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玉依姫 の商品レビュー

3.6

121件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    3

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2024/04/29

シリーズなので順番に読んだほうがいいと思って、読み始めてスピンオフだと気づく。独立したけど、ちょっとしんどかった。 たまたま京都旅行中に読んでいて、下鴨神社を訪れていたので、玉依姫はタイムリーではありました。

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2024/04/20

シリーズ5作目。 今作は現代と八咫烏の世界、そして山神までもが繋がっていった。 メインは山神と現代の高校生の志帆。普通に暮らしていたのに、いきなり山神の生贄なんて恐ろし過ぎる。 今までのどっぷり八咫烏の世界の方が、やっぱり好きだなぁ。

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2024/04/10
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うーん。 1と2の単と主は驚きをもって楽しく読みました。次ぐ3と4は大変好みで楽しく読みました。 それでこの5冊目でしたが、読んでいてしんどかった。 もちろん、先の話を読みたくてでもこれを飛ばして読んでもいいのか?分からず。やはり順番で読んでおこうと読んだものでしたが。 大猿や山神、山内や烏たちについてのいにしえの話からなるほど!と関連話としてこの先もわかりやすく納得できそうだと思いました。 がしかし単独でこの本を読みたかったか?というと激しく否でした。 序盤から不穏な感じはありましたが、中盤にかかってくると今まで感じたことのないようなゾワっとした感じを受け。さらには気持ち悪さがずっと続くという初体験。 けれど、雪哉や若宮たちの話を読みたいので、これを読んでおいて良かっただろうと思っています。 この作品があり、八咫烏シリーズが生まれたことを尊く嬉しく思います。 この話はシンドイけれど・・・。

Posted byブクログ

2024/03/26
  • ネタバレ

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もしかしてこのシリーズはヤバ女とヤバ男が交互に出てくるんですか?今回はヤバ女のターンだったのかなという認識です。 部分的に、『十二国記』『RDG』『百鬼夜行シリーズ』『ゲゲゲの謎』あたりが好きな人は刺さるところがあるかもしれないなあと思いました。私はグサグサになりました。 ほぼ毎巻恒例の、一件落着したな〜と気が緩んだところを死角から殴られる感じが今回も楽しかったです。己の意志を貫くことってとてもカッコいいのですけど、人ならざるものや人の道から逸れた人がそれを行った時、凡人から見ると大変…大変ですね…自我って大切! あと、たとえ間違ってすれ違って手遅れになったとしても、謝ったりできることをしたりしてケジメをつけること、これもカッコいいなと思いました。志帆ちゃんが母親役を押し付けられるクソみたいな状況におかれながらも自分が逃げたせいで発生した被害を憂い、与えられた立場を逆に利用すると決意したシーンでは彼女の強かさに胸が熱くなりました。その後椿が一度は逃げたことに再度挑戦する場面がきて、まるでこの志帆ちゃんの意志が実ったようで…椿はしっかりと、志帆ちゃんの息子になったんだなぁと感慨深かったです。親子といえば、志帆ちゃんと椿のほかにも、久乃さんと志帆ちゃんや久乃さんと修一さん、山神と奈月彦の間にも親子間の影響やすれ違いの物語が描かれていて読み応えがありました。ほとんどが手遅れでしたが…同時に救いも示されていたので読了感は良かったです。

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2023/12/10

いよいよ全体像というか世界が広がって行ってる。 烏、猿、山神、人間。 ただ、面白くなかったってことはないんだけど、そもそも私が興味持ったのがミステリー的な展開を期待してだったからいよいよ離れてきたかな。

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2023/11/12

山内から外界に視点を移した作品。 烏達の出番が少ないため面白くないのかな…?などと思っていたらあっという間に読了してしまった。 山神に対する志帆の優しさが滲み出ていて感動した。 また、玉依姫についても興味が湧いた。

