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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。 の商品レビュー

4.1

347件のお客様レビュー

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2020/09/22

私は祖母から戦争について直接聞いた世代。目の前で女性がB29の爆撃で命を落としたり、血で真っ赤になった川を見た人から聞く話では、この小説の彰の言動はあまりにも軽い。人前で愛する人の体は抱きしめられなかった時代。手を握るのもままならなかった時代に、ちょっと内容があまりにも似つかわし...

私は祖母から戦争について直接聞いた世代。目の前で女性がB29の爆撃で命を落としたり、血で真っ赤になった川を見た人から聞く話では、この小説の彰の言動はあまりにも軽い。人前で愛する人の体は抱きしめられなかった時代。手を握るのもままならなかった時代に、ちょっと内容があまりにも似つかわしくなく、読みながら「著者が戦争時代をもっと研究すべき」と感じた。今の若い子はこれで号泣できるのか。驚いた。実際を知ったら号泣では済まないと思います。そして、戦争観が残念。日本の祖先は、現代で言われているような「酷いこと」をほとんどしていないのです。でも、あの時代では「負けた国はどんな嘘を言われても唇を噛んで我慢するしかなかった」ということを申し添えたい。韓国が言い張っている「悪いこと」を、私たちの祖先はやっていないのです。それを一人でも多くの若者に知って欲しい。やってないことを、やったと言われて(実際は、侵略を防止するための戦争だったのです。韓国には水路を引き、農業を教え、お風呂に入ることを教え、鉄道を引いたのです。その祖先を誇りに思って良いのです。)も、歯を食いしばったのです、敗戦したからという理由で。 ただ1つ、著者に同感するのは、祖先が「未来の日本人のために散った」ということ。私たちは、その死を正しく捉え直す義務があります。だって、日本人の祖先は、本当に美しく、私達のために散ったのだから。 私の父の兄さんも特攻で、無くなりました。17歳でした。

Posted byブクログ

2020/09/12

母子家庭で育った中学2年生の百合は、母親にも学校にも、何もかもにイライラしながら、宿題もせず、授業もサボったりしながら生活しています。母親と喧嘩して家を飛び出し、近所の古い防空壕跡で寝て目を覚ますと、70年前、戦時中の日本にタイムスリップしていました。暑くて喉も渇いていますが、町...

母子家庭で育った中学2年生の百合は、母親にも学校にも、何もかもにイライラしながら、宿題もせず、授業もサボったりしながら生活しています。母親と喧嘩して家を飛び出し、近所の古い防空壕跡で寝て目を覚ますと、70年前、戦時中の日本にタイムスリップしていました。暑くて喉も渇いていますが、町には自動販売機のようなものもなく、気分が悪くなって倒れ込みそうになっていると、偶然通りかかった彰に助けられ、彰が通っている定食屋さんのツルさんにお世話になることになります。軍服を着た彰は、特攻隊員として命をかけて戦場に行くことになっていました。彰に対して、百合は次第に心が惹かれていきます。そんなある日、百合の暮す町にも空襲があり、多くの人々が苦しむ姿を見て、他人によって命を奪われる不条理さに心を痛めます。そして好きになってしまった彰も、命を捧げる出撃命令が出されます。涙なくしては読めないお話です。

Posted byブクログ

2020/09/02

あの丘で君とまた出会えたら 中学生である百合は反抗期真っ只中にいた授業をさぼり昔掘られた防空壕で昼寝をしていると戦争時代にタイムスリップしてしまった 何も身寄りがないどこに行けばいいかもわからない暑い太陽の下で倒れる百合、それを後ろから助けたのがあきらである、あきらは近くの定食...

