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深夜プラス1 新訳版 の商品レビュー

4.1

24件のお客様レビュー

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2024/01/16

20年くらい前に旧訳を読んで以来の再読。前回はやたら面白かった記憶であったが、今回はふつうに面白いといった印象であった。第二次世界大戦の少し後という時代設定は理解するも、やはり現代のエンターテイメント作品と比べると話の筋がやや古く感じるのは否めない。それでも各登場人物の個性が際立...

20年くらい前に旧訳を読んで以来の再読。前回はやたら面白かった記憶であったが、今回はふつうに面白いといった印象であった。第二次世界大戦の少し後という時代設定は理解するも、やはり現代のエンターテイメント作品と比べると話の筋がやや古く感じるのは否めない。それでも各登場人物の個性が際立っていて、この作品が名作であることに異論はない。

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2023/10/24

「顧客がブルターニュからリヒテンシュタインに行きたがっているんだが。それを望まない連中がいる。ドンパチもありうる。連れていってやってくれないか?」SOEの元工作員ルイス・ケイン(キャントン)が、パリの弁護士アンリ・メルランから依頼を受けるところから物語は始まる。アル中(dips)...

「顧客がブルターニュからリヒテンシュタインに行きたがっているんだが。それを望まない連中がいる。ドンパチもありうる。連れていってやってくれないか?」SOEの元工作員ルイス・ケイン(キャントン)が、パリの弁護士アンリ・メルランから依頼を受けるところから物語は始まる。アル中(dips)のボディガードのハーヴィー・ラヴェルとのコンビで富豪の顧客マガンハルトを守りリヒテンシュタインへのドライブ中、行く手を阻もうとする敵が幾重にも待ち構える。二人はそれぞれに過去の心の傷を抱えているが、プロフェッショナルとして命懸けで使命感を果たそうとする。ドライユーモアを含むテンポのいい会話や、名車、銃などのスペックも楽しめ、映画を見ているような一冊でした。

Posted byブクログ

2023/02/23

面白いんだけど、翻訳のせいなのかな?読みにくく、状況が頭に入ってこなかった。終盤のシーンとか。 あと、主人公を取り巻く人間関係が、都合良すぎではないかな。評判ほどではないかな。

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2023/01/02

著者、ギャビン・ライアルさん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 ---引用開始 ギャビン・テューダー・ライアル(Gavin Tudor Lyall、1932年5月9日 - 2003年1月18日)は、イギリスの冒険小説・スリラー小説家。 -...

著者、ギャビン・ライアルさん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 ---引用開始 ギャビン・テューダー・ライアル(Gavin Tudor Lyall、1932年5月9日 - 2003年1月18日)は、イギリスの冒険小説・スリラー小説家。 ---引用終了 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 腕利きドライバーのケインが受けた仕事は、ごくシンプルに思えた。相棒となるボディガードとともに、大西洋岸のブルターニュからフランスとスイスを車で縦断し、一人の男を期限までにリヒテンシュタインへ送り届けるだけだ。だがその行く手には、男を追うフランス警察、そして謎の敵が放った名うてのガンマンたちが立ちはだかっていた! 次々と迫る困難を切り抜けて、タイムリミットの零時1分過ぎまでに、目的地へ到達できるのか? 車と銃のプロフェッショナルたちが、意地と矜持を見せつける。冒険小説の名作中の名作が、最新訳で登場! ---引用終了 冒険小説というジャンルの作品は、ほとんど読んだことがない。 本作は、内藤陳さんのおすすめ本ということで、手にした次第。 新たな世界をかいまみることが出来たという点では、良かった。 新たな世界というのは、外国を舞台にした作品ということ。 本作では、フランス、スイス、リヒテンシュタインという国を登場人物が移動する話になっており、都市名も出てくる。 リヒテンシュタインという国は知らなかったので、その辺を知ることが出来たのは良かった。

Posted byブクログ

2022/11/22

冒険小説にして第一級のハードボイルド作品。第一人称でストーリーを進める。 感情に流されない。スイスイと読み進められる。アル中のガンマンと元諜報部員のコンビで要人護衛の物語が始まる。 終末の大団円は無いが大傑作だ。

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2021/01/26

何度読んでも魂が震える。菊池光の訳も良かったが今回の新訳も良い。話が良いんだから当然だ。15年前の戦争で特殊部隊で名を上げたキャントンことドライバーのケインは、弁護士メルランの依頼で、シンプルな仕事を引き受けた。マガンハルトという実業家を大西洋岸からフランス、スイスを横断してリヒ...

