その島のひとたちは、ひとの話をきかない の商品レビュー
田舎というのは噂になるのが早く、それ故に暮らしづらさがあったり、皆んなと同じというところからはみ出ることのできない息苦しさがあるとよく聞くが、自殺希少地域では、噂話で終わらせるのではなく、困っている人がいたら支え合おう、違いを受け入れようとする土壌が整っているのかな、と思った。 ...
田舎というのは噂になるのが早く、それ故に暮らしづらさがあったり、皆んなと同じというところからはみ出ることのできない息苦しさがあるとよく聞くが、自殺希少地域では、噂話で終わらせるのではなく、困っている人がいたら支え合おう、違いを受け入れようとする土壌が整っているのかな、と思った。 私はどちらかと言うと閉鎖的な空気のある家庭環境で育ち、両親も世間体を気にするタイプだったからこそ、噂話にされるのを恐れ、だからオープンに自分の悩みについて語るのを恐れていたけれど、この本を読んでいたら「噂話にされたくない」という心のブロックを外して生きてみてもいいかもと思えてきた。触れられたくない心の部屋の風通しをよくすることのメリットもデメリットも存在するけれど、自分が自他に優しくあることを意識していたら自然とそういう人たちを引き寄せることができるし、悩みを抱えたままの自分で社会の中に存在させてあげること、周りと対話していくことの勇気が大切なように感じた。 コミュニティづくり、組織づくりにも大切なことが色々と書かれている本だなぁと思った。
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気になって手に取らずにはいられないタイトル、 もぉ手に取ってみるしかないですね(^ ^;; 「人生には何かあるもんだ」 という前提で、人づきあいがある。 つい、平穏無事で、他人の世話にならないのが最良のように考えてしまう。 でも、そんな人生はありえない。 そっか、前提が間違っ...
気になって手に取らずにはいられないタイトル、 もぉ手に取ってみるしかないですね(^ ^;; 「人生には何かあるもんだ」 という前提で、人づきあいがある。 つい、平穏無事で、他人の世話にならないのが最良のように考えてしまう。 でも、そんな人生はありえない。 そっか、前提が間違っているから、良かれと思っていろいろ対応や対策とかしてもピントハズレになっちゃってるのかも、、、、 ほんとにこの地が住み心地かいいか、は、謎、 (多分、私にはムリ(^ ^;; ) だけど、「何かあった」時でも、自殺とは違う解決に至れるのはいいね、と思う。
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2024年10月「眼横鼻直」 https://www.komazawa-u.ac.jp/facilities/library/plan-special-feature/gannoubichoku/2024/1001-16210.html
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この本はどうやって自殺者が減らせるのか、って話だけど、今やメンタルの不調がー、っていうのは世の中の至る所で見つかるもので、そういう意味でこの本はビジネス書としても結構役に立つよなぁ、というわけです。ダメならさっさと工夫して対応しろとか、問題が見つかったら何しろ速攻で手当しろとか、...
この本はどうやって自殺者が減らせるのか、って話だけど、今やメンタルの不調がー、っていうのは世の中の至る所で見つかるもので、そういう意味でこの本はビジネス書としても結構役に立つよなぁ、というわけです。ダメならさっさと工夫して対応しろとか、問題が見つかったら何しろ速攻で手当しろとか、人に何かをやらせようとしてもやってくれんからちゃんと話を聞けとか。いや他にもシンプルながらもグッとくるメッセージが多くて、ついつい明日からでも使いたくなる感じ。 全体的にはビジネスといっても管理職向けかな。 というわなかなかにヒットでしたよ。
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自殺を世界からなくしたい、その思いから本書を手に取った。著者は、人間関係の濃さが自殺希少地域と必ずしも関係がないことに驚いているようだが、「他人に対する注意量」を人間関係の濃さとすると、矢張りどの自殺希少地域も人間関係は濃いのでは?と思った。ただ、このような形の関係性があるのか、...
自殺を世界からなくしたい、その思いから本書を手に取った。著者は、人間関係の濃さが自殺希少地域と必ずしも関係がないことに驚いているようだが、「他人に対する注意量」を人間関係の濃さとすると、矢張りどの自殺希少地域も人間関係は濃いのでは?と思った。ただ、このような形の関係性があるのか、という点に関しては目から鱗の点も多く、非常に興味深く読ませて頂いた。自殺という視点に限らず、人間関係をより良くする、という点に関しては今後も考え続けていきたい。
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いい本。このタイトルもいい。 向かっている方向感が同じなら、そこに向かう方法論の違いは、対立ではなく、対話を通して解決出来る。というのは、会社の組織運営にもつながる(もともとドラッカーの考え方だから当たり前だが)。それが、自殺希少地域の特徴につながるとは驚き。会社のメンバーの心...
