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帰ってきたヒトラー(下) の商品レビュー

3.8

67件のお客様レビュー

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2021/06/28

上巻に続き、下巻もクソ面白くない。 なぜこの本が売れたのか全然理解できん。 あとがきを読んで理解しようとしたが、ジョジョのように ムダムダムダムダムダムダムダムダムダムダ..... というのが頭をよぎってしまった。 人様にはまったくオススメしない一冊。

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2021/05/28

下巻は、上巻ほど突飛な展開はない。想像できる範囲のものである。ヒトラーが現代においても大きな力を持ったとしたら、どのような国へ変わっていくのか。なんとなくそのような淡い期待のようなものを抱いてしまった。黒い歴史を作り上げた過去のヒトラーと、現代をユーモアに生き人々を魅了していくヒ...

下巻は、上巻ほど突飛な展開はない。想像できる範囲のものである。ヒトラーが現代においても大きな力を持ったとしたら、どのような国へ変わっていくのか。なんとなくそのような淡い期待のようなものを抱いてしまった。黒い歴史を作り上げた過去のヒトラーと、現代をユーモアに生き人々を魅了していくヒトラー。常にそのどちらにも視点を移しながら読み進めていく、新しい読書体験だった。

Posted byブクログ

2021/05/05

秀逸なダークユーモア ナチスの問題というよりは、現代社会の問題とそれに対する向き合い方がテーマになっている。 笑えるんだけど笑えないと言った具合。。 とにかく予想よりも全然面白い。 社会学などを学んでいる人におすすめできそう。

Posted byブクログ

2021/01/27

テレビで演説をぶった芸人ヒトラーは新聞の攻撃にあうが民衆の人気は増すばかり。極右政党本部へ突撃取材を行なった彼は、徐々に現代ドイツの問題に目覚め、ついに政治家を志していくことに…。静かな恐怖を伴ったこの爆笑小説は、ドイツで大反響を巻き起こした。本国で二五〇万部を売り上げ、映画で二...

テレビで演説をぶった芸人ヒトラーは新聞の攻撃にあうが民衆の人気は増すばかり。極右政党本部へ突撃取材を行なった彼は、徐々に現代ドイツの問題に目覚め、ついに政治家を志していくことに…。静かな恐怖を伴ったこの爆笑小説は、ドイツで大反響を巻き起こした。本国で二五〇万部を売り上げ、映画で二四〇万人動員したベストセラー小説の待望の文庫化。

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2020/10/15

ヒトラーがタイムスリップして現代ドイツに現れたらという風刺映画。ヒトラーはコメディアン扱いでテレビに登場して沸かせるが、とても面白いのは、現代ドイツにおける行き過ぎたポリティカル・コレクトネスに反発する形で共感を得ていく。ヒトラーは民主主義で選ばれたことを強調するが、ポリティカル...

ヒトラーがタイムスリップして現代ドイツに現れたらという風刺映画。ヒトラーはコメディアン扱いでテレビに登場して沸かせるが、とても面白いのは、現代ドイツにおける行き過ぎたポリティカル・コレクトネスに反発する形で共感を得ていく。ヒトラーは民主主義で選ばれたことを強調するが、ポリティカル・コレクトネスが行き過ぎて息苦しくなると、扇動の余地が出てくるということも表現している。現代ドイツの世情(行ったことが無いから見たことが無い)が理解できるのも秀逸な点。別の文化・社会の話なので完全に理解できたわけでは無いが面白かった。

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2020/09/27

”悪いことばかりではなかった” 歩き出すのだ。このスローガンとともに。 扇動家は消えていたわけではなかった。皆それぞれの中に生き続けていた。どこかで求めていたのだろうか。 最初は笑いものに。そのうち難解な話の中に耳障りのいい言葉を見つけ、共感。その力強さから”自分たちの味方”...

”悪いことばかりではなかった” 歩き出すのだ。このスローガンとともに。 扇動家は消えていたわけではなかった。皆それぞれの中に生き続けていた。どこかで求めていたのだろうか。 最初は笑いものに。そのうち難解な話の中に耳障りのいい言葉を見つけ、共感。その力強さから”自分たちの味方”と認識。悲劇は毎日の不安に内在しているのだろうか。気づいた時には手遅れになっている。。。

Posted byブクログ

2020/09/03

今までは極悪な独裁者としてのイメージしかなかったヒトラーが、1人の人間として書かれている。しかも魅力的な。 良くも悪くも歴史に名を残すような人物はやはり人を惹き付ける魅力があるのかな。 ドイツの歴史や戦争当時の状況を学べばもっと楽しく読めると思います。

Posted byブクログ

2020/08/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ヒトラーが現代のドイツにタイムスリップし、ヒトラーそっくり芸人としてテレビに出て大受けするのがあらすじ。ヒトラーを一人称として物語が進行するため「ヒトラーがどのように世界を見てたのか」というところが読み応えがあるポイント。 「おそらくドイツ人ならもっと楽しめるんだろうな。。。」と思える、よくわからない描写が多かったりして楽しめないところが多かった。 ずっとトルコ人女性が多いという描写があって何のことを言ってるんだろうと思ったら、目元を黒くするヘビメタ風メイクをしている女性のことを言っているのか、とか。 ヒトラーの抱く感想には、結構共感するところもあるのだが、所々全く共感できないポイントがあって、しかもそこがヒトラーのやばいポイントだったりするところがぞっとするポイントだった。 話の最初のところに、汚れた制服を洗うべきとするおっさんに対してヒトラーは断固として反対するのだがそのときにブルータスの話を引用して激論する。それに対しておっさんがげんなりして「どうして、そういつも話が大きくなっちゃうのかね?」というところがヒトラーと一般人のずれを端的に表していて面白かった。 ヒトラーの自己の過剰な使命感+独自の世界感+現実歪曲フィールドというのが多くの人を惹きつけた理由であり、危険なところだ。これは組織で生きる人間として見習うべきとことはある。読んでみると共感するところもありつつ、「あ、この人やばいな」というところが直に感じられるのでとても面白く読めた。逆に、「あ、この人やばいな」と感じない人は独裁者を支持しちゃう可能性があるのでやばいかもしれない。 中学生とかに読ましたときに、どういう反応があるかというところをみれば、結構いい教材になるかも。

Posted byブクログ

2020/07/25

「怪物」が「人」であったんだと(当たり前だけど…)気がついたとき、ヒヤリとしたものが背に流れる。 ヒトラーがヒトラーであるままの、終わり方も気になる。 善良なクレマイヤー嬢とその家族が、なんらかの変化を…とは思うけど、小説から私が汲み取ったテーマからすると個人と個人との関係から...

「怪物」が「人」であったんだと(当たり前だけど…)気がついたとき、ヒヤリとしたものが背に流れる。 ヒトラーがヒトラーであるままの、終わり方も気になる。 善良なクレマイヤー嬢とその家族が、なんらかの変化を…とは思うけど、小説から私が汲み取ったテーマからすると個人と個人との関係からではなく、人々が何を求めるかなんだろうなあ。 発売当初、ドイツでは賛否両論の物議をかもしたという。 小説を読んだだけではピンとこなかったんだけど、もし日本で同様のテーマの物語が発表されたら?と想像するとわかるような気もする。ただ、日本ではヒトラーのような1点集中のヒールはいないから(軍部の暴走になってるよね)、また違うかな。 世界大戦は痛くてあまり触れないようにしてたけど、きちんと知ることあるいは考えることが最悪を避けるためのヒントにはなるはず。

Posted byブクログ

2020/06/14

自殺する直前のヒトラーが現代にタイムスリップしたら...というお話 誰もが悪人として知っているヒトラーが、その信念と思考力を現代社会で発揮したら、行うであろう思考と 戦時の状態を引きずったヒトラーと現代の市井の人々のギャップとすれ違いが面白い! ただし、100%理解をするには...

自殺する直前のヒトラーが現代にタイムスリップしたら...というお話 誰もが悪人として知っているヒトラーが、その信念と思考力を現代社会で発揮したら、行うであろう思考と 戦時の状態を引きずったヒトラーと現代の市井の人々のギャップとすれ違いが面白い! ただし、100%理解をするにはトルコ移民などの現代のドイツの問題と、ナチスの知識を持っていた方がよいと思う。 時々?となる箇所がある 映画も観たが、こちらの方がコミカルに書かれていてメッセージが分かりやすいのでこっちから入るのもオススメかもです。

Posted byブクログ