学校が教えないほんとうの政治の話 の商品レビュー
本当に中立な立場から学校で政治を教えることは難しいと本書。なんでこんなことが起こるのかと考え始めたところから、いくつもの説明の仕方が発生し、その選択肢の中から自分で判断する能力が磨かれると思います。
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書評という形で社会の様々なものについて、私にその見方を教えてくれてきた斎藤美奈子が、ついに直球を投げてきた。 タイトルの”学校が教えない”は、”学校では教えることができない”というのが正確な表現ではないかな、と思います。学校で教えなくたって、身近な大人が冷静に教えることができれば...
書評という形で社会の様々なものについて、私にその見方を教えてくれてきた斎藤美奈子が、ついに直球を投げてきた。 タイトルの”学校が教えない”は、”学校では教えることができない”というのが正確な表現ではないかな、と思います。学校で教えなくたって、身近な大人が冷静に教えることができればいいんだよね。
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学校で教えないって程じゃないよね。「中立なんてないんだ、中立ってのは賛成ってこと。」ここら辺は学校で教えるべきだよな。
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視点の設定、説明のための表現、説明の順番が新鮮に感じられ、勉強になった。 特に、右翼左翼、右派左派、ウヨクサヨク、全体主義個人主義、体制派反体制派のタームの使い分けが分かりやすい。
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政治に関心が持てないのは『ひいきのチーム』がないから でも、学校や世間では、ひいきのチームの応援を公式にはできない。 どっちがホームでどっちがアウェイかを決めることが必要。 あえて単純化して2項対立で表現していく内容に関しては、 新鮮で面白いと思いました。 でも、著者は自分で書い...
政治に関心が持てないのは『ひいきのチーム』がないから でも、学校や世間では、ひいきのチームの応援を公式にはできない。 どっちがホームでどっちがアウェイかを決めることが必要。 あえて単純化して2項対立で表現していく内容に関しては、 新鮮で面白いと思いました。 でも、著者は自分で書いてあるとおり、思いっきり 左翼的な考え方であるので、論評はどちらかというと そちらの考えが多く述べられています。そういう意味では 中立な立場ではないものです。ただ、この著書の中で 政治的には中立なんてありえない。という過激だけど ある意味その通りな意見もあり、もしかして本質論の ような気もします。 第1章 体制派と反体制派 第2章 資本家と労働者 第3章 右翼と左翼 第4章 国家と個人 第5章 保守とリベラル 現在の政府や世間風潮としては、右翼的、国家全体主義的な保守が優勢になりつつありますが、個人的には、自分も左翼であり、個人主義であり、リベラルな立場が気持ちいいものと感じます。
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前から一度読みたかった斎藤美奈子さんの最新著、偶然に本屋で見かけて購入しました。 野球になぞらえて、「ひいきの政治チーム」を読者に考えてもらうための実践的政治入門書。するどい切り口と表現、歴史的な経過もたどることができる中身。新聞のコラムで読んでいた斎藤さんと長く会話ができたよう...
前から一度読みたかった斎藤美奈子さんの最新著、偶然に本屋で見かけて購入しました。 野球になぞらえて、「ひいきの政治チーム」を読者に考えてもらうための実践的政治入門書。するどい切り口と表現、歴史的な経過もたどることができる中身。新聞のコラムで読んでいた斎藤さんと長く会話ができたようで、とてもよかったです。 「政治を考えるのに中立はない」、「メディアの役目は中立公正、不偏不党ではなく権力の監視」。それがもっと常識になる必要がありますね。政治に対する怒りは、「何でこんな目にあうの」「あの人が何でこんな境遇に置かれているの」という私憤・義憤から始まるという指摘は、その通りだと思います。そんな材料は周りにたくさんあり、そのことを多くの人に伝えていくことが必要ですね。常に自分の立ち位置を、しっかり確認していきたいと思います。 おすすめの一冊です。
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最近、タイトル見てから著者名みて、「なんでこの人がこのテーマで書いてるの?」となることがしばしば。本書もその一つ。 中高生向けなだけに、軽妙な語り口で政治についてわかりやすくテンポ良くおしえてくれる。 ひいきの野球チームを例えに出して政治に対する無関心さを分析したり、政治とは何...
最近、タイトル見てから著者名みて、「なんでこの人がこのテーマで書いてるの?」となることがしばしば。本書もその一つ。 中高生向けなだけに、軽妙な語り口で政治についてわかりやすくテンポ良くおしえてくれる。 ひいきの野球チームを例えに出して政治に対する無関心さを分析したり、政治とは何かと説明する過程で、政治の歴史についてもわかりやすいため、歴史の勉強(理解を深めるという意味でではあるが)にもなって学べることはたくさんあった。 なにより感心したのは、実は日本語の表記である。 中高生という読み手にとって、体制に反体制、右翼と左翼といった馴染みのない単語の羅列にたいしての配慮だろう、タイトルからして「ほんとう」や、本文では「じじつ」がひらがな表記である。漢字での名詞などはひらがな表記は出来ないから、少しでも文章が平易そうと思わせる手段だろう。日本語の文章は、漢字とひらがなの比率が、3:7がほどよいと言われている。 比率まで考えていたかはともかくとして、可能な限りひらがなで表記することによって、子どもがページ全体を見渡しただけで、漢字がたくさんで読みたくない!モードを回避しようと頑張ってる。 まあ、私には「じじつ」がひらがな表記だったのにはショックを与えたけれど。 ひいきのチームなしに、どうしたら前向きに、モチベーションあげて政治参加が出来るのか。その答えは最後にある。
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