほど気に入りました。(単行本でないかな?) もしかしたら、暇な長期休暇とかに、図書館でまた借りて読んじゃうかも。 でも、昔のベス...
2017.1月 再読 やはり面白い! 私は本は「図書館派」ですが、もゥ澤村ファンを名乗って、2冊購入(これとデビュー作の2冊です)しちゃおうかと思うほど気に入りました。(単行本でないかな?) もしかしたら、暇な長期休暇とかに、図書館でまた借りて読んじゃうかも。 でも、昔のベストセラーホラー「リング」を知らない人は楽しめないかな・・・、 あと、澤村氏の前作でデビュー作「ぼぎわんが、来る」を読んでから読むのがおススメです。 あー面白かった♪ この方のホラーのイイところは、怖くて怖くて面白いけど、引きずらないところ。 実話怪談系は「もしかしたら自分の身のまわりにも・・・」とか思っちゃったら夜中にトイレに行けなくなっちゃうけど、澤村さんの本は、怖くて面白いけど、ちゃんと夜中にトイレに行けます(/ω\) おススメよ~♪ ~~~~~~~~~~~~~~~~~ ぼぎわんが、くる。を読んでから、ずっと次回作を楽しみに待ってました♪ なかなか図書館に入らなくて、購入しようか迷いつつ・・・。 ようやく、図書館の蔵書になったので、予約して借りました。 うんうん、好き♪ ・・・予約していた本がいっぺに来てしまい、ざざっと読んだあと、 もう一度読みたいなあ。と思い。 返却して、もう一度予約しました。 再読したら、改めて感想かきます。
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都市伝説と呪いをテーマとした長編ホラー。呪いに追い詰められていく絶望感が半端ない。リングを強力にリスペクトですね。 現在と、作中作となっている呪いの原稿が交互に進む形式ですが、タイムリミットがある中で原稿の作者を突き止めようとする展開が非常にスリリング。謎解き要素としても、騙され...
都市伝説と呪いをテーマとした長編ホラー。呪いに追い詰められていく絶望感が半端ない。リングを強力にリスペクトですね。 現在と、作中作となっている呪いの原稿が交互に進む形式ですが、タイムリミットがある中で原稿の作者を突き止めようとする展開が非常にスリリング。謎解き要素としても、騙された感が非常に強く て面白かった。 二作目になってキャラクターにも愛着がわいてきたので、ぜひ続編が読みたいところ。
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ぼぎわんの作者。 ぼぎわんが非常に面白かったので、新作も図書館にて。 怖さに関してはぼぎわんのほうが怖かったと思うのだが、バケモノニたいする絶望感はコッチの方が断トツかな。 何しろ結局なすすべがなかったわけですから。 ホラーというよりもミステリー色が強い感じでなかなかに面白かった。 野崎&真琴コンビはシリーズ化していくのかな? 次回作も非常に楽しみである。
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これでもかというほどの、鉄板都市伝説ホラー。こういうの大好きなので、もうたまりません! としか。ホラーに関するネタがいっぱい出てくるのも、ホラー好きには楽しいポイントです。 不気味な都市伝説「ずうのめ人形」の呪い。タイムリミットが迫る中、呪いの正体に立ち向かう、というお約束な図式...
これでもかというほどの、鉄板都市伝説ホラー。こういうの大好きなので、もうたまりません! としか。ホラーに関するネタがいっぱい出てくるのも、ホラー好きには楽しいポイントです。 不気味な都市伝説「ずうのめ人形」の呪い。タイムリミットが迫る中、呪いの正体に立ち向かう、というお約束な図式だけど、これにはらはらさせられっぱなし。じわじわ迫りくる人形、というのも怖いし、それでも呪いの正体がはっきりしない、そして制御不能、という状況もまた輪をかけて怖くて。 作中作の原稿にも引き込まれます。そしてラストで明かされる、原稿に隠された真実はある程度分かったのだけれど。まさかあの人が……という驚き。そして引き起こされたとんでもない惨劇に絶句。よりにもよって五十二階って……!
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前作も面白かったですがこちらも面白かったです。前半が正統派ホラーなら、こちらはホラーミステリーといった雰囲気があります。 この作者さんは歪な家族を書くのが上手いなあと思いました。途中までの少女への憐憫が一気にひっくり返る構成が楽しかったです。 やはり人間が生み出す歪さと「えたいの...
前作も面白かったですがこちらも面白かったです。前半が正統派ホラーなら、こちらはホラーミステリーといった雰囲気があります。 この作者さんは歪な家族を書くのが上手いなあと思いました。途中までの少女への憐憫が一気にひっくり返る構成が楽しかったです。 やはり人間が生み出す歪さと「えたいのしれないもの」が一番恐ろしいものだとしみじみと思います。 何にも原因があるはずがないのに、結果的に呪いを生み出しているという気持ち悪さが怖くて面白いです。最後のなんとも言えないじっとりした人間の厭な感じ、良かったです。 これだけでも読めますが、前作の登場人物も引き続き出ているので纏めて読むと更に面白いかもしれません。野崎さんと真琴ちゃん、好きです。シリーズにするつもりなのかしら。それはそれで楽しみですが、怪異にばかり首を突っ込んでいるけれど普通に幸せになってもほしい……。
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怖さでいうと前作のが上かなと思いますが、前作が怖すぎたので私にはこれくらいがちょうど良かったです。 今作はもうほぼミステリと言っていいと思います。 本当に呪いや妖怪が出てくるミステリ。 京極堂や刀城言耶などお好きな方はハマるかもしれません。 しかし細かいところは抜きにして、こ...
怖さでいうと前作のが上かなと思いますが、前作が怖すぎたので私にはこれくらいがちょうど良かったです。 今作はもうほぼミステリと言っていいと思います。 本当に呪いや妖怪が出てくるミステリ。 京極堂や刀城言耶などお好きな方はハマるかもしれません。 しかし細かいところは抜きにして、この作者の本は小学生の頃怖い話をドキドキしながら読んでいた気持ちを味わえるから好きです。
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