何度読んでも魂が震える。菊池光の訳も良かったが今回の新訳も良い。話が良いんだから当然だ。15年前の戦争で特殊部隊で名を上げたキャントンことドライバーのケインは、弁護士メルランの依頼で、シンプルな仕事を引き受けた。マガンハルトという実業家を大西洋岸からフランス、スイスを横断してリヒテンシュタインへ約束の日時までに車で送り届けるというものだった。しかし、マガンハルトはフランス警察に追われ命を狙う者たちもいるからと、アル中のガンマン、ハーヴィーが雇われた。そしてマガンハルトの連れて来た美人秘書の4人で車に乗り込んだ。派手なアクション、駆け引き、一か八かの賭け。アルコールに逃げ出したくなる極度の緊張と逃げ、セクシャルで魅力的な女、庶民とは違う価値観に生きる実業家、ケインの過去に関わってきたレジスタンスの仲間たち。ケインは命を狙う側ではなく狙われる男の側にいることに義を感じる。時に弱さを見せながらもプロとしての覚悟が上廻る。葉隠の武士道のような死の覚悟を照れで隠しながら、常に甘えず頼らず自分の足で立ち、やり遂げる。そしてラストのどんでん返し。マガンハルトの命を狙っていた男の謎が明かされケリをつける。無駄のない文章、科白と動き。共に戦った信頼が生んだ男たちの友情。最後まで痺れっぱなし。

Posted byブクログ

2021/01/04

楽しめた。昔の小説だな、と感じるところはあれどキャラクターの造形が良い。簡潔で読みやすいのは新訳のおかげなのかな。でも、もっと若いうちに読んでおけばよかったかも

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2020/09/19

ハードボイルド。男が請け負った仕事は金持ちの投資家を1人、国境越えて逃すこと。ところがもう1人スナイパーが現れてボディーガードをすると言い出し、逃す方も秘書の女を連れてきて一緒に逃げると言うし、なかなかの面倒に発展する。終始、シリアス。

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2020/06/26

ゴールデン街の故内藤陳さんの店、深夜プラス1はこの冒険小説(冒険小説!って最近聞かんよな)から取った店名。 主人公のルイス・ケイン(キャントン)とその相棒?役のアル中のガンマン、ハーヴィ・ラヴェルのキャラクターが秀逸。これぞハードボイルド小説、という感じでとてもかっこいい。 作...

ゴールデン街の故内藤陳さんの店、深夜プラス1はこの冒険小説(冒険小説!って最近聞かんよな)から取った店名。 主人公のルイス・ケイン(キャントン)とその相棒?役のアル中のガンマン、ハーヴィ・ラヴェルのキャラクターが秀逸。これぞハードボイルド小説、という感じでとてもかっこいい。 作者のギャビン・ライアルは他にも良い小説を書いているようだが、キンドル化はもちろん、ハヤカワ・ミステリになっていた邦訳もほぼすべて品切れ絶版状態のようで、手に入れるなら神保町のその手のミステリが積んである店で探すしかないようだ。とりあえず早川さんには過去の名作のキンドルでの復刊を望む。

Posted byブクログ

2020/05/02

「深夜プラス1」(ギャビン・ライアル : 鈴木 恵 訳)を読んだ。 新訳ですね。旧訳(菊池光)で読んだのはもう何十年も前だ。新訳はさらっと読みやすくなってる気がする。 『だが、キャントンでいるということは数えられない。』(本文より) そうなんだよな。 そういうことなんだよな。

Posted byブクログ