いい本。このタイトルもいい。 向かっている方向感が同じなら、そこに向かう方法論の違いは、対立ではなく、対話を通して解決出来る。というのは、会社の組織運営にもつながる(もともとドラッカーの考え方だから当たり前だが)。それが、自殺希少地域の特徴につながるとは驚き。会社のメンバーの心身の健康にもつながるはず。
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優しい本だった。 筆者も登場人物も皆優しい。温かい。 自殺希少地域を旅した記録である。 結局は人を孤立させない事が大切なのだと感じた。 「オープンダイアローグ」 即時に助ける/ソーシャルネットワークの見方/柔軟かつ機動的に/責任の所在の明確化/心理的なつながりの連続性/不確かさに...
優しい本だった。 筆者も登場人物も皆優しい。温かい。 自殺希少地域を旅した記録である。 結局は人を孤立させない事が大切なのだと感じた。 「オープンダイアローグ」 即時に助ける/ソーシャルネットワークの見方/柔軟かつ機動的に/責任の所在の明確化/心理的なつながりの連続性/不確かさに耐える、寛容/対話主義 今の世の中で目の前の人を信じる事は難しくなっていると感じる。見ず知らずの人に自宅のトイレを貸す事なんて私には無理だ。この自殺希少地域のようにゆったりした人とのつながりを作るのは可能なのかな。
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オープンダイアローグで知り、前から読んでみたいと思っていた森川すいめい先生の本。読んでいて優しい気持ちになる心地良い文章。語られる内容も、厳しさや苦しさもあるのだけれど、それでも自分と他人との差が少ないというか、優しさとはまた違う気がする、なんとも言えない包容力、寛容さがある。 ...
オープンダイアローグで知り、前から読んでみたいと思っていた森川すいめい先生の本。読んでいて優しい気持ちになる心地良い文章。語られる内容も、厳しさや苦しさもあるのだけれど、それでも自分と他人との差が少ないというか、優しさとはまた違う気がする、なんとも言えない包容力、寛容さがある。 援助者の1人として、ただ困っている人を助ける、でいいんだよなぁと思う。自立できるように、とかタメにならないのではないか、と助けることを躊躇したりためらうことがあるけれど、この本を読んでいたら、そんなことは気にしなくてもいいのかなぁという気持ちになる。ただ、ありのままの姿を受け入れる、認める。簡単だけど難しい。自分のことも相手のことも、ありのままを認めていく。みんながそうできたら、社会はもっと居心地が良くなるにちがいない。
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タイトルや評判をきいて、身構えて読み始めたのですが、それがほろりと崩れ、ふと笑いがこぼれたり、あたたかなものが胸にあふれました。 読みながら、どこかで出会ったあたたかな人たちや、素朴な善意を届けてくださった人のお顔が浮かびました。 読み終えたとき、肩の力がやわらかく抜けて、私...
タイトルや評判をきいて、身構えて読み始めたのですが、それがほろりと崩れ、ふと笑いがこぼれたり、あたたかなものが胸にあふれました。 読みながら、どこかで出会ったあたたかな人たちや、素朴な善意を届けてくださった人のお顔が浮かびました。 読み終えたとき、肩の力がやわらかく抜けて、私もこんなふうに生きてみたいと思えるようになりました。 すべての人のいきやすさにつながる、暮らしやすい地域について考える、よい機会になる一冊でした。
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知人に勧められてよんでみた。自殺希少地域の取材を通して、それらの地域は助けること、助けられることが当たり前の社会になっているという。コミュニケーションは実は希薄だが多くの人と繋がりがある。助けたいから助けるのであり、自分を相手に合わせているわけでもない。おそらく絶妙なコミュニケー...
知人に勧められてよんでみた。自殺希少地域の取材を通して、それらの地域は助けること、助けられることが当たり前の社会になっているという。コミュニケーションは実は希薄だが多くの人と繋がりがある。助けたいから助けるのであり、自分を相手に合わせているわけでもない。おそらく絶妙なコミュニケーション、対話の慣れがなせる技なのかもしれない。都会に生きる者にはできないことなのだろうか?仕事仲間との付き合い方もいろいろと考えさせられる。人との関係にちょっと疲れた人は読んでみるとよいかもしれない。
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