あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 の商品レビュー
第二次世界大戦のことを詳しく知らなくても読める。普段何気なく使っている言葉や、空から降ってくる爆弾に怯えなくていいありがたさを知った。それを書きつつ恋愛につなげるのがすごいと思った。何回読んでも泣ける。
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※このレビューにはネタバレを含みます
本を読んでいて、初めて涙腺が崩壊しそうになるくらい感動的な作品でした。主人公・百合の心情がメインで描かれている点が特徴的だと感じました(エピローグの描写だけ彰目線での心情が描かれており、最後にこの場面を持ってくることで余韻を生み出す感じが個人的には好きでした)。現代に生きる百合の考え方と戦時中に生きる彰たちの考え方の違い、その中で百合の心境の変化が彰たちとのやり取りの中で汲み取れたような気がします。また、特攻隊員の板倉が大切な人を守りたいという気持ちを尊重した、彰たちの決断のシーンにおいても覚悟のような感情が鮮明に伝わってきました。百合と彰の恋の描写に関しても、彰は百合のことを妹のような存在と恋心があるのを濁していましたが、本当は両想いなんだろうなというのが読んでいる中でも伝わってきて、素直に言えないもどかしさがどこか感じられ、少し切ない気持ちにもなりました。全体的に読みやすい作品で、世界観や登場人物の心情などを大いに楽しむことができました。
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めちゃくちゃ感動しました!! めっちゃ純粋な恋愛で、彰さんがまたかっこいい! そして人間の命の尊さに気付かされました!
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この本をきっかけに、戦争について自ら色々調べたりするようになりました。 本としても情景がイメージしやすく書かれているので、話に入り込める感動作品でした。 ただ、私的に感動以上に日本にはそんな現実があったんだという驚きの方が強かったです。 この本を読んだからこそ日本の過去や、歴史に...
この本をきっかけに、戦争について自ら色々調べたりするようになりました。 本としても情景がイメージしやすく書かれているので、話に入り込める感動作品でした。 ただ、私的に感動以上に日本にはそんな現実があったんだという驚きの方が強かったです。 この本を読んだからこそ日本の過去や、歴史についての視点が広がった気がします。また、その過去を知らずに私日本人です、なんて言えないなと思いました。 日本人として、日本の過去については知らなくてはならないことだと改めて思いました。
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フォロワーさんにおすすめしてもらった本、やっと読めた。 終戦間近の日本、一番タイムリープしたくないところの一つだ… 反抗期真っ只中の百合が、いきなりそんな世界に投げ込まれたら、反抗してる場合じゃなくなってしまうよなと思う。 戦争は非日常的なものだけど、戦時中でも冗談を言って笑い合...
フォロワーさんにおすすめしてもらった本、やっと読めた。 終戦間近の日本、一番タイムリープしたくないところの一つだ… 反抗期真っ只中の百合が、いきなりそんな世界に投げ込まれたら、反抗してる場合じゃなくなってしまうよなと思う。 戦争は非日常的なものだけど、戦時中でも冗談を言って笑い合ったり、仲間でご飯を食べたり、恋愛もしたり…そんな日常もあったということが、逆に切ない気持ちにさせた。戦争の不条理さをつくづく感じる。 今更だけど、映画も観たくなったなぁ。
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戦争物語で怖い、切ない、恋愛というイメージで読み進めることができた。本にのめり込んで時を忘れてしまうほどいいお話!!! 最後の方には泣いてしまった。 さすが映画にもなった小説だー!
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戦争の恐ろしさが伝わってきました。また、主人公の言葉が心に刺さります。読んでいて涙が溢れました。毎日、当たり前にご飯食べたり、家族や友達と話したりすることができるのは幸せなんだなと実感しました。
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青藍な空の描写が好き。単に恋愛だけでなく戦争の歴史を思い起こしてくれる作品。 当たり前だが今私たちの目に映る街並みや風景は間違いなく戦死した人達が築き上げてくれたもので、何となく生きているこの世界の背景を考えさせてくれるものでもあった。続編があるとの事でストーリーとしても楽しみで...
青藍な空の描写が好き。単に恋愛だけでなく戦争の歴史を思い起こしてくれる作品。 当たり前だが今私たちの目に映る街並みや風景は間違いなく戦死した人達が築き上げてくれたもので、何となく生きているこの世界の背景を考えさせてくれるものでもあった。続編があるとの事でストーリーとしても楽しみです。
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「戦争」と「恋愛」が結びつけられていて、いつの間にか主人公となり、ハラハラ、ドキドキしていた。 今は自由な発言や行動ができて、常に命の危険を感じずに生きていられるけど、先人たちの強い意志があってこそ。愛する人のために、自分が死んで幸せを願う。辛くて切ないけれど魂は生き残る。しばら...
「戦争」と「恋愛」が結びつけられていて、いつの間にか主人公となり、ハラハラ、ドキドキしていた。 今は自由な発言や行動ができて、常に命の危険を感じずに生きていられるけど、先人たちの強い意志があってこそ。愛する人のために、自分が死んで幸せを願う。辛くて切ないけれど魂は生き残る。しばらく余韻にたれるストーリー。 個人的に好きな文 生まれ変わったら一緒になろう、と書いて、書いてしまってから慌てて塗りつぶし、すぐに新しい便箋に書き直した。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
手に取ったのは表紙の女の子が気になったのと、映画になっていると聞いてからでした。本を読み終わってみると女の子と一面の百合、青い空と雲が少し寂しい印象になりました。 この本を読む以前に特攻隊の遺書を読んだことがありました。特に子供に向けて書いた遺書が印象的だったことを覚えています。こんなにも家族を、妻と子供を思っているどこにでもいるようなお父さんまでも命を散らしてしまったことが衝撃でした。子供である佳代ちゃんが大きくなった時、この手紙を読んだ時どう思ったのか百合がそんなふうに考えているところが何度考えても答えが出ません。 空襲後の蟻たち行列のように、本来であれば家族と一緒にご飯を食べて笑い合って仕事に行ったり学校に行ったり当たり前が戦争によって奪われてしまう無常。現代の日本に住んでいる私は平和に生きているのだと改めて感じました。 特攻隊を生き神讃えている描写からの板倉さんのシーン。特攻隊も空襲から逃れようとした町の人、そしてアメリカやイギリスの兵士たちも同じ人間で、生きる権利はあるのでしょう。『死にたくない』ではなく『生きたい』、愛する人のために生きたい。このことが誰かに奪われていいわけがないと思いました。 機会があれば知覧特攻平和館に行ってみたいです。今年の夏も当たり前の日常であることに感謝します。
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