小説 君の名は。 の商品レビュー
映画を見てよくわからなかった時間と空間の工作がかなりわかるようになった。しかし物語の設定にかなり無理がある、ということがよくわかったとも言える。美しい画面と素晴らしい音楽に浸ることができれば良いのかもしれない、口噛酒についてもこの原作を読んでから見ればよくわかると思う。
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映画『君の名は。』を監督みずからノベライズ。そもそもノベライズというものが好きではありません。なんとなくチャラい気がするから。しかも本作の解説は川村元気氏。川村氏といえば、ベストセラーとなった『世界から猫が消えたなら』の著者で映画プロデューサー。『世界から〜』がまるで駄目だった私...
映画『君の名は。』を監督みずからノベライズ。そもそもノベライズというものが好きではありません。なんとなくチャラい気がするから。しかも本作の解説は川村元気氏。川村氏といえば、ベストセラーとなった『世界から猫が消えたなら』の著者で映画プロデューサー。『世界から〜』がまるで駄目だった私は、その著者が絡んだノベライズなんて、商売っ気丸出しやんかと思っていました。それでも買ってしまったのは、新海誠監督のアニメーション作品がものすごく好きだから。 田舎町に暮らす女子高生・三葉(みつは)と東京に暮らす男子高生・瀧(たき)。お互いにその存在すら知らないふたりが、ときどき夢の中で入れ替わる。しかもふたりはそれが夢の中だと思っているが、現実にふたりは入れ替わっているらしい。入れ替わるのは外見だけのことだから、家族のことも友人ことも学校のこともバイトのことも何もかもわからなくて、周囲の人からはアタマは大丈夫かと心配される始末。初めて入れ替わったときは戸惑うが、やがてそのときの出来事をメモに残すようになる。メモを見れば、本当の自分がいなかった間に起きたことがわかる。そんなことをしているうちに、会ったこともない三葉と瀧は心をかよわせるようになるのだが……。 最初は、ほらやっぱりノベライズはチャラい!と思ったのですが、50頁を過ぎるあたりから新海監督の映像の世界が目の前に広がってきてダダハマり。決して会えない相手を想い、救いたいと願います。彗星云々のくだりは、もしかすると映画を観ただけでは文系アタマの私には理解が難しい可能性もあり、そういう意味では映画の公開前に読んでおいてよかったかも。 新海監督によるあとがきに、「川村元気さんのことを時折チャラいと密かに思う」と書いてあるのを見て、やっぱりそうかと思ってしまいました。余談すみません。 映画の感想はこちら→〈1回目〉http://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/27567d754dcda7a7bf0ffd99979e682b 〈2回目〉http://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/0aa21cb4bab8035b79d7d80baef28dc4
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映画が話題になっていた為、 気になって読んでみたが、 正直期待外れだった(・・;) 何故だろう...映画は見ていないが、きっとこのストーリーはアニメーションで観た方が良さが伝わると思った。 展開が予想外ですごく面白いのだが、 彗星の破片が落ちてくるというのが、ありそうで、ちょ...
映画が話題になっていた為、 気になって読んでみたが、 正直期待外れだった(・・;) 何故だろう...映画は見ていないが、きっとこのストーリーはアニメーションで観た方が良さが伝わると思った。 展開が予想外ですごく面白いのだが、 彗星の破片が落ちてくるというのが、ありそうで、ちょっとありえないかなぁと思ってしまう。 奇をてらうとはこういうことを言うのかもしれないが、糸守町も架空の名前だし、現実感が無い。 あと、奥村さんは、必要だった?
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前作『言の葉の庭』は面白くて、今作もアニメ映画が人気あるので期待していたが良さが分からなかった。 奇抜な話は嫌いではないが、奇をてらうのは好きじゃない。
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大ヒットしたアニメ映画のノベライズ。小4の娘が借りてきたのを先に読んでしまいました。 高校生の男女の入れ替わりということ以外あまり内容を知らずに読んだのが良かった。最初はありがちな話かなと思って読み始めたけど、彗星のあたりから引き込まれていった。 話の立場が三葉になったり瀧になっ...
