仇敵 の商品レビュー
連作短編集。 半沢直樹シリーズとおなじように銀行を舞台にしているが、こちらは殺人事件も絡んでサスペンスの趣。訳あっていまは弱小銀行の庶務行員として働く主人公が、いかにして巨大悪と立ち向かうのか? むずかしい銀行用語が頻出するけれど、短編ならではの軽快な筋立てで読みやすい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
池井戸作品。 物語の流れは、他作品とだいたい同じ。 最後の書評にも書かれていたが、池井戸作品は骨格の部分がかなりしっかり作られており、それがどの作品にも共通して徹底されているため、小説の中の一部分をほかの作品に盛り込んでもそれほど違和感がない。これはある意味すごいことだと思った。 それならば普通の作品だったら間違いなく飽きるはずなのだが、ついつい違う作品にも手に取ってしまう。それも池井戸作品の良さなのかもしれない。 ほかの作品と違うなと思ったのは、割と人がバンバン死んで、サスペンス的な要素が比較的強かったこと。銀行仕置人に近いところがあるかもしれない。 にしても、主人公がどの作品も堺雅人で再生されてしまうのは自分だけではないはず(笑)
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このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。 とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。 2016/6/18
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登場人物が多くてちょっと混乱してしまった。 助けてくれた時の「あなたは…」のあなたは坂田だったの? 坂田は味方だったっけ?? 最後の最後はどうなったの?? 結局中島容山は?? 恋窪が2〜3回も襲われて無事でいるのは奇跡。小説の世界だなぁと。 河野や松木に慕われているのは恋窪...
登場人物が多くてちょっと混乱してしまった。 助けてくれた時の「あなたは…」のあなたは坂田だったの? 坂田は味方だったっけ?? 最後の最後はどうなったの?? 結局中島容山は?? 恋窪が2〜3回も襲われて無事でいるのは奇跡。小説の世界だなぁと。 河野や松木に慕われているのは恋窪の人柄を現していて微笑ましい。
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恋窪さんの東京首都銀行時代のお話はどこかで読めるのでしょうか? 自分の利用している銀行は大丈夫だろうか?と考えてしまう。・・・預金は少ないけど。
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かつての大銀行の次長が陥れられて出世と無縁の立場となっても、自分を陥れた仇敵へ立ち向かっていく痛快なお話。若手行員と銀行の問題ごとを解決していく短編と、秘密を知った人たちが不審な死を遂げる事件性ある本筋が並行して楽しめました。
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