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はなとゆめ の商品レビュー

3.6

67件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    25

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2022/01/23

冲方丁の歴史人物シリーズ。 SFで知った著者だが、「天地明察」における時代を超えた人物描写に惹かれ、枕草子の世界を読む。自分の華を知るまでの清少納言の弱さから、機知を知り、定子を守るため強くなると決めるまでの心情が心地良い。枕草子をきちんと読もうと思う。

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2021/09/05

21/09/04 母にプレゼントしてもらい初めて読んだときから大好きになった本を久しぶりに 全てが美しくて儚くて「華」と呼ぶに相応しい世界が広がっている。 読んでいるとずっと胸がきゅーっとするようななんだも言えない愛おしさをこんなに感じたことの無いお話。このお話以外では味わうこ...

21/09/04 母にプレゼントしてもらい初めて読んだときから大好きになった本を久しぶりに 全てが美しくて儚くて「華」と呼ぶに相応しい世界が広がっている。 読んでいるとずっと胸がきゅーっとするようななんだも言えない愛おしさをこんなに感じたことの無いお話。このお話以外では味わうことの出来ない気持ちが味わえる。 誰しもが知る清少納言が主人公。所々、有名なエピソードを無理やりねじ込んだ(?)感がある箇所もあるが、清少納言が見た様々な「華」が風流に描かれている。当時の様子は歴史でしか知らないが、本当に目の前に情景が浮かぶようで、和歌のやり取りなんて愛おしくて愛おしくてたまらない。 一条帝と定子様の愛も最初から最後まで揺るぎなくて、それと渦巻く政治の闇にハラハラもする展開。 沢山の和歌が出てくるが、特にわたしは、則光にワカメを送ったエピソードが好き。笑 こんな風流な世界が日本にあったなんて本当に素敵。そんな世界を垣間見れる大好きなお話。

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2021/08/02

たった一人で、あの藤原道長に戦いを挑んで中宮定子さまとの優雅で知的な楽しい思いでを、書いた清少納言。 紫式部が仕えた道長の娘って、どんな人だっけ?

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2020/09/29

終始、主人公である清少納言の視点で書かれているが、 説明的な表現になっていないのが、 読みやすい。 清少納言の史実を知っていれば、 なお楽しめる作品。 再読の価値あり。

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2020/07/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

清少納言が『枕草子』を書くまでのお話。中宮定子に仕えた時から始まり、都を去るまで。 中宮定子に才能を見出され、その時代では少し異端であるが雅な趣を追い求めている姿が描かれていた。 最後の解説まで面白かった。

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2020/07/07

清少納言の生涯の話で、割と面白かった。昔の人は、歌のやり取りで気持ちを伝え合っていて、自分には出来ないと改めて感じた。

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2019/12/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

苦手だった時代小説のイメージを著者である冲方丁「天地明察」で変えられ、読んでみようと手にした一冊。 清少納言「枕草子」の物語であるが、読後の感想としては実に深い物語であった。 読め始めてからは私自身の無知さ故に時代小説特有の言葉遣いや登場人物の名前、相関関係等、やはりとっつきにくさもあり世界観に引き込まれるまでに3日を要した。 清少納言が生きた平安時代中期(藤原氏全盛の時代)に帝位にあった一条天皇とそのきさき中宮定子の愛の物語なくして「枕草子」が誕生する事はなかった事に気づき、定子の人生をかけた愛の物語が本作により深みを与え、一途なまでに定子に仕え、時代に翻弄され続けた清少納言の存在を際立たせている。 私自身、本作ではもっと「枕草子」について深く掘り下げた内容になっているものだと思い込み読み進めたが、あくまでも個人の感想としては時代に翻弄されながらも愛に生きた2人の女性(中宮定子と清少納言)の物語であった。 説明 内容紹介 なぜ彼女は、『枕草子』を書いたのか――。28歳の清少納言は、帝の妃である17歳の中宮定子様に仕え始めた。華やかな宮中の雰囲気になじめずにいたが、定子様に導かれ、その才能を開花させていく。機転をもって知識を披露し、清少納言はやがて、宮中での存在感を強める。しかし幸福なときは長くは続かず、権力を掌握せんとする藤原道長と定子様の政争に巻き込まれて……。清少納言の心ふるわす生涯を描く、珠玉の歴史小説! 内容(「BOOK」データベースより) なぜ彼女は、『枕草子』を書いたのか―。28歳の清少納言は、帝の妃である17歳の中宮定子様に仕え始めた。華やかな宮中の雰囲気になじめずにいたが、定子様に導かれ、その才能を開花させていく。機転をもって知識を披露し、清少納言はやがて、宮中での存在感を強める。しかし幸福なときは長くは続かず、権力を掌握せんとする藤原道長と定子様の政争に巻き込まれて…。清少納言の心ふるわす生涯を描く、珠玉の歴史小説!

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2019/12/07

清少納言が定子と出会わなければ、枕草子は生まれなかった。と思うと、人と人との出会いは奇跡。本のタイトルが内容とぴったり合う。

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2019/11/25

ワシはいま猛烈に枕草子が読みたい!そんな気持ちにさせられる、枕草子と清少納言を研究して再構築した物語だった。 日本人の多くが教科書で触れその有名な冒頭文のみ語られがちなそれらに、これだけ豊かな色彩と物語を持たせたことにまずは感嘆する。 話は清少納言と、彼女が仕えた中宮定子を軸...

ワシはいま猛烈に枕草子が読みたい!そんな気持ちにさせられる、枕草子と清少納言を研究して再構築した物語だった。 日本人の多くが教科書で触れその有名な冒頭文のみ語られがちなそれらに、これだけ豊かな色彩と物語を持たせたことにまずは感嘆する。 話は清少納言と、彼女が仕えた中宮定子を軸に、宮中の華やかさと権力闘争を描き、枕草子誕生秘話となる。自分より遥かに若く、それでありながら才気煥発な人に出会える喜びを読むと、こんな人に出会い、仕えたことは本当に幸せなのだろうなと思う。 きっとこんなはなとゆめが、千年の昔にあったのだ。

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2019/11/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

清少納言の物語であるが、あ、平安時代の枕草子のアレね、と思って読むと全く違う。解説にかいてある通り、「平安時代のキャリアウーマン小説」と表現するのがぴったりな作品だ。 平安時代という時代の違いこそあれ、主君、中宮に中忠誠を誓った、働く女が、その繁栄と陥落(に近い)の苦しみの中で、どのような気持ちで生きてきたのか。 働く女性にこそ読んでほしい作品である。 私こそ働く女として、行き詰まりを感じているときにこの本を読んだ。 序盤は、あんまり面白くなかったのだが、途中からぐいぐい引き込まれ、最後は少し泣いた。 読む人を選ぶだろうが、私には本当に心に刺さる作品でした。

Posted byブクログ