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青の数学 の商品レビュー

3.8

122件のお客様レビュー

  1. 5つ

    31

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2024/08/28

『風が強く吹いている』に続いて青春っぽい話が読みたくて手に取った。 数学合宿、とても楽しそう。 志を同じくするものと密度の高い時間を過ごすことは青春っぽさが強く、懐かしいような羨ましいような気持ちになる。 高校生から見た大学キャンパスって確かにキラキラしてるだろうな、自分も当時は...

『風が強く吹いている』に続いて青春っぽい話が読みたくて手に取った。 数学合宿、とても楽しそう。 志を同じくするものと密度の高い時間を過ごすことは青春っぽさが強く、懐かしいような羨ましいような気持ちになる。 高校生から見た大学キャンパスって確かにキラキラしてるだろうな、自分も当時はキラキラして見えたな、という感覚も味わえた。

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2024/08/23

数学?オリンピック? 聞いたことのない競技。 序盤から因数分解が現れ、久々の数学の公式に頭パニック。学生の頃、1番得意分野だった数学でしたが、もう20年以上、30年近くそんな数学と触れることなかったので、正直、図書館で借りてみたものの読めるかなぁと思っていたが。 先々進めると、数...

数学?オリンピック? 聞いたことのない競技。 序盤から因数分解が現れ、久々の数学の公式に頭パニック。学生の頃、1番得意分野だった数学でしたが、もう20年以上、30年近くそんな数学と触れることなかったので、正直、図書館で借りてみたものの読めるかなぁと思っていたが。 先々進めると、数学をスポーツに例えたスポ根小説。しかも、数学の解き方なんて覚えてなくても、面白い!と思うのも中盤まで。 どんどん読み進めるうちに、後半あたりから参考書を読んでいる感覚で、少々疲れる。登場人物も次々と出てきて、あなたは一体何者?と捻りながら読む。 続編もありそうですが、続きを読みたいかと問われるとナシかなぁ。

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2024/08/16

数学が好きな者が集うネット上のコミュニティ、E2(Eの2乗)。ここでは、腕自慢達が日々数学で決闘している。そこを舞台として、各々が 数学とは? 決闘とは? と自問自答しつつ難問を解いていく青春物語。 栢山という列記とした主人公がいながらも、まるで群像劇のように展開されていた。 ...

数学が好きな者が集うネット上のコミュニティ、E2(Eの2乗)。ここでは、腕自慢達が日々数学で決闘している。そこを舞台として、各々が 数学とは? 決闘とは? と自問自答しつつ難問を解いていく青春物語。 栢山という列記とした主人公がいながらも、まるで群像劇のように展開されていた。 数学に対する姿勢や矜恃が、それぞれのキャラクターごとに活き活きと描かれている部分がすごく好みだった。 登場人物が皆それぞれ全力で突き進む姿に、自分も何か没頭できるものを見つけたい・全力を尽くしたいと感じた。 特に、栢山の「何もしないで、好きなものなんて見つかるわけねえじゃん。一生見つかんねえよ」という言葉が心に残った。

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2024/08/10

数学は正直分からないけど、物語は面白かった。 数学をもう一度やってみようかなと思わせられた。 栢山が数学を知り、貪欲になっていく様をこれからも見続けたい。

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2024/07/30

数学をやり続ける主人公は若き数学者がネットに集っていることを知り、参加することになる。そこから始まる数学青年たちとの交流。青春を数学に捧げる数学バトルの物語。 文系の私でも楽しめる話だが、数学に心得があればもっと楽しめたのだろうと思う。私なんかは数学合宿と聞いたら身震いして...

数学をやり続ける主人公は若き数学者がネットに集っていることを知り、参加することになる。そこから始まる数学青年たちとの交流。青春を数学に捧げる数学バトルの物語。 文系の私でも楽しめる話だが、数学に心得があればもっと楽しめたのだろうと思う。私なんかは数学合宿と聞いたら身震いしてしまうが、それに本気で取り組む一般人とは全く別世界の青春。

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2024/07/06

とても、よかった。 算数から分からない私でも、数学は論理、って言うのはよく理解できた。 話の進み方も論理的でよかった。

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2024/03/16

とある数学の才能を持つ高校生が、同じ数学好きの同年代の人たちと数学で競い合う。数学で競うのはどうしてだろう、と疑問を持ちながら数学を解き続ける。 なぜ、なぜ、なぜ、が飛び交う高校生たちの苦悩も感じられた。それこそが青春なのか。 数学の内容はあまり触れず、ぼんやりとした世界観の中...