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2023/11/07
  • ネタバレ

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何故星が5つまでしかつけられないのだろう。好みにドンピシャ。純愛っていいですね。 簡単に言うと阿部智里さんの世界観で美女と野獣を表現したようなもの。愛すること、愛されること、己を自覚すること。今までのシリーズより伏線がはっきりしていた。 椿と志帆は親子であり恋人であり云々。椿が志帆に依存執着するのもちゃんとした理由があった。志帆も山の影響だけでなく病的なお人好しで椿を子供として育てた。 久野が亡くなってしまったことは残念だけどそれで志帆より未練が無くなったのかな、と。サヨも志帆も似た運命を辿りかけているけど一番の違いといったら椿が村を焼き尽くしたこと。 この時も自分勝手な怒りというより志帆を想っていたのかな。志帆が沼に沈められたのは村のせい。復讐か? 初めこそ印象は良くなかったけど自覚って大事だ。「母」となった途端椿もいうことを聞くよね。『英雄』も椿の一部だから優しい志帆を巻き込みたくないのは椿あったのかも。なんにせよ、荒神椿の最期、美しかった。 猿と烏が共にいることに疑問を感じたけれど、大猿以外あまり猿は出てこない。初め山神も猿かと思ったがそんなことなかったね。単にヒトって霊長類だし。 今回八咫烏が少ないしいつもよりポンコツに見える。八咫烏強火担は注意。何度『オイ若宮ァ!』と思ったか。登場人物で「ますほ」を見た時絶対ますほのすすきだと思ったらそうだった。通りで豪華絢爛な着物あるよね。納得。 玉依姫がシリーズ全体で一番好きかも。何度でも言う、純愛っていい。互いを大切に想っていたんだね。これ次のシリーズも出てくるのかな。癒しの術を持つ志帆だし永遠にラブラブしててほしい。他意は無い。本当に本当に本当に本当に大好きな本。泣いた。

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2023/08/17

過去に挫折した八咫烏シリーズとは知らずにいきなり5冊目から読み始めてしまいましたが、一気に読了してしまいました。 主人公の志帆さんが騙されて故郷の村の山神さまの生贄にされてしまう、その村の人たちは酷すぎるけれど自分達を守るためなら犠牲を厭わないという事は現実にもよくある話だな、と...

過去に挫折した八咫烏シリーズとは知らずにいきなり5冊目から読み始めてしまいましたが、一気に読了してしまいました。 主人公の志帆さんが騙されて故郷の村の山神さまの生贄にされてしまう、その村の人たちは酷すぎるけれど自分達を守るためなら犠牲を厭わないという事は現実にもよくある話だな、と。現在にもあるのかな生贄制度…っていうか志帆さんはどうなってしまうの!?なんて思いながらハラハラして読んでいましたが話は想像からうんと外れた展開に。所々で関係する神話の説明もあるのでシリーズ1冊目から読んでいなくても問題なく読めました。 意外なほどに神さまが人間らしくて感情移入してしまいました。人を信じたい、裏切られたら辛い、愛情を寄せられて嬉しいって神さまの心の動きが丁寧に書かれていました。サヨとお別れするシーンは切なく寂しさを感じましたが、やっとお互い許しを得られてほっとしました。 現代社会と信仰に対する意識の変化も考えさせられてしまいました。実際人の手が入らなくて機能しなくなったお寺や神社は増えていますし。あり得ない話ではないよなぁと思いました。

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2023/05/25

日本神話にも登場する三本足の伝説の烏「八咫烏」…人間の姿に変身することもできる彼らが支配する山内を舞台にして描かれる異世界ファンタジー「八咫烏シリーズ」の5作目『玉依姫』です。 この『玉依姫』はなんと阿部さんが高校時代に書かれたお話を元にして書き直しをしたものなんだそうです。八...

日本神話にも登場する三本足の伝説の烏「八咫烏」…人間の姿に変身することもできる彼らが支配する山内を舞台にして描かれる異世界ファンタジー「八咫烏シリーズ」の5作目『玉依姫』です。 この『玉依姫』はなんと阿部さんが高校時代に書かれたお話を元にして書き直しをしたものなんだそうです。八咫烏シリーズのいわば原点とも言えるお話ですね。 今までの4作とは視点がガラリと変わります。情報量が多くてちょっと理屈っぽかったかな。でも山内の、ひいては「八咫烏シリーズ」の世界の成り立ちが明らかとなります。 そして次巻は、1・2作目と同じように、今作と同じ時系列を別視点から描いているそうで、しかも第一部完結!わぁ〜もう早く読みたい、楽しみです。 ところで、今作に出てきた「山内村」の言葉は、阿部智里さんの故郷でもある群馬の「上州弁」を参考にしているそうです。

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2023/04/26

八咫烏シリーズの5作目 今回は八咫烏の世界ではなく、その山内が存在する理由となる山神と人間界の話。 色々な伏線を最後に回収していくのだが、最後が禅問答みたいな終わり方で、少しモヤモヤした読後感。 人が神様を祀る意味だとか、色々考えるところがありました。

Posted byブクログ