アウシュヴィッツの図書係 の商品レビュー
どう感想を書いていいのかわからない。 ディタの勇気や諦めない気持ちなどとたくさんのことを思ったけど、そのまま読んだまま自分の中にしまっておこうとおもった。 本をもっともっともっと読みたいっておもった。
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あれれ。感想書くの忘れてた。 アウシュアヴィッツの悲惨さは伝わってくれけど、本作主人公は其れを乗り越えて生き残った人。 感動します。読み終わって3ヶ月も経つと流石に文章がうかんでこない。失礼しました。
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家畜以外の扱いを受けながら、死と隣り合わせな凄惨なアウシュビッツの収容所で続けられた子供たちへの教育。そこで取り扱う八冊の本を管理する図書係のディタ。図書係と言ってもナチス公認では無いから、それを隠し通さねばならない。次に死ぬのは自分かも知れないという状態にありながら、家族を庇い...
家畜以外の扱いを受けながら、死と隣り合わせな凄惨なアウシュビッツの収容所で続けられた子供たちへの教育。そこで取り扱う八冊の本を管理する図書係のディタ。図書係と言ってもナチス公認では無いから、それを隠し通さねばならない。次に死ぬのは自分かも知れないという状態にありながら、家族を庇い合いながら、本を守り抜く。実話に基づいた話であり、物語には『アンネの日記』で有名なアンネ・フランクも登場する。 ディタは、目の前の現実から逃避するために人目を忍んで読書する。本の世界に没入する事で、想像の世界に友人を求め、悲惨な収容所から外の世界へ行けるのだ。読書には力がある。そう考えると、反対に私がディタのいる世界に没入するという事を考える。凄惨な世界に行けるのか。ディタと私の読書の質の違いを考えざるを得ない。恐らく、想像世界への没入感にはある種の現実世界の濃度による浸透圧の差や距離感が影響するのだろう。 地獄からの解放。本記録では、戦争の終わりによる状況の好転以外に、脱獄、死、叛逆、買収などの手段が描かれる。リスクを伴い、自らの運命が分からぬ中での判断。多くは、状況も知らされぬ中で、耐え忍ぶしか無かったのだ。自分ならどうするのだろうか、威勢の良い事を妄想してみても、それこそ読書にリアリティがないのかも知れない。答えは出ない。しかし、自らを場面に投影する事に、追体験的意味があるような気がした。いや、その時代のアウシュビッツに行きたい訳ではないのだが。
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実話を基にした お話です。 アウシュヴィッツから 生きて出られるという奇跡 そして アウシュヴィッツで 正気を保てたのは 本という 心の支えがあったから・・・・ 当時 本は 回収されてしまっていたけど 必死になって 隠し持っていた よれよれになってしまった本が 子供たちにとって...
実話を基にした お話です。 アウシュヴィッツから 生きて出られるという奇跡 そして アウシュヴィッツで 正気を保てたのは 本という 心の支えがあったから・・・・ 当時 本は 回収されてしまっていたけど 必死になって 隠し持っていた よれよれになってしまった本が 子供たちにとって 笑いや 感動を与えてくれた・・・・ アウシュヴィッツについての本では 以前読んだ 夜と霧でも そうでしたけど 生き残るには 心が大事でした。 食べるものがなく 病気が蔓延している中で 生きていくのは どれだけ 大変なのか 想像もできませんが 本を読む事で 少しでも 悲惨な事を 理解できます。 この本は 夜と霧よりも 読みやすいので 多くの人にも読んでもらいたいと思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「アンネの日記」は捕まるまでの話だけれど、こちらは捕まってから解放されるまでのお話。以前、アウシュヴィッツに郵便があるという話があって驚いたけど、こちらは学校まであってさらに驚いた。家族収容所なるものがあったことにも。 話ももちろん素晴らしかったけれど、あちらこちらに名言が散りばめられている。特にヒルシュの話は本をあまり読まない人たちにも響きそうだと思った。 今更ながら、強制収容所の暮らしが想像以上に酷くて驚いた。その中でもみんなが逞しく生きていく姿にも驚いた。人は希望がなければ生きてはいけないのだと改めて思った。 主人公はアウシュヴィッツからの解放後、イスラエルに移住したけれど、そこでもまた戦争があり、大変だったんだろうなと思った。
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世界はこんなにも良書に溢れているのに 人はなぜ『本』から学ばないんでしょう ホロコーストなんてものが人間の発想なんてことがにわかには信じられないんですが史実なんですよね 推計で600万人(諸説あり)ものユダヤ人が犠牲になったとも言われていて 悪魔だってもう少しマシなんじゃないか...
世界はこんなにも良書に溢れているのに 人はなぜ『本』から学ばないんでしょう ホロコーストなんてものが人間の発想なんてことがにわかには信じられないんですが史実なんですよね 推計で600万人(諸説あり)ものユダヤ人が犠牲になったとも言われていて 悪魔だってもう少しマシなんじゃないかと思わせるほどです よく「悲劇は二度と繰り返すな」などと言われますが今ではもう映画の宣伝に使われるだけの言葉になってしまったようです 本作は悪名高きアウシュヴィッツ収容所に実在した8冊だけの秘密の図書館の物語でフィクションを元にしています このタイプの作品を読んでいつも思うのは歴史の持つ圧倒的な力ですよ 「本当にあったこと」が持つ有無を言わさぬ説得力 そしてやはり本作が他のホロコースト関連の物語と違うのが『本』を題材にしてるところです 本好きなら誰でも一度は思ったようなことがより鋭角的に表現されています 『本』の持つ力がよりハッキリと感じられます ですが現実の世界を見た時にやはり『本』の持つ力には限界があるのだなぁ…と悲しく思ったりするのです そしてそしてやっばり本を粗末に扱う奴はディタに怒られろ!と思うのでした
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大人も子どもも、本が、物語が、世界への扉が、未知への好奇心が、心の騒めきを鎮める重石になり、光を感じる光源となり、自分を外から見つめる道具になりうる。 本の持つ可能性を強く感じる。 過酷という言葉では言い表せないであろう時と空間の中で、志を折らずに闘った人達。 同じ民族でも様...
大人も子どもも、本が、物語が、世界への扉が、未知への好奇心が、心の騒めきを鎮める重石になり、光を感じる光源となり、自分を外から見つめる道具になりうる。 本の持つ可能性を強く感じる。 過酷という言葉では言い表せないであろう時と空間の中で、志を折らずに闘った人達。 同じ民族でも様々な考えの人々がいて、今の自分、自分のルーツに不利益な事実について、それは事実ではないと言い募る歴史の不確かさ、脆弱性。 歴史となる中で、どういう声を聴くべきかにも強く気付かせてくれる。 今のウクライナ侵攻も心を掠めながら読み進める。
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アウシュヴィッツには生半可な気持ちで行ってはいけない。昔、ポーランドに旅行する際に読んだガイドブックにそう書かれていたことを思い出した。 実話に基づいたフィクション。だけど真実が垣間見える。読んでいた沸き起こった感情や情景。作中にもあるように、「本は別の世界へ連れてってくれる。...
アウシュヴィッツには生半可な気持ちで行ってはいけない。昔、ポーランドに旅行する際に読んだガイドブックにそう書かれていたことを思い出した。 実話に基づいたフィクション。だけど真実が垣間見える。読んでいた沸き起こった感情や情景。作中にもあるように、「本は別の世界へ連れてってくれる。」そう、知らなかった世界へ。 戦争は人の心を蝕む。それでも本はどんな地獄でも希望の種になる。本当に勇気ある人は怖がる人。心強いユダヤ人リーダー、フレディ・ヒルシュはどれだけの人を救ったか。そして図書係エディタ。今も彼の意志を引き継いでいることは十分伝わる。 この本読むと杉原千畝のやったことがいかに神がかりであるかを実感する。 あんな狂気の世界を二度と作ってはいけない。
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確か「チャリング・クロス84番地」にこの本が登場して、気になって図書館で借りました。 アウシュヴィッツ関連の本だと「夜と霧」は読みましたが、これも読めて良かったと思える本でした。 8冊の本と、人々によって語られる「生きた本」だけの世界一小さな図書館。 人間としての尊厳が失われた...
確か「チャリング・クロス84番地」にこの本が登場して、気になって図書館で借りました。 アウシュヴィッツ関連の本だと「夜と霧」は読みましたが、これも読めて良かったと思える本でした。 8冊の本と、人々によって語られる「生きた本」だけの世界一小さな図書館。 人間としての尊厳が失われた世界で、本は命を救うことはできないけれど、人々に知識や知恵を与え、想像力を育み、思考するという、人間性をもたらすもの。 それを守るために希望や勇敢さを失わないディタに勇気をもらい感動しました。 プレゼントされたオルゴールを見て「でも、それ食べられないわ」と答えた少女の言葉が、その環境の過酷さを物語っていて、胸が痛かった。 実話を元にしたフィクションですが、人類が二度と繰り返してはいけない歴史を忘れず、後世に紡いでいくことは今を生きる人間の使命なんだと、改めて思いました。
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14歳から16歳まで、収容所で過ごした実在の人物のノンフィクションを交えたフィクション。 一貫して冷静に少女目線で描かれている。生き延びてくれて心から本当にありがとう!
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