とある数学の才能を持つ高校生が、同じ数学好きの同年代の人たちと数学で競い合う。数学で競うのはどうしてだろう、と疑問を持ちながら数学を解き続ける。 なぜ、なぜ、なぜ、が飛び交う高校生たちの苦悩も感じられた。それこそが青春なのか。 数学の内容はあまり触れず、ぼんやりとした世界観の中で人たちが自分の疑問について話してる描写が多くて推測して補う部分が多く読むのに疲れた。正直言うと、『数学が面白いと思える小説』を期待していたが、違った。学園ドラマものだと思えば面白く読めたと思う。

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2024/01/14

本の装丁とかがラノベっぽかったのであまり期待していなかったのだが、思わぬ誤算でめちゃくちゃ面白かった。 私は正直数学があまり得意な方じゃないけど、それでも読み終わった時には数学を解きたくなっていた。恋愛小説読み終わった後に恋愛したくなるのと同じ感覚。 不思議。 著者はきっと数学...

本の装丁とかがラノベっぽかったのであまり期待していなかったのだが、思わぬ誤算でめちゃくちゃ面白かった。 私は正直数学があまり得意な方じゃないけど、それでも読み終わった時には数学を解きたくなっていた。恋愛小説読み終わった後に恋愛したくなるのと同じ感覚。 不思議。 著者はきっと数学科卒とかなんだろうなあ…と著者紹介を見たら、なんと普通に早稲田の一文卒。 めちゃくちゃ文系。 でも逆に、その輪の外にいるからこそここまでのものが書けるのか、とへんに納得もした。 数学の魔力に取り憑かれている当事者だったら、ここまで冷静に伝わりやすく面白く、数学の計り知れなさを書けないかもしれないな、と。 シリーズもので続刊があるそうなので、それももちろん読む。

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2023/12/29

比喩などの表現技巧が沢山、登場人物の名前が難しくてそっちに気が取られるという印象が大きい。これらと数学というテーマとのある種の矛盾を感じたりもしながら、もっと早く読んでおけばよかったと思った。数学ができない人生(苦手だから高校序盤で諦めていた)だったから、来世では登場人物たちみた...

比喩などの表現技巧が沢山、登場人物の名前が難しくてそっちに気が取られるという印象が大きい。これらと数学というテーマとのある種の矛盾を感じたりもしながら、もっと早く読んでおけばよかったと思った。数学ができない人生(苦手だから高校序盤で諦めていた)だったから、来世では登場人物たちみたいな青春を送りたいと強く思うし、なぜかジェラシーをも感じてしまう。出てくる数学ワードや問題にほんの少しでも馴染みを感じるられるから、全くできなくても進学校で高校数学の授業を受けておいてよかったと思えた。

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2023/12/28

 数学は、中世の時代から競い合うことで発展してきた歴史があり、本作は、そんな数学の問題に真剣勝負を挑む若者たちの物語です。  主人公は高1男子・栢山。冒頭、天才女子高生・京香凜と出逢い、「数学って、何?」と問われ困惑‥。栢山は高校入学後、本格的に数学と向き合っていきますが、この...

 数学は、中世の時代から競い合うことで発展してきた歴史があり、本作は、そんな数学の問題に真剣勝負を挑む若者たちの物語です。  主人公は高1男子・栢山。冒頭、天才女子高生・京香凜と出逢い、「数学って、何?」と問われ困惑‥。栢山は高校入学後、本格的に数学と向き合っていきますが、この問いが繰り返し通奏低音のように鳴り響き、物語を貫きます。  栢山は、若い数学愛好家が集うネット空間「E2」や夏合宿「数学の国」で競い合い、数学をやる意味、勝負をする必要性の有無を考え続けます。そして、追求を重ねることで成長していきます。  本文中に、数学者や数式などがたくさん出てきますが、理解できなくても何ら問題ありません。本書の肝はそこではないでしょうから‥。  数学でなくても、野球でも、登山でも共通していること‥。そうです、「何のためにそれをするか?」という問いへの〝答えの模索〟こそが重要ですね。  年配の読者へは、正解は見えなくても、一心不乱に直向きに取り組み、その先の景色を見ようとする純粋な気持ちを思い出させてくれます。  若い読者へは、努力とか才能を超越した、「無の境地」を続けてチャレンジすることの、経験値の大切さを伝えている気がします。  老若男女、数学の得手不得手に関わらず、楽しめる一冊でした。 (ここから全く余談の独り言)  著者の王城さんは文学部出身のようですが、よくこんな物語を書けるなあ、と感心します。参考文献が数学の学術専門書の山、山、山‥(ゲッ!)  天才女子高生・京(かなどめ)の登場場面が少なく、最初から続編を想定していたのでしょうか? 気になるところです。  主な登場人物の名前に漢数字があって、読みも複雑なのは敢えてなんですかね? 数学だけに‥。 栢山、七加、十河、五十鈴、三枝、京(10の16乗)、一ノ瀬、九十九書房‥(笑)

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