ねこのおうち の商品レビュー
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始めて読む作家さん、タイトルに惹かれて読んでみた。 猫を撫でながら読みたい本かと思ったら、主人公の猫が毒団子食べて死んだり、11階のマンションから落ちたりと、え!ってなった。 各章にそれぞれ主人公の猫が異なるが、それぞれの猫は兄弟。 やっぱり猫はいいねー
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最初だけ少し読んで一年以上積読に。 社会人2年目になり仕事の楽しさを感じつつも、辛さも増えてきた頃に読みました。 全ての話が繋がっていきます。 読み進めると、それぞれの章で人間らしい感情が自然に湧いてくる。 最後は優しい心に包まれて終わる。 やっぱり読書はいいなあ、久しぶりに...
最初だけ少し読んで一年以上積読に。 社会人2年目になり仕事の楽しさを感じつつも、辛さも増えてきた頃に読みました。 全ての話が繋がっていきます。 読み進めると、それぞれの章で人間らしい感情が自然に湧いてくる。 最後は優しい心に包まれて終わる。 やっぱり読書はいいなあ、久しぶりにゆっくり過ごせたと満足しています。 寝ても覚めても仕事、常に忙しい。そんな人に読んでほしいなと思います。
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ネコと老人と子どもの、現状の家族関係を絡めた 愛や関係性について、そして年取ってから、 どう生きていくか考えさせられる。 やっぱり、自分の力で、できるだけ自力でいきたい。
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初柳美里作品。 『何をしていても、何もしていなくても、ねこの周りには平安としか言いようのないものが漂っている』。誰もが感じているその”ねこ”たち、ミーコとその仔猫たちがそれぞれの”おうち”を見つける、4篇の連作短編。 本当は、隣で横になってくれるだけで、甘えてくれるだけで、一声応えてくれるだけで、よかったんです。きっと。それがどこで間違ったのか、人間の都合で、愛されたり、捨てられたり。保護されたり、駆除されたり。 捨てた子猫を探しにくる場面がある。捨ててから3年後です。その仔猫は、おばあちゃんを見送り、子ねこを育て、毒を食べて死んで、その子ねこが老人ホームで……。20歳まで生きる飼い猫がいる一方で、数年しか生きないノラ。子猫のときに栄養が足りないと、もっと。よくある風景かもしれないけど、全体のトーンとして、この「重く大切な真実」が描き出されている気がする。 だから、たまたま生き延びたミーコの仔猫たちが、新しい”おうち”で、ただただ生きてゆく。周りに、少しの温かさと少しの安らぎとを落としながら。 そんな、未来図を願いながら、それぞれの”おうち”を見ていました。 最後の、ねこのいる老人ホームは、考えれば魅力的です。この老人ホームを私たちの社会に拡大して、ともに生活できる社会になっていれば、と感じます。 柳美里さんのコメントにあった、『絶望をすり抜ける道は暮らしの中にある』が本作品の中に映し出されているようで、ひとつずつ頷きながら読んでいた。
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公園前の一軒家に一人で暮らすおばあさんは、捨てられていた子猫にニーコと名付けて暮らしています。やがて認知症になってしまったおばあさんは施設へ。野良になってしまったニーコは、六匹の子猫を産みますが、野良猫駆除の肉団子を食べて死んでしまいす。ニーコの産んだ子猫たちを引き取った人々を、...
公園前の一軒家に一人で暮らすおばあさんは、捨てられていた子猫にニーコと名付けて暮らしています。やがて認知症になってしまったおばあさんは施設へ。野良になってしまったニーコは、六匹の子猫を産みますが、野良猫駆除の肉団子を食べて死んでしまいす。ニーコの産んだ子猫たちを引き取った人々を、町の獣医さんを軸に描きます。 無責任な人間たちが造り出す野良猫、それを保護したい人たちと駆除したい人たち。ストーリーは良かったけれど、猫嫌いの人たちの描きかたが一方的すぎていないか?
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私は小動物を飼った事が無い、接する機会もなく、どう接して良いかわからない、たまに縁側にひょっこりと野良が日向ぼっこやら、たまーに、出産している時がある この本を読んで、猫好きならわかるだろうなと、勝手に情景が浮かんでこれた 動物を飼うなら最後まで世話して欲しいと願う
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外で生まれて保護されて縁があり家族になったうちの猫たち。この子たちにも親がいて兄弟がいていろんな猫生が あるんだなと涙しながら、読みました。 外猫ちゃんたちには、見守ってくれてる誰かがいてくれることを切に願う。
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先日、NHKのあさイチで、柳美里さんがゲスト出演されていて見入ってしまいました。 経営されている書店の選書サービスも申し込んでみました。 でも、実は、柳美里さんの本は読んだことがありません。 さっそく、図書館にリクエスト。 柳美里さんの経歴は、かなり壮絶で… イジメにあったり、最愛の人の子どもを身ごもった矢先に、その方が癌の告知をうけ…などなど…。 身を削るようにして、文章を書いていたと話されていて… ちょっと、そういったのは、私はあまり得意ではないかも… (ノーベル文学賞を受賞されたカズオイシグロさんの本を以前読んで、重く、他の本を読む気が出なくなったので…) と、思い、一番無難そうなこちらの本を読んでみました。 読みやすい小説でした。 ニーコという猫の家族を取り巻く人間模様をオムニバス形式で書かれた小説かな。 ニーコが生まれ、捨てられ、育てられた経緯とか… その子どもの猫たちも、拾われて、様々な人に育てられ… ちょっとずつ、人間の切なさや弱さなどが描写されています。 中でも、ニーコの子どものスワンを拾った小学生の女の子のお話が、印象的でした。 小学生女子のグループ間の力関係…あるよね~でも、比較的こういう感じ私嫌いだったかな~とか。どうしていたんでしょう…強い感じの子には、はむかっちゃうかな~直接じゃないけど。
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多くの猫がいる公園と、その周辺に暮らす人々のお話。 猫たちの世話をする人、猫を憎んで排除しようとする人、捨てる人、拾う人、子供たちの所有欲、そして猫の一生。 柳美里の作品を読むのはこれが初めてだが、全体的に陰鬱。これが猫を取り巻く人間社会の現実だと突き付けられるせいか。 若い頃に...
多くの猫がいる公園と、その周辺に暮らす人々のお話。 猫たちの世話をする人、猫を憎んで排除しようとする人、捨てる人、拾う人、子供たちの所有欲、そして猫の一生。 柳美里の作品を読むのはこれが初めてだが、全体的に陰鬱。これが猫を取り巻く人間社会の現実だと突き付けられるせいか。 若い頃に読んだら星4つだったかもしれないが、最近つらい内容に精神的体力がもたなくなってきたので星3つ。特に動物に関わる事は耐えられない。
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猫をめぐる人間ものがたり。短編かと思いきや全部繋がってた。 お話は素敵なんだけど、視点がコロコロ変わって読みにくい。この作家の特徴なんだろうか。
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