あの丘で君とまた出会えたら 中学生である百合は反抗期真っ只中にいた授業をさぼり昔掘られた防空壕で昼寝をしていると戦争時代にタイムスリップしてしまった 何も身寄りがないどこに行けばいいかもわからない暑い太陽の下で倒れる百合、それを後ろから助けたのがあきらである、あきらは近くの定食屋さんのつるさんのところに連れて行く、そこであきらが特攻隊であることを知る百合、現代に帰る方法を見つけようと努力するのだが何も見つからずに百合の生活が始まる。 百合は特攻隊なんて自分を犠牲にするだけそんなことしてもなんの意味もないというそれを優しく受け止めるあきら徐々に距離が縮まる、そのときに街に空襲が襲う百合は逃げ遅れてもうダメだと思ったときにあきらに助けてもう、ここでゆりの丘に出会う。 あきらたちの仲間も定食屋によく食べにくるみんな国のため死ねるならと言っている、特攻の日が残り3日になったときそれを報告に来てくれた。特攻の日が決まりました。ありがとうございます。おめでとうございますとこんなのありえないと怒る百合、しかし1人の隊員が外に出て行ったきり帰ってこない、死にたくないという人がいるのだ愛するひとが故郷で待っていてくれているだから死ねないと百合はそれをみてやはりこんな人もいるのだなと安心する、あきらはじゃあお前は俺の分まで生きてくれとしかし他の仲間はお前は日本の恥、生き恥など心にもないことを言う、百合が「行きたいと思う人を否定する権利なんて誰にもない、生きようとする人を止める権利なんて誰にもない」この言葉が響き誰もいうことがなくなった。 そして出発前日ゆりの丘で2人で星を見ていると最後に言わせてと行かないでという思いをぶつける百合、しかし国のために行くよと言って別れた。 出撃の日百合は行くことが出来なかった鶴さんをお見送りして家にいると手紙を見つける特攻隊の人たちから家族への手紙だそれのなかにあきらから百合への手紙があったそれを見つけたらいてもたってもいられなくなり走り出す百合、行く寸前でゆりの花を渡される百合そこで気を失ってしまって現代にいなくなってしまってごめんとお母さんに謝り学校へ行くと性格とか全て変わったねと言われる百合、一から始めようと頑張っている。 社会か見学で特攻資料館へといく百合そこではあきらたちの隊のものがあったそこには百合の手紙もそれを読むと泣いてしまった百合、あきらは俺は一度だけ特攻隊を辞めたくなったことがあるそれは百合といた時だこんな自分に芯を持っていていい子はいないと生まれ変わったら必ず百合を見つけ出すと書かれてあった。 あきらは特攻でアメリカの艦隊に当たろうとするしかし艦隊の上で男の人を見つけたその人にも家族がいるのだろうと考えたら当たることは出来ずに海の中に沈んだのであった

Posted byブクログ

2020/08/29

40歳になって今更戦争の話、しかも恋愛でって思っていたけど、すんなりと話に入ることができた。さらに、タイムスリップにより、今の感覚を戦争の時代に持ち込み、考え方の違和感を炙り出していたのは共感できました。 自分は戦争の話をあまり聞く機会はなかったけど、鮮明にイメージできるように...

40歳になって今更戦争の話、しかも恋愛でって思っていたけど、すんなりと話に入ることができた。さらに、タイムスリップにより、今の感覚を戦争の時代に持ち込み、考え方の違和感を炙り出していたのは共感できました。 自分は戦争の話をあまり聞く機会はなかったけど、鮮明にイメージできるように描かれており、戦争下の生活がどんなものであったのか?置き換えることが出来たとともに、今の時期の平和を感じることが出来た。 あの人たちが生きることのできなかった時間を生きているのだから、無駄にはしたくない。

Posted byブクログ

2020/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何気なく過ごしてる今がどれだか幸せか、大切な人が覚悟を決めて死んでゆくのを目の前にしても止められない歯がゆさ、戦争がどれだけの命を奪ったかどれだけの人に絶望を与えたか、この本を読んでいると胸が苦しくてたまらない。今コロナで色んなことを諦める、しょうがないと思う、これもおかしなことだと思ってしまう。戦争もコロナもいらない。彰の分まで生きたいと思ったし、百合のように毎日イライラして訳もなく人に当たってしまうことはあるけど大切な人を失うこと、明日にはいないかもしれないことを思うと穏やかでいようと思える。 戦争の話はあまり得意じゃないけど心惹かれて読んでしまった。しっかり感情移入してしまった。久しぶりの読書だったけど、本の世界に入り込むこの感覚がすごく懐かしかったし、感情がかき乱された。

Posted byブクログ

2020/08/17

また、すごい作家に出逢ってしまった。 単に「泣ける小説」というより、著者の戦争に対する気持ちが伝わってくる。 戦争という悲劇を二度と繰り返さないためにも、多くの人に読んでもらいたいと願っている。

Posted byブクログ

2020/07/21

突っ込みたい所だらけだったが、そこは割愛。 読みやすいので、小・中学生が読むのに良いかも。 戦争、特攻隊、タイムスリップもの。

Posted byブクログ