大ヒットしたアニメ映画のノベライズ。小4の娘が借りてきたのを先に読んでしまいました。 高校生の男女の入れ替わりということ以外あまり内容を知らずに読んだのが良かった。最初はありがちな話かなと思って読み始めたけど、彗星のあたりから引き込まれていった。 話の立場が三葉になったり瀧になったり、時間の流れも今なのか過去なのか、読んでいて少々混乱するところも。最後まで読んで、あぁこーゆうことだったのか、と。確認のためもう一度読み返してしまったよ。 なかなか面白かったです。読んだ上でアニメを見たくなった。ネタばれでも読んでからの方がわかりやすいかも。いきなり見たらやっぱり頭が混乱する気がするので。小4の娘にはまだちょっと難しいかもしれない。
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新海誠の本人によるノベライズ。映像と比較できるからこそ、良いものがある。「出会わない」という尊さ。 人と人とは、ふれあい、関係をもつからドラマを持つ。しかし、そういえば滝と三葉の二人は出会っていない。ラストまでは。 もし二人が出会っていたらどうなるだろう。現実に引き込ま...
新海誠の本人によるノベライズ。映像と比較できるからこそ、良いものがある。「出会わない」という尊さ。 人と人とは、ふれあい、関係をもつからドラマを持つ。しかし、そういえば滝と三葉の二人は出会っていない。ラストまでは。 もし二人が出会っていたらどうなるだろう。現実に引き込まれる。 でも、二人は出会わないのである。見る側からすれば。だから、ドラマである。 やはりあとがきがいいんだ。新海誠の集大成を作ろうとした。そう書いてあった。その作品がこれだ。すばらしい。何がすごいって、これまでのファンじゃなくて、新しい客をお招きしたところがすごい。 普通は集大成というと、その人の個性が如何なく発揮される。だから古参ファン垂涎の一品になりがちである。そうじゃない。 新海誠はこれまで培ってきたノウハウを総動員して、傑作を作ってきた。だから、当然の結果として、ウケた。日本映画の興行収入ランキングで第4位である。アナ雪まで届かなかったけど、ありえない。後ろ盾がないのにここまで行くのには理由がある。 私としては「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」のほうが好きである。しかし、みんなが好きになる作品を作った。それは、あまりに偉大な功績だ。これほどまでに約数の多い作品になるとは、、、地球に彗星が落ちるくらいの確率だろう。 はっきり言って、物足りない。たいしたことがない物語だと思う。でも、映像と、音楽と、物語と、すべてが奇跡的にそろって、化学反応を起こした、そういう作品だった。それがこの本を読めば感じられる。
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話題になっていたので何となく気になって読んでみました。読みながら思ったのは、これはやっぱり映像ありきの作品なのかなということです。後半に進むにつれてのお互いの入れ替わりの描写や2人の心やセリフが重なる部分は映像のほうが伝えやすいのかなと思い、公開中の映画が見たくなりました。その後...
話題になっていたので何となく気になって読んでみました。読みながら思ったのは、これはやっぱり映像ありきの作品なのかなということです。後半に進むにつれてのお互いの入れ替わりの描写や2人の心やセリフが重なる部分は映像のほうが伝えやすいのかなと思い、公開中の映画が見たくなりました。その後映画も見ましたが、映画に比べて小説のほうが人物の内面や考えの背景をより知ることができるので、両方セットだとより楽しめるんじゃないかと思いました。 あと組紐が時間や人の繋がりを表すキーワードとして上手く使われており、その軸があることで物語に厚みを持たせていると感じました。話としても2人が遭遇する事実に驚きハラハラさせられ、応援したくなるような、若いころの瑞々しい気持ちを思い出しながら読むことができて、あっという間に読み終えることができました。これまであまり読まなかったジャンルなのですが、たまにはそういった本に手を伸ばしてみるのもいいなと思えた1冊でした。
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このタイトル,もちろんご存知ですよね。あの,2016年大ヒット映画の小説版です。映画を見た方は,活字を追ってあの時の気持ちをもう一度思い出してみてください。映画を見ていない方には,ミステリアスな恋愛小説としてお勧めします!
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映画を先に観ました。ストーリーや世界観はそのままだけど、あのシーンにはこういう意味があったのかと気づいたところがひとつ。あまり好みの文章ではないので、感動とまではいかなかったかな。
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内容はさて置いて、文中の言葉が、ラッドウィンプスの歌詞とダブって再生されると、鳥肌が立つ。やっぱり、音楽の力ってすげえ。
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