戦旗不倒 の商品レビュー
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前作を読み終わってから時間があいたからか話がすんなり入って来ず、全体的にすんなり入って来なかった。それに今までに比べて、話の展開を急ぎすぎているような気がする。
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ああ、ついにこういうことになってしまいましたか…。 アルスラーンの半身が喪われたような衝撃。 戦旗なんか倒れたってよかったんだ。彼らが倒れなければ。 戦旗不倒で思い出すのは、北方『水滸伝』の郁保四だよね。 彼も旗を掲げながら死んでいったもんなあ。 大事なんだなあ、旗って。 それにしてもナルサスが急激にポンコツになってしまったな。 エラムでさえ気づいたマルヤムからの侵攻の可能性を、なぜナルサスは気付かなかったのか? 恋愛中だったから? それよりも、東から蛇王の眷属が襲ってくるのはわかりきっているのに、なぜ王都をかためるのではなく、大軍を率いてミスルまで行ったのか? この辺からもうナルサスの戦略に説得力はなくなっているような気がする。 大軍が移動するとなると糧食だって莫大なものになるし、魔軍の襲撃と相次ぐ天変地異で少しでも国庫の支出を抑えるときなんじゃないの? ミスルに攻め込まれて困るというのなら、監視を強化すればよかっただけなのではないかと思うのだけど。 バリパダの処置にしても、手ぬるい。 異国の犯罪人など、牢屋につないで無駄飯を食わせている余裕があるのか。 脱獄したら大事になるじゃないか。 さっさとシンドゥラに送り返すか、首を届けるかするべきだと思う。 あと1巻で終わりだけど、物語の着地点がまだわからない。 次々に人は死んでいくけれど、死に場所を作るための物語では意味がない。 まさかとは思うけど…漁夫の利でラジェンドラが幸せになる話じゃないよね。どきどき。
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アルスラーン戦記第15巻。カバーの袖に書かれた作者の言葉が、格好良いながらあまりに不吉、と思いながら読んでいたら、案の定だった。 確かに、近々の退場を暗示する場面や台詞は多かったけれど、こんなにあっさりとふたりともいなくなってしまうとは…。 次巻が最終巻。戦いも佳境だけれど、それ以上に、死の直前まで書かれていた巻物の行く先が気になる。
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途中でだいぶブランクがあったシリーズなので、次巻で完結というのは嬉しい話ではある。が、終わらせればいいってもんじゃない。結末は変わらないにしても、そこにいたる過程が軽すぎる。作者が飽きてしまったんじゃないか、とすら思えるはしょり方。キャラの扱いが雑で残念すぎる。ということで、漫画・アニメ版では気持ちの良いところで終わらせるのを希望。
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チュルクからはチュルク、魔軍が侵攻。 ミスルからはテュニプ軍が侵攻。 マルヤムからはギスカール、ヒルメス軍が侵攻。 攻められ続けるパルス軍は苦戦する。 戦の中、貴重な人材をまたしても失ってしまう。
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うぉぉぉん、ついにこのキャラまでがっ!という別離の哀しみはあるとして(フラグ立てまくりだったしなぁ)、魔軍はむしろ人と元人の集まりとなり、目的はともかく、他のパルス隣国と合わせて戦国時代感が戻ってきた。 しかし急転多し。主要キャラの死に伴う敵側の魅力ないし非道さが顕在化してきた...
うぉぉぉん、ついにこのキャラまでがっ!という別離の哀しみはあるとして(フラグ立てまくりだったしなぁ)、魔軍はむしろ人と元人の集まりとなり、目的はともかく、他のパルス隣国と合わせて戦国時代感が戻ってきた。 しかし急転多し。主要キャラの死に伴う敵側の魅力ないし非道さが顕在化してきたのは良いのだが、展開を急ぎすぎたか場面描写が飛び跳ねてやや理解に困難な場面もあり、丁寧な著者らしからぬなぁ、と感じたりする。 この大風呂敷をあと1巻で如何様にたたむのか、注目したい。
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「漫画化・アニメ化の影響もあって、ここ数巻と比較すると割と持ち直した内容。ただ、昔(第一部やら銀英伝)に比べるとだいぶレベルが落ちた作品になっちゃった」という感じ。端的に言うとキャラをあんまり大切にしてないし、話が迷走しているし、物語自体の深掘りがあまり出来てないし、言うなれば末期のグインサーガに良く似た感じで、巻数を重ねるけど登場人物達はひたすらに軽い存在になっていき、物語の深淵にも届いていかない、もどかしさがある、というか。 こうなってしまったのは、刊行間隔が空きすぎたのが一番の原因かとは思う。まぁ、泣いても笑っても残り1巻。物語の最後をきちんと看取ることがファンとしてのつとめだと思ってます。うまく物語が着地してくれると良いな、とほんと思います。
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田中芳樹という作家は、面白い素材を散りばめるのは実に上手い。しかし、散りばめた原石を回収し、磨き上げるのは…。 物語を収束させるのは難しいなぁと感じさせる15巻である(まぁ、銀英伝も最終の第10巻はかなり駆け足気味だったのを思い出す)。 登場人物の厚みと、夫々に上手くキャラ立てができているのが、かえって仇になっている気がしないではない。 嗚呼、○○○○よ…。このあっけなさは著者らしいとは思う。実際、死は病死以外は一般に唐突だ。それゆえ一概に悪いとは思わない。しかし、物語としての意味を考えた場合、かように唐突にして良いんだろうか?。そもそも、ここまで色々引っ張ってきた理由が良く判らんが。そういう意味で?と思うところもまぁ多々ある。 というより次巻で決着をつけられるのか?
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ラジェンドラしっかり者の奥さんで良かったね、とか、やっぱりターグースが実の娘かな、とか、お父様ー、とか思っていたら、いやいや、えっ、いやいやいや、と。
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さすが「皆殺しの田中」……! 十六翼将のなかでもキャラの濃淡があるけれど、メインもサブも委細かまわず、前巻からざっくざっく死にまくり。 今巻は大好きなあの二人が……!ひどいよ~。 しかもなんだか死に方があっさり、ページ数も少なめで、もっと筆を尽くしてもらいたかった……。呆然としち...
さすが「皆殺しの田中」……! 十六翼将のなかでもキャラの濃淡があるけれど、メインもサブも委細かまわず、前巻からざっくざっく死にまくり。 今巻は大好きなあの二人が……!ひどいよ~。 しかもなんだか死に方があっさり、ページ数も少なめで、もっと筆を尽くしてもらいたかった……。呆然としちゃって、哀しみを噛み締める余韻もないくらいあっさりした描写で、少し役目すましな印象すら感じる。こういうところで、グッと読ませてほしかったなぁ。 数少ない幸せなシーンは心に残る書かれ方で、救われた。 次巻が最終巻、一つ一つのエピソードが雑にならないことを願